耽美試行

はなものがたり(1)-4-

 19~25 2015.3.16~2015.3.31

    

-19-

女子アナ木村佳代が村上真衣の陶房を訪れたのは、天満宮の梅の花が見ごろを迎えた3月の初めです。新年会で顔を合わせて、木村佳代が陶芸に興味を持っているというので、今日のところは見学です。一緒にやって来たのが写真家の大加賀新一です。新一は、アナウンサーの木村佳代を写真に撮って、写真集を作りたいと考えていたところです。陶芸の工房で写真を撮るというのも、ワンシーンとしては使えると、新一は思うのです。「ようこそ、狭いところですけど・・・・」
狭いとはいっても八畳の間が二つほどの広さがある陶芸工房です。
「こんにちわ、村上真衣さん、お邪魔してよかったかしら」
いまどきのカワイイを具体的な姿にさせた格好の木村佳代が、愛らしく言葉を発音します。さすがアナウンサーのトレーニングを積んだだけあって、歯切れの良い、聴きやすい声です。
「写真を撮りたいんだ、真衣さん、モデルに、それから、佳代もモデルだよ!」
大加賀新一は新進の写真家、まだ29才ですが、大きな賞の佳作までもらっていて、今年の大賞の本命とも噂さ
れているところです。
「ええ、ここの宣伝にもなるから、たくさん、写真に撮ってくださいよ」
手捻りするための頑丈な木製のテーブルがあります。壁際の一角には、電動ロクロが置いてあります。足で回すのではなくて、電動です。釉薬の壺がいくつも並べられた壁際の台。電気で焼く窯、1800度にも温度を上げて焼かねばならないから、時間は24時間スパンだと、真衣が説明します。

「いいなぁ、素敵だぁ、村上真衣さんの陶房、早速、写真だ」
「真衣さんも撮っていいよね」
「ああ、作業中の写真、せっかくだから、お願いします」
「いい感じだぁ、エプロン姿の陶芸家、村上真衣、いいねぇ」
ストロボを光らせないで自然光で撮るという大加賀新一が、ニコンのカメラで真衣を撮っていきます。そばでは木村佳代が待ち受けていて、写真に撮ってもらうのを待っているんです。
「佳代も撮っていくね、ここで、こっち向いて!」
逆光気味ですが、ストロボを光らせないで、露出をあげて、撮影。さすがに女子アナ木村佳代です。にっこり笑って、ポーズをとって、それだけでグラビアになってしまう感じです。
「わたし、陶芸に興味があって、習いたいんです、いいんですか」
「陶芸教室とかをやっているわけではないけど、いいですよ」
「ぼくも、習いたいなぁ、写真を撮りながら、陶芸をする、なんて」
「まあまあ、大加賀さんもぉ、それならいっしょに、日を決めて、おやりになったらぁ」
まだストーブがいる季節なのに、陶房は電気釜の熱で、温かくなっています。上着を脱いでも、陶芸、土を捏ねたりの作業では、薄着でもいけるようにと、室温は18度をキープしていると、真衣が説明します。

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村上真衣の陶房は大徳寺の北、今宮神社の東にある中二階の家屋です。かって織物の手織の機械が据えられていた家屋で、陶房のうえはそのまま屋根につながって、天窓が開けられています。アナウンサーの木村佳代、写真家の大加賀新一をを迎えた陶房は、そのまま織屋がロケ現場となったモデル撮影、という格好です。
「ほうら佳代、いいね、いい顔、とってお素敵だ!」
カシャ、カシャ、ニコンのカメラで真一が佳代を撮っていきます。地元放送局のアナウンサー木村佳代と写真家として売り出している大加賀新一の様子をみている真衣には、すでに関係ができている二人、という印象を持ちます。
「ところで、島津織物というか島津財団、景気が良くないという噂ですよね」
「そうなの、そんなこと、うわさでしょ、ねたみ、やっかみ、ちゃうかしら」
大加賀新一の話に、真衣はそれを打ち消そうとして、話しをつなぎます。そこへアナウンサーの木村佳代が入ってきます。
「島津の社長さん、女に甘いって、うわさよ、わたし、誘われたけけど、いちおうお断りしたんだけど」
「そうなの、島津の社長さん、そんな噂があるのね」
そういえば、真衣は、あの新年会のあと、逢引したのは、その癖がでてしまった結果、真衣がそのターゲットだったのだ、と思いはじめます。大学院生で年下の恋人がいる身なのに、一回り以上も年上の島津幸一と関係したことが、よかったのかわるかったのか、判断に苦しむところです。

「陶芸家の村上真衣さん、わたし、憧れちゃいますよぉ」
「いえいえ、木村佳代さん、アナウンサー、女子アナ、うらやましいですよぉ」
「どうなのかしら、大加賀さんは、カメラマンさんでしょ、わたしたち、魅力ある?」
木村佳代が大加賀新一に話を振ります。振られた真一は、二十歳代半ばの美女二人を前にして、そりゃ魅力たっぷりですよぉ、と反応します。写真家、カメラマンとしての大加賀は、本心では、真衣のヌードを撮りたいと思っています。佳代については、もう撮っている関係、このあと真衣の陶房訪問を終えたあとには、撮影現場のラブホテルへいくつもりです。
「そうですねぇ、陶芸家村上真衣さん、セミヌードとか、撮ってみませんか」
まさか、そんな話が写真家大加賀新一の口から出てくるとは、思いもかけないことだったから、真衣は、一瞬たじろぎます。
「ええっ、セミヌード?」
「ひょっとしたら、バカ受けして、ネットメディア炎上なんてことにも」
「いやよぉ、そんなことぉ、わたし、そんな器じゃないですよぉ」
真衣、とはいいながらも、顔が赤らんできてしまいます。年下の恋人の大野健一に、セックスしているときに写真を撮られ、ビデオをまわされるときもあるんです。絶対内緒の話ですが、真衣、そのことは人前では隠しているんです。

-21-

村上真衣が作った陶器茶碗が棚に重なって並べられています。その下の段にはお皿が重ねて積まれています。乳白の下地に虹のような色模様の入っているのが真衣の作品の特徴です。ロクロをまわして薄く仕上げたお茶碗は、美しく光沢を放っています。紐状にした土を重ねて伸ばして茶器の形にした器は、うねりがあっていかにも手作りという感じです。
「いいですねぇ、わたしにも、できるかしら」
木村佳代が手捻りの器を手にして撫ぜながら、興味あり、といった風で真衣に訊ねてみるのです。
「ええ、慣れればできますよ、誰にだって、できますよ」
とはいってもそんなに簡単じゃないよ、と言いたげな真衣の口調ですが、お世辞も含め、佳代に応えます。女子アナという職業に、真衣は少し嫉妬の気持ちを抱いているのです。女心、そのうえ写真家の大加賀新一と一緒に来て、仲よさそうに振る舞われることにも嫉妬です。ふ~っと年下の恋人大野健一の顔が浮かんで消えていったのです。
「かんたんだったでしょ、なんとかなったでしょ」
「そうですね、意外と、簡単なのかも、ね、大加賀さん」
「そうだね、佳代さんが言うように、簡単なのかも知れないな」
その日は二時間、佳代と新一が陶芸体験。真衣がコーチしたかいもあって、それなりな器ができあがったのです。
「乾かして、素焼きして、それから釉薬をかけて、本焼きなんですよ」
すぐに出来上がると思っていた佳代は、手間がかかることを知って、新一とともに、二週間の日をおいて、また来ることにしたのです。

陶房へは午後からの訪問だったので、陶房をあとにしたのはもう午後五時半です。まだ外は昼間のように明るい。大徳寺のバス停から河原町を通るバスに乗ったアナウンサーと写真家は、繁華街へと向かったのです。中華のお店で食事をして、それから、例によって、中華店からほど近い、四条から高瀬川沿いに下がったところのラブホテルへと、いくのです。木村佳代が大加賀新一と逢瀬をかさねるのは二週間ぶりのこと。毎日のようにメールや電話で気持ちは交換しているけれど、会って、重なり合うのは久しぶり。木村佳代は25才、大加賀新一は29才、まだふたりとも20代の若さだから、二週間もご無沙汰だとからだが疼きます。あまりにも疼いてくると、佳代も、新一も、ひとりで処理してあげます。でも、このことはお互いに、内緒にしてあります。
「ううん、ちょっと、間がありすぎて、面食らっちゃうよ」
「でも、ああん、新一ぃ、たっぷり、時間あるよ、今夜わぁ」
「なんだよぉ、このえっちむすめぇ、ほら、裸にしてやるよ!」
ホテルの部屋は205号、二階の窓を開くと高瀬川が見えます。その部屋は、二回目です。部屋に入って一分と経たないうちに抱きあいます。立ったまま、抱きあって、唇を重ねます。新一が舌を佳代に挿しこみます。新一の舌は軟体動物のように、佳代の気持ちを高ぶらさせます。理知的な女子アナウンサーですが、決して普通の女子と何ら変わったところはありません。性欲はきっちりあります。男が好きです。大加賀新一は、木村佳代には好きなタイプの男なのです。もちろん、新一にとっても、佳代は好きなタイプの女子ですが、むしろそこそこ美貌の女子ならば、誰でもよかったともいえるんです。でも、いまは、好きです。

-22-

男の新一は、女佳代の股間のさまを見たとたん、その卑猥感に興奮していまいます。女の佳代は、男新一のモノを見てしまっても、かなり冷静です。でも、ひとたび、口中に頬張ってしまったりすると、もういけません。ふ~っとなって、ぽ~っとなって、そのことに没頭してしまいます。
「ああん、新一さぁあああん、あああん」
「うんうん、佳代、脱ぐんか、自分で・・・・」
「ああん、手伝って、わたし、じぶんで、脱ぐけどぉ・・・・」
前向いて抱きあっていたのが、後ろから抱かれることになった佳代。洋服を脱がされだして、自分で脱いで行くのですが、新一に手伝ってもらって、ブラとショーツだけの姿になってしまいます。
「おれも、脱いじゃうよ、見るなよ、恥ずかしいからぁ、なぁ佳代ぉ」
「なによぉ、新一さぁあん、わたしのん、見る癖にぃ、なんでなのよぉ」
ベッドのそばです。新一がトランクスだけの姿になって、あらためて佳代と抱き合います。ぐっと抱きしめられる佳代。ブラのホックが外され、締められていた感覚が開放されます。ブラが取られて、上半身が裸になってしまう佳代。新一がトランクスだけ、佳代がショーツだけ、おたがいに性器のところだけを隠す格好で、そのままベッドへ倒れ込みます。

愛撫を受ける女子アナの木村佳代。それを施す写真家の大加賀新一。ラブホテル、ふかふかベッドの上に寝転んで、抱きあい、からだをまさぐりあっています。二十代半ば、熟れきれだした佳代のからだ、ぷっくら膨らむ乳房に手を置き、たぷたぷと揺すっている新一。そうして絞りあげた佳代の乳首を唇に挟んで、ぐっと乳首を締めてやる新一。
「はぁああ、あああん、新一さぁあん、ああん」
乳首を揉まれながら、佳代はといえば、トランクスからペニスだけを露出させ、握っているのです。もう勃起した真一のペニス。皮を剝かれた亀頭の先から、透明の粘っこい液が滲み出てきます。ショーツを穿いた佳代。トランクスを穿いた新一。おたがいにこの邪魔モノ布を脱いでしまうんです。
「うううん、いいねぇ、佳代ぉ、とってもいいねぇ」
「ああん、新一さぁあああん、おっきい、かたい、はぁああん」
全裸になってしまって、佳代の頭が新一の腰へ、新一の頭が佳代の腰へ、俗に云う69スタイルになって、お互いの感じる性器を、弄りあい、舐めあい、まさぐるのです。佳代が右足を持ち上げられて、股間をひろげられ、新一の頭が挟まれます。佳代は新一のペニスを口の中に含んでナメナメです。
「ふううう、ううっ、ううううっ」
「うううん、ふうううん、ううっ、ううっ」
新一が佳代の股間をぺちゃぺちゃと、音を立てて啜って舐めます。息する音が静寂を破る音色です。淫らと言えば淫らな音が、醸しだされるラブホテルのベッドのうえです。

-23-

大きなふかふかベッドでは、新一も佳代も全裸です。カメラマンとか女子アナとか、そんな肩書きなんてどうでもよくて、そこにいるのは男と女。それもサカリつく二十代の男女です。佳代は、新一の勃起ブツを口に含んで吸い込みます。吸って口の中で密着させて、顔を上げ下げ、勃起ブツを舐め上げます。新一は、佳代の股間に顔つけて、ぺろぺろ、ぐちゅぐちゅ、舐めて吸ってやります。佳代は新一が刺激してくる反動で、新一の勃起ブツをしゃぶるのです。
「うううっ、ふうううっ、うううううっ」
「うふふふ、うふふふ、うううっ」
ぺちゃぺちゃ、ぐちゅぐちゅ、淫らな音だけがラブホテル、ベッドのうえにひろがります。そうして舐めあったあとには、まだ本番ではなくて、新一が佳代をかわいがっていきます。
「ああん、新一さぁああん、ひぃいい、ひぃいい・・・・」
ベッドのうえでうつむいて、膝をつけて顔はシーツに、四つん這いの変形のかたちになった女子アナの佳代です。お尻をあげて、膝をひらいている佳代。その尻のまえに足を投げ出して座った真一が、佳代の股間に顔をつけるのです。佳代の太腿の内側にから腕をまわして腰の上です。
「ああん、新一さぁああん、あああっ、ああっ・・・・」
新一の顔に股間をくっつけさせられる佳代。お尻を上げて、膝をひろげて、股間がまっすぐ垂直。新一の顔がぺったんこと当てられてしまいます。

佳代の股間を目の前にした29才新進写真家の大加賀新一。女子アナ25才の木村佳代の陰部からくゆる匂いを嗅ぎながら興奮していく新一です。
「ねぶってやるよ、佳代、よろこべよ」
ぺちゃぺちゃと、新一が、顔を当て、唇を動かせて、淫らに音をたてるのです。
「はぁああん、ひぃいい、ひぃいい・・・・」
ぺちゃぺちゃ、じゅるじゅる、口をつけられ、舌を動かされて、音を醸しだされる佳代が、呻きの声をあげてきます。
「ひぃいい、ひぃいいっ」
新一が、佳代を変形四つん這いにさせたままの格好で、膝をついた格好で、からだを立たせます。佳代のうしろから、勃起ブツを挿しこむというのです。
「おおおっ、佳代、入れる、入れる、うう、うううっ!」
お尻をだかれ、腰をもちあげられ、勃起ブツを挿しこまれる佳代です。ぶすぶす、難なく新一の勃起ブツが挿入されて、密着です。
「うううっ、ああん、はぁああああん!」
新一が、佳代の背中にかぶさって、腰を前へ後ろへとうごかします。その動きに合わせて、勃起ブツが佳代のヴァギナでこすられるのです。

-24-

太腿をひらいて、お尻をつきあげた四つん這いの女子アナ佳代。うしろから写真家の新一にぶすぶすと突かれて、ヒイヒイ、声をあげているところです。ホテルの部屋は205号室、ベッドの横のカーテンをひらくとそこは鏡になっていて、ベッドの上の様子がそのまま鏡に映ります。
「ああん、ああん、はぁああん」
四つん這いすがたで顔をシーツにつけている佳代が、腕を背中にまわし持ち上げられてしまいます。上半身が浮いてしまって、顔が持ちあがります。佳代の顔が鏡に映ります。全裸の顔、髪の毛、肩、そうして乳房が鏡に映ります。
「ほうら、佳代、おおっ、おおっ!」
ぶすっ、ぶすっ、片膝たてた新一が、腰を佳代の尻にすりこみます。新一の勃起ブツが佳代のヴァギナにはまったまま、半分抜かれて挿しこまれ、半分抜かれて挿しこまれるんです。
「ああっ、いいっ、いいっ、ひぃいいっ」
「おお、ええやろ、ほうら、佳代、ええやろぉ」
「ひぃいいっ、ひぃいいっ」
全裸の新一、全裸の佳代。うしろから新一の勃起ブツで突かれている佳代です。
「おおっ、ほんならぁ、佳代、馬乗りになれよ」
「はぁああ、うまのりに、うまにのるぅ」
新一が体勢を崩して、ベッドに仰向き、寝ころびます。佳代が新一の腰をまたぎます。またぐとき、腰から立った勃起ブツ、それの根っこを指に挟んで直立に、そこへ股間を当てこする25才、女子アナの佳代です。

寝そべって膝を立てる新一の腰にまたがった佳代。ヴァギナには勃起ブツが埋まっています。新一両手が、佳代の乳房にかぶせられます。佳代が上半身を前に倒していきます。
「あああん、はぁああっ、新一さぁああん」
「ほうら、尻、あげろ、ほうら、ほうら」
「ああん、はぁあああん、はぁああっ」
「尻、おろせ、降ろして、こすれ」
「ああっ、こう、こう、こうなのぉ」
佳代のヴァギナに埋め込まれた新一の勃起ブツ。佳代が尻を上げると抜けてきて、降ろすと挿しこまれてくる勃起したブツ。佳代は、この感覚が好き、大好き、からだが奥から痺れてきます。じんじんと痺れて燃えあがってきます、快感。新一は、佳代の乳房の触り心地を感じます。
「いいよぉ、佳代、とっても、いいよぉ、おおっ」
「ああん、いいっ?、いいっ?、新一ぃいいっ」
挿しこんだペニスの感覚を吸いこみます。女のからだを触って挿入、新一の感度が上昇してきます。佳代の感度があがってきます。新一が、太腿を開いたまま、膝から足首までをもシーツにつけます。佳代が上体を新一の胸に当てるまでにかぶさってきます。性器はきっちり結合したままです。佳代が、胸を反らすようにして、新一の腰をまたいだ股間と尻を、ぐいぐい、前へ前へとこすらせます。前へこすって、そのまま後ろへ、後ろへとあとずさりです。ヴァギナをペニスでこするんです。鶴舞する佳代の喘ぎが新一を、いっそう勃起させるのです。

-25-

女子アナの木村佳代は週に一回、テレビ番組の中でレポーターをしているから、その顔は視聴者に知られています。可愛い、可憐、清楚、とちらかいえば清純なイメージで出演する番組です。その佳代が、男とラブホで交情しているなんてことを知られたら、スキャンダルになる。相手は写真家の大加賀新一。男の方はスキャンダルになっても構わない。むしろ名前が売れて、それなりの効果があるというもの。それは女子アナにとっても、スキャンダルは人気のうちと割り切れば、それは効果があるといえばそのとおりです。視聴者に清楚な女子アナ木村佳代のセックス姿を連想させることは、すでに半裸の写真も発表しているから、そんなに悪くはない、人気の範疇です。
「ああん、ひぃいい、ひぃいい」
「もっと、もっと、こすれ、激しくぅ」
「ああん、こう?、こう?、こうなのぉ、あっ、ああっ」
結合部分をびしょ濡れにしてしまう佳代。喜悦のまっただなかでお漏らしをしてしまったのです。シーツが濡れて、佳代は恥ずかしい気持ちになります。まだまだ、高揚して自我を失うところにまで至っていない証拠です。
「ううっ、佳代、おれ、つけるからぁ」
新一が、もうスキンをつけるというのです。佳代には、男新一が射精をもよおしてきて、つける判断はまかせています。スキンをつけるとうことは、そのままアクメに登るまで突き進むという合図です。

大加賀新一が寝そべって、木村佳代が馬乗りになったスタイルの方が、いきやすくって高みに登れるというのは佳代の実感です。スキンを装着し終えた新一が、寝そべります。新一の腰へふたたび佳代がまたぎます。新一にあてがってもらって、腰を落とします。ほぼ一気、ぶすぶすっと挿しこみます。ぐぐっと圧迫、佳代には快感、一気に奥の方が燃えだします。
「あげて、まってろ、突いてやるぅ」
「はぁああ、あげて、ああん、ああっ、ひぃいいっ」
真下から、新一が、腰を一気に持ち上げ、佳代のヴァギナへ、勃起ペニスを挿しこみます。そうして、抜いてふたたび挿しこみです。
「ううっ、ううっ、ううっ」
ぶすっ、ぶすっ、ぶすっ。
「はぁあっ、はぁあっ、はぁああっ」
佳代の上半身が揺すれます。ぷっくらと盛り上がった乳房が揺れ動きます。一気に挿しこみ、一気に抜いて、亀頭だけが残され、深い挿しこみ、深い一気抜き、佳代の感度があがってきます。オーガズム、おんなの絶頂を今夜は迎えられそうです。新一の声が高鳴って、男のからだが硬直しだして、発射です。ピシュンピシュンの衝撃を、痙攣であらわす新一に、佳代のオーガズムが重なります。佳代が快感のうちに崩れ落ちてしまったのです。










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最新更新日 2015.3.22


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