耽美試行

はなこよみ(3)-2-

 21〜23 2014.9.11〜2014.9.14

    

-21-

(3)-2-
絵師田能村明人は大学生の梶原真衣とともに、高瀬川沿いのラブホテル、アングルへ来ています。多良書房でアルバイトをしている真衣は、田能村のモデルをしています。密かに、田能村の欲望を満たして、恋人関係、とはいっても田能村が惚れているほどには、真衣のほうは惚れているわけではありません。モデルはアルバイト気分で、モデルをしたその後には男女の関係を結んでしまいます。
「ああっ、田能村先生、わたし、ああっ・・・・」
「ふふふん、真衣、ほら、これを使って、あげましょうね」
びびびびっ、田能村が手にしているのは、バイブレーター、ピンク色、かなり小型のものです。びびびびっ、スイッチがはいると、振動するおとが洩れてきて、くねくねとくねるから、田能村には特別な情欲がわいてくるんです。アングルの部屋は四畳半の和室で、布団セットの他には小さな卓袱台と座椅子がふたつ、それに鏡台が置かれているだけで、シンプルな部屋です。バスとトイレが備わっているけれど、それも和風です。
「いやぁああん、だめ、だめぇ、そんなにきついのん、したらぁあっ」
全裸で後ろ手に縛られ、膝ごとタスキ掛けされた格好の真衣。膝がわき腹の横にまで引き上がって、股間から胸が丸出しにされ、座椅子にお尻を置いているんです。
「ふふふふ、かわいいねぇ、真衣、ほうれ、入れて、おくよ、バイブ」
田能村は真衣の前にあぐら座りです。正面から真衣と向きあいます。すでに田能村も全裸です。後ろ手開脚に縛り上げた真衣を、座椅子にお尻の芯を置かせ、からだを斜め後ろへ倒し気味にして、正面から弄っていきます。

ぷっくら膨らんだ梶原真衣の乳房は、亀甲に縛りあげられているから、縄の間から盛り上がっています。乳首がピンピンに起ってきて、わずかな刺激を感じても、快感につながってきます。股間はなにも隠すものなしのあけっぴろげです。斜め上向いた股間は、田能村の目の下、顔をあげると真衣の顔が正面、その距離は、手が届くところです。
「はぁあああっ、田能村先生、はぁああっ、あああっ」
「ふふん、真衣、乳首がいいんだな、感じるんだな」
「はぁああ、ちくび、あああん、ちくびぃ」
田能村が右手に持ったバイブレーターの、頭部分が股間に挿しこまれている真衣、左手の親指と中指に乳首がはさまれ、揉まれてしまうんです。真衣の顔が軋みます。田能村の指先で、右の乳首を揉まれて離され、左の乳首を揉まれ離され、亀甲にした乳房まわりの縄を撫ぜられながら、みぞおちからおへそのあたりを撫ぜ降ろされて、股間上の黒い茂みをまさぐられてしまう大学生の真衣です。
「ふふん、バイブ、もう少し、入れておこうか、ねぇ、真衣」
「はぁああ、バイブぅ、あああん、バイブぅ」
バイブレーターは田能村の右手に握られていて、頭の部分から茎の半分ほどまで、全部で5cmほどが挿入されていきます。左手の指で恥の唇がひろげられ、ピンク色のバイブレーターが、ハメこまれてしまうんです。

裸のあぐら座りの田能村、目の前の座椅子に、後ろ手縛りで開脚M姿の梶原真衣を、眺めて弄って、それから接合していきます。その前戯、バイブレーターを使って、真衣お感覚を狂わせ、そこそこ昇らせておいて、そののちに自分の持ち物でイカせてしまう。
「ああっ、あああん、田能村先生!」
バイブレーターを抜かれてしまった真衣、こんどは田能村の持ち物が挿入されて、ぐいぐいと責めあげられていくのです。
「ほうれ、真衣、入れるぞ、おおっ」
真衣を座椅子からおろして座布団にお尻を置かせます。真衣の前に座る田能村は、足を伸ばして真衣のお尻を抱きこみ、上半身を抱いてやります。後ろ手に縛った手を握ってやると、真衣が握り返してきます。真衣の股間へ、腰を密着させていく田能村です。勃起したブツを真衣の縦割れ唇の間に挿しいれ、ぐぐっと押し込みます。濡れた真衣の秘壺が田能村のブツを咥えこみます。
「ああっ、ひやぁああっ、あああっ」
「おおおっ、真衣、いいねぇ、おおおっ」
ぶすっ、ぶすぶすっ、田能村の勃起ブツが大学生梶原真衣のなかへ、吸い込まれていきます。Vの字に折れ曲がった真衣の部分は、田能村の勃起ブツでまっすぐになっていくから、刺激が強烈です。真衣、歓喜のあまり悲鳴をあげてしまいます。

-22-

田能村と真衣が今いるラブホテル、アングルは四畳半の和室です。男と女が寝て絡まる赤い花柄布団の他には椅子と鏡台が置かれているシンプルな部屋です。後ろ手に縛って乳房を亀甲縛りした真衣に膝ごとタスキ掛けしたから、それは開脚のM姿です。絵師田能村は、こうして若い女子を緊縛し、その姿態と呻き悶えの声を記憶にのこし、縛り絵を描いている画家なのです。
「やっぱり、布団のうえが、いいよねぇ、真衣」
座布団にお尻を置かせていた真衣を、布団のうえに移動させ、田能村は、女体を仰向きにさせているんです。開脚M姿になっている真衣の腰からお尻は持ち上がり、田能村はその真衣のお尻の前に足を投げ出して座っています。
「ひぃいいっ、はぁああん、ああああっ!」
「いいよ、いい声、聴き惚れちゃうねぇ。真衣」
うしろから腰が押されて持ち上げられる真衣。ひろげられた膝が真衣の顔の横にきて、お尻が高く上向きます。そのお尻を胸にあてて引き上げると、半ば逆立ちになってしまう真衣です。

先には真衣の秘所へ分身を挿入させていた田能村ですが、ここからは口と舌で真衣の秘所を舐めてやります。
「ああん、はぁああ、ああん」
「ふうう、ふうう、真衣、うんめぇ、なぁ」
真衣の股間に口を当て、舌ですくうようにして舐めまわしている田能村は、全裸のまま、腰の勃起ブツを真衣の背中に押し当てて、唇を唇で拭くように口元をもぐもぐさせて、真衣のその味を楽しむんです。後ろ手に縛られて乳房を亀甲に絞りあげられた上半身に、縛った紐が食い込んでしまいます。膝をひろげさせ肩にまで近づいて、真衣は苦しい。苦しさは快楽につながっています。まだ大学生の真衣ですが、その得体のしれない快感に、身を委ねているところです。
「はぁあああ、あああん、きつい、きつい、きついですぅ」
「ふふん、真衣、いいねぇ、かわいいねぇ、すてきだよ」
「いやぁああん、田能村先生、ああ、ああん、だめぇ」
「ふふん、指を、ほら、挿しこんで、おおっ」
「いやぁああ、あああん、そこ、だめ、だめですぅ」
快感スポットを指で探り出されて刺激された真衣、緊縛姿のまま、気絶してしまいそうな気分です。ふかふかの赤い花柄布団のうえで、絵師の田能村明人と大学生の梶原真衣が、おたがいの欲望を満たしているところです。

四畳半の和室、白いシーツの敷布団、赤い花柄布団が着布団です。田能村は後ろ手に縛りあげ、膝ごとタスキ掛けさせた真衣を、ふたたび布団のうえに仰向かせます。太腿から膝が逆八形になった真衣の背中に枕を入れて後ろにまわした手の負担を軽くしてやります。
「はぁああ、ああん、こしがつらい、ほどいて、ほしい・・・・」
全裸で緊縛されている大学生の真衣、絵師田能村の趣向に同意はするものの、辛くなるとまるで拷問だから、その手前でとめてもらいます。
「そうか、真衣、辛いか、じゃあ、タスキ掛け、ゆるめてあげよう」
やはり全裸の田能村が、真衣を横向きにして、背中で結んだタスキをほどいて、膝をもちあげていた足を解放してやります。
「ああ、手も、ほどいて、ほしい・・・・」
裸にした真衣を、後ろ手に縛ってどれくらいの時間が経ったのか、田能村は真衣のいうことには、逆らいません。大学生の真衣が、田能村にはとんでもなく愛らしい存在となって、いま、目の前にいるんです。
「真衣、それじゃ、このあと、たっぷり、たのしもう」
縄が解かれた真衣、白いシーツの敷布団に、仰向いて裸体を伸ばします。田能村が、真衣のよこにあぐら座り、寝そべった真衣の上半身を右腕で抱き起こします。そうして左手で真衣を愛撫してやるのです。

-23-

田能村に上半身を抱き上げられた真衣は、深いキッスを交わされたあと、あぐら座りの田能村の腰へ顔をおろされます。そこには田能村の、男のモノがいきり立っていて、真衣は自由になった右の手で、男のモノの真ん中を、やわらかく握ります。そうして、真衣、握ってはみ出した上部分を、唇に挟んで、そのまま口の中へと咥えるんです。
「おおお、真衣、たっぷり、なめろ、たっぷり、な」
「ううっ、ふうう、ううううっ」
田能村は、真衣の口に自分のブツを咥えさせてしごかせながら、真衣のからだの性感帯を、左の手指で撫ぜていきます。右腕には真衣の頭が抱かれて、髪の毛が撫ぜられます。乳房にかぶせられた左の手の平、指がひろげられ、右の乳房がつかまれて、揺すられて、そうして乳首が指先につままれてしまう真衣。田能村の手のうごきには、真衣、自分の口で勃起ブツをしゃぶることで応えます。握った手は上下に動かします。皮がむけた田能村のあたまを唇にはさんでそのままで、顔をおろして頬張ります。
「いいねぇ、真衣、とっても、いいよぉ」
「ふぅう、ううう、ふうう、ふうう」
真衣の息する音は、空気がこすれる音を伴ない、乱れた呼吸が田能村を、興奮させてきます。真衣は真衣で田能村に性感帯をくすぐられるから、じんわり、じわ〜と夢の中です。

田能村に乳房を揉まれ、乳首をつままれ、揉まれたあとは、股間へ左の手を入れられる真衣。白いシーツの敷布団、そのうえに伸ばした太腿から膝を、ずらすようにしてひろげてしまう。そこへ、田能村の手が、入れられてきて、股間の部分を弄られてしまうんです。
「あああっ、はぁあああっ」
田能村のブツを握ったままで口を離した真衣が、股間の部分を触られた刺激に反応し、感嘆の声を洩らしてしまいます。田能村の指が恥の唇の内側をこすってきます。大学生の真衣、じんわりと、にぶい刺激の感覚にからだの芯が疼いてきます。
「ほうら、真衣、ふふっ、ほうら」
「ああん、なかに、いれたらぁ、ああっ」
「いれたら、ぬるぬるだ、真衣」
「ああん、だめ、そんなこと、ゆうたらぁ」
「感じろ、真衣、たっぷり、感じろ」
真衣は田能村のブツを握ったまま、咥えて吸って舌先でナメナメしたら口から離し、田能村と、ことばで交信します。まるでうわごと、真衣は、本能で反応してしまうのです。

真衣が仰向き、膝を立て、太腿をひろげたその間に、田能村が足を正座にしてはいります。田能村は腰のモノを仰向いた真衣の股間にあてがって、指で縦に降りる唇をひらきます。そこへ挿しこまれていく田能村の腰の勃起ブツ。
「はぁああ、ああっ、あああっ」
ぶすっ、ぶすぶすっ、田能村のブツが真衣のなかに埋められていきます。
「はぁああ、あああん、はぁあ、はぁああ」
ぶっすり、挿しこんでしまって、真衣の反応を感じながら、田能村は、正座していた足を崩し、真衣を抱いてうつむいて、腰を前へ後ろへと動かせて、真衣と密着、こすっていきます。交合、交わった男のモノと女のモノ、交わり合う男と女です。
「おおおっ、うううっ、おおおおっ」
ぶすぶす、田能村が滑稽なほど真衣に奉仕します。田能村の奉仕に真衣は母性で反応します。
「ひぃいい、ひぃいい、ひぃいいですぅ、ううううっ」
おおいかぶさっている田能村の、背中に腕をまわしている真衣。太腿をひろげきり、立てた膝が持ちあげられ、海老のように仰向いた裸体を折り曲げられてしまう真衣。あとは田能村に任せるだけ、コンドームをつけられて最後、真衣は田能村の射精の痙攣で、アクメへと昇っていくのでした。










HOME

最新更新日 2014.12.13


HOME



文章・小説HOME


はなこよみ表紙


はなこよみ(1)-1-

はなこよみ(1)-2-


はなこよみ(2)-1-

はなこよみ(2)-2-

はなこよみ(3)1-

はなこよみ(3)-2-

はなこよみ(3)-3-

はなこよみ(4)-1-

はなこよみ(5)-1-

はなこよみ(6)-1-

はなこよみ(7)-1-

はなこよみ(8)-1-