えろすかろす日記

えろすかろす物語(1)-2-

 10~18 2015.3.17~2015.4.20

    

-10-

(その二)
水尾真紀が東野織物の正社員として採用されたのは、三年前、大学新卒23才になるときでした。いま25才、すっかりOLとしての生活になれてしまって、なにかしらの変化が欲しいと思うのでした。恋人といえばいいのか、セックスフレンド、セフレといえばいいのか、昨年、別れて、いまは彼氏いない歴一年が過ぎたところです。会社の専務を務めている東野誠一37才は、ゆくゆく社長になっていく存在です。なかなかの優男で、逞しい、というよりは女性的、とはいってもゲイじゃない。真紀が声をかけられたのは、半年ほど前のことです。元彼、セフレとわかれて半年、すこし投げやり的になっていた真紀を、専務の東野誠一が、誘ってきたのでした。
「それで、水尾さんは、ひとりなんだぁ」
「そうなの、もう半年になるけど、思い出ばかりのマンション、変わろうかと・・・・」
「そうなのか、そうなのか、癒してあげましょう、ぼくが・・・・」
会社の専務という立場の東野誠一が独身だというので、真紀の気持ちにはひょっとしたら結婚、なんてことも想定していて、二人だけの食事となったわけです。
「はい、わたしのほうは、かまわないんですけど・・・・」
「それなら、それなら、会社の財産になってるマンションに、移り住みなさいよ」
バブルの頃に資産として会社名義で買われたマンション一棟。まだ畑が残る北山の、静かな住宅街にある三階建てマンション。買えば億単位の金額なのでオクションとも呼ばれた高級マンションです。

水尾真紀が専務誠一と情を交わすようになってから半年が過ぎます。秋のころに東野織物が所有するマンションへ引っ越してきた真紀のところへ、東野誠一が通ってくるようになったのです。
「だいぶん、あったかく、なってきましたからぁ・・・・」
金曜日の夜というのは、明日が休みということもあって、気分がゆっくりする曜日です。いまの真紀は、この金曜日の夜という時間を、いちばん大切な人と共に過ごす。つまり誠一と共に過ごす、ということになるのです。
「うん?、今夜の東洋園のお食事、真紀には、満足だったの」
「まあ、まあ、それよか、バイトの男子が、わたしを見ていたのよ」
「真紀は美しいからなぁ」
「いやよ、それは、ないけど、わたしを、じっと、見てたのよ」
「まあ、いいやん、そんなこと、好きだよ、真紀のこと」
「はぁあ、専務ぅ、今夜は帰ったらだめよ、わたしが独占だからぁ」
まだよそ行きの服装、お化粧も落としていない、リラックスしたい、それよりも専務の誠一がわたしを求めている。真紀は誠一の目的が、というより男が女と二人だけになったら、何をするのか、全部理解してあげて、満足させてあげたいと思う女子なのです。

-11-

夜九時過ぎです。誠一が乗っているベンツを車庫にいれ、連れだってマンションの部屋へ入った真紀。誠一と一緒にいるところを見られても、全く困ることはありません。誠一がひとまわりも年上だとはいっても、男女の関係、夫婦であれぅ内縁関係であれ、やましいことはありません。ドアを閉め、部屋へ入ると、そこはもう二人だけの空間です。OLの真紀が、勤める会社の専務誠一に、女としてのサービスをしてあげる。
「うううん、今日は、大丈夫な日よ、だからぁ・・・・」
「そう、なら、存分にできる、ってことだね、真紀」
「はい、専務さん、存分にできるぅ・・・・」
抱きあいます。立ったままです。まだコートを脱いだだけ、スーツもブラウスもスカートも、着けたままの真紀。誠一だって同じこと、スーツを着たまま、ネクタイを締めている、ズボンも穿いたままです。
「はぁあ、ああん、専務ぅ、ああん、だめ、だめよぉ」
「真紀、久しぶりジャン、うずうずだったよ」
抱かれて、キッスされて、胸をまさぐられる真紀。濃紺のスーツのボタンが外され、ブラウスのボタン、中ほどのふたつが外されると、胸がひらきます。キャミをつけているから、誠一の手がたじろぎます。
「ふうう、うううん、わたしが、外すからぁ・・・・」
抱かれていた真紀が、誠一の腕をほどき、目の前で、ブラウスのボタンを下まで外し、キャミソールの裾をめくりあげ、ブラジャーのホックを外してしまいます。それから、真紀は誠一のネクタイを外してあげ、カッターシャツのボタンは誠一に外させ、ズボンのファスナーを降ろすところまで。誠一が、その格好で真紀を抱いてきます。ふたたび接吻。舌を絡ませます。真紀、舌を絡ませられると、もう無我夢中になっていきます。

リビングは八畳二つをつないだ十六畳の洋間です。寝室は四畳半、遊び部屋は八畳、ダイニングルームとキッチン、バストイレ。夫婦で、子供がいても十分なスペースに、普段は真紀がひとり住まいです。寝室はセミダブルのベッド、ピンク系のカーテンに白いキャビネと大きな鏡。
「ああん、専務ぅ、だめよ、だめ、だめ・・・・」
「なになに、真紀ぃ、ここに座れ、座って、パンスト、脱がしてやるからぁ」
リビングに、スーツを脱ぎ、スカートを脱いでしまった真紀。専務の誠一もスーツを脱ぎズボンを脱いだ格好です。真紀は抱いてもらって、ベッドの縁に座らされます。真紀が穿くパンティストキングは肌色です。スカートを脱いでいるから、そのまま腰からお尻を抜かれて、太腿の中ほどまで降ろされてしまいます。ショーツは穿いたまま、ブラウスは乱れて、キャミが乱れて、ブラも乱れてしまって、誠一が乱れた真紀の姿を、観察します。
「いやよぉ、専務ぅ、そんなに見ないで、それよかぁ」
真紀が専務誠一が穿いているブリーフのうえから、ぷっくらの膨らみへ手を当ててしまいます。誠一は立たまま、ベッドの縁に座った真紀の前に近づきます。真紀が、ブリーフのなかへ、手を入れちゃいます。
「真紀ぃ、うううん、脱いじゃうぅ・・・・」
真紀の手が入って、握られてしまって、誠一は手を退けさせ、ブリーフを太腿のつけ根まで降ろしてしまいます。真紀の目の前で、誠一の半勃起ペニスが現われます。真紀、誠一のペニスを見ると、握りたくなるのは本能なのでしょうか。右手で、ペニスの根元から手の平を巻くようにして、親指は裏からまわして軽く握ってしまいます。そうして、握った手をそのまま誠一の腰へと押しつけます。握られたペニスの前半分の皮がめくれてしまいます。真紀、握って剝いてしまったペニスを、唇に挟んで、口の中へとすり込ませるんです。

-12-

誠一はシャツ一枚、腰から下は裸です。真紀はショーツだけを穿いた裸です。ベッドの縁に座った真紀が、目の前に立った誠一のモノを口に含んで、吸って、舐めます。男と女、なにもやましいことなんてありません。世間では、よくる会社の専務と事務員の話です。いい仲になって囲われてしまった事務員、25才の女です。専務は37才、独身だから何の問題もありません。ただ結婚ということになると、身内から賛成反対の声が上がるから、先々社長になるという専務の立場は、女の立場が求められるものです。何が求められるかといえば、会社の社長夫人として、その器量や家柄や親のうんぬん、などなどです。だから、男と女、誠一と真紀、結婚を想うのは思うけれど、住まいがあるわけだから、内縁でいいのではないか。むしろ、このほうが、自由がきくし、別れるとしてもあとくされがない。
「ああん、だからぁ、専務ぅ、わたしのんも、やって」
「やってやるよ、椅子に座るか」
「はぁあ、座るよ、ここに」
四畳半の寝室だから、ベッドの横に置かれたテーブルと椅子は、若い夫婦用の小さいタイプです。背凭れがついた丸椅子に毛足の長い毛皮布団が敷かれてあります。真紀がショーツを脱いでしまって全裸です。背凭れ椅子に座った全裸の真紀が、ベッドの縁に座った誠一の肩に膝を置かせます。
「ああん、専務ぅ、顔、つけてよぉ、顔ぉ・・・・」
肩に担がれた膝が、誠一の上半身が真紀に近づくことによって、ひろげられてしまいます。お尻が前へずってきて、股間が斜め上向いてしまいます。まだ、今日は、初公開の真紀の股間、それを見て、誠一は一気に興奮してしまいます。隠された箇所、股の間、立て割れた唇。その唇が目の前に現われるから、男の誠一、むずむずが一気に爆発する感じで、顔を真紀の股間へくっつけてしまいます。

寝室は四畳半のアンティークな造りの洋間です。セミダブルベッドは木製で、マットのうえにはパットとシーツ。真紀の好みもあり誠一の好みもあって、シーツは桃色ピンクです。白い肌、白い太腿、股間は薄いあめ色なのに、陰毛は黒々です。誠一が、顔を当て、唇を縦割れ唇にくっつけて、顔を左右に動かします。舌を唇の間に挿しこんで、縦割れ唇を開きます。
「ああん、専務ぅ、はぁああん、ああん・・・・」
肩に乗せた膝ごと折り曲げられて、背凭れに凭れた真紀が、誠一の頭を抱きます。股間を唇で弄られ、舌を挿しこまれて舐められる。表面をだけ弄られている感じで、奥の方が疼いてきます。
「ああん、もっと、おく、ああん、おくのほう・・・・」
「ふううん、おくのほう、おくだねっ」
真紀の股間から顔を離した誠一が、舌のかわりに右手の親指を、膣のなかへ挿しこみます。親指は短くて、真紀の奥にまで届かない。それなのに、真紀は、親指の腹がいいと言ったから、誠一は膝を肩に乗せたまま、太腿の外側からまわして降ろした親指を、膣中へ挿しこんだのです。柔らかい、ふんにゃりする感じで濡れている、真紀の膣中。腹を上向かせる格好で挿しこみ、親指と人差し指の間が真紀の膣前庭から恥丘にかかるようにして密着です。
「ああっ、はぁあ、あああっ・・・・」
右手の親指を膣に挿しこまれた真紀は、左手で乳房を揉まれます。真紀は膝は誠一の肩に乗せているとはいっても、自力で膝をひろげて持ち上げているのです。女の急所をとりまく二カ所を、同時に弄られる前戯です。下半身裸の誠一は、フェラチオを終えられたあとなのに勃起した状態です。

-13-

四畳半の寝室です。桃色シーツが敷かれたベッド、その横に置かれた背凭れ丸椅子。下半身を剝き身にした真紀が太腿をひろげて座っています。誠一はベッドの縁に座った姿勢から、腰を浮かし、勃起ブツを真紀の股間に当てます。
「ほうら、真紀、いれる、いれてやるよ」
「ああん、はぁああん、専務ぅ、いれて、いれて・・・・」
専務の誠一が、事務員の真紀と向かい合い、抱いてやり、勃起させたペニスを、ヴァギナに挿しこむのです。もうヴァギナの中を濡らしている真紀。誠一の亀頭が挿しこまれ、カリ首から陰茎が挿しこまれたあたりから、真紀のよがりがはじまります。
「はぁああっ、ああ、ああ、ああっ・・・・」
ぶすぶすっ、入れられてしまった誠一の、勃起ペニスでヴァギナの奥をこすられる真紀です。上半身を抱かれた真紀が、喘ぎの声を洩らします。
「ほうら、真紀、おおっ、はいったよぉ、ううっ!」
「はぁああ、専務ぅ、ううっ、いい、いいですぅ!」
「いいやろ、真紀、好きやろ、好きなんやろ!」
ぶすぶすっ、抜かれている勃起ペニスが、ぐぐっと挿しこまれながら、37才の誠一が声をかけてやります。真紀はもうここまで来てしまって、あとは成り行きまかせ、誠一のテクニックにかかっているからです。

ベッドのうえへくるまでに、いくつかの儀式をおえていきます。前戯の儀式を終える頃には、真紀、もう、からだの隅々まで専務誠一に明け渡しています。ぶっすり、背凭れ丸椅子に座ったまま、交合されていた事務員の真紀は、全裸にされてベッドのうえに寝かされます。淡い桃色シーツのうえに仰向かされた白い肌の真紀。真ん中には黒い毛が密集です。
「はぁああ、専務ぅ、はよ、いれて、はよぉ」
「まて、まて、あわてるな、たっぷり、たっぷり、なんだからぁ」
誠一も全裸です。ベッドのうえ、真紀のうえにかぶさっていきます。白い肌、柔らかい肌、25才、女盛りにさしかかった真紀です。それに比して37才の誠一は、肌ぐろいからだです。でも女の真紀には、男誠一のからだを、受け入れます。それなりの愛を感じるからです。
「はぁああ、ああん、いれて・・・・」
かさなって、太腿をひろげる真紀。そこへ誠一の腰が入ります。腰の勃起ペニスが真紀の中に挿しこまれます。
「真紀、いいね、真紀・・・・」
「はぁああ、専務ぅ、いい、いいですぅ・・・・」
喘ぐ声が大きな声ではありません。囁くような、疼きを感じる声です。誠一のペニスが挿しこまれ、唇が重ねられ、離され、誠一の唇は真紀の胸のうえにまで這わされます。勃起ペニスを挿しこんだまま、からだを動かす誠一。微妙な揺すれの感触で、真紀のからだが萌えて燃えだしてくるのです。

-14-

からだを起こし正座して、真紀の膝を肩に担ぐ誠一。肩に担いでそのままからだを前に倒していく誠一です。真紀のからだが二つ折れになります。膝がひろげられ、二つ折れになる真ん中へ、誠一が腰の勃起ペニスが挿しこんでいきます。挿しこんで正座の足を延ばします。お尻が持ちあがってしまった真紀。股間が真上。そこへ誠一が勃起ペニスを挿しこんみます。
「ああん、専務ぅ、あああん、はぁああん」
「おおっ、おおおおっ、真紀、真紀っ」
「ひぃいい、ひぃいい、いいですぅ、ううっ」
「おおっ、ほぉおおおっ、ううっ、ううっ」
ぶすっ、ぶすっ、37才の誠一が、男のモノを真紀のヴァギナに、挿して抜いてを繰り返します。ビンビンに硬直した誠一のペニスです。真紀のヴァギナからは、トロトロと蜜が溢れてきます。
「はぁああ、ああん、専務ぅ、うううっ」
「いいよ、いいね、真紀、気持ちいいのか」
「はぁああ、いい、いい、きもちいい」
「そうか、そうか、こんどは真紀が、上だ」
髪を乱して、手をひろげ、顔をしかめて喜悦に浸っていく25才の事務員真紀です。その真紀に、こんどは馬乗りスタイルにさせてやるのです。ラブホテルの一室、ダブルのふかふかベッドが軋みます。男と女の交情、たっぷり、満足するまで、真紀は専務の誠一に、可愛がってもらうのです。

誠一がシーツに仰向いて寝そべります。真紀が誠一の腰をまたぎます。またぐときに、誠一のペニスを握って、立てて、股間の真ん中へ当て込む真紀。誠一が真紀の陰唇をひらいてやって、亀頭が膣口に当たるように仕向けてやります。
「あああ、専務ぅ、ああっ、ああっ」
ぶすぶすっ、太腿をひろげて誠一の腰をまたいだ真紀。ペニスをヴァギナに挿しこんでしまって、突きあがってくる快感に呻きの声を洩らします。
「はぁああ、専務ぅ、はぁああ、あああっ」
「ほうら、腰をあげろ、あげて、おろせ、ほうらぁ」
「はぁああ、ああん、あげてぇ、ああっ、おろすぅ、ううっ」
「そうだ、おおっ、いいぞ、いいぞ、おおっ」
「はぁああ、あああっ、ああっ、ああっ」
なんどか腰から尻を上げ下げした真紀が、こんどは股間を誠一に密着させたまま、腰から尻を前へ後ろへとこするのです。ペニスを挿入したまま、ぐいぐいと、真紀がこすって自分のペースに持ち込みます。
「あああっ、専務ぅ、ひぃいいっ、ひぃいいっ」
誠一に上半身をかぶせて、太腿をひろげ、膝をシーツに着いて、ぐいぐい、ぐいぐい、こするのです。密着した真紀のヴァギナでこすられる専務の誠一。そこそこ持続に耐えられなくなってきて、真紀にペニスを抜かせます。抜かせてそのままの格好で、真紀を後ずさりさせます。真紀は心得たもので、それは抜かれたペニスを口にいれ、舐めて吸ってあげるのです。交合の合間です。交合の合間は、男の性器を女が口にします。次の交合の合間には、女の性器を男の口が舐めて吸います。男と女、会社の専務と事務員。無我夢中で快感をむさぼりあうのです。

-15-

桃色シーツは柔らかい綿素材です。仰向いて寝そべった専務誠一のペニスを、足元へ後ずさりした真紀が、根元を握って上半分を口の中でしゃぶります。ぐちゅぐちゅ、ぺちゃぺちゃ、音をたたせながら陰茎の、裏側を舌でなめあげます。なめあげて亀頭の裏にきたあとは、唇で包み込んでお口の中へ咥えこみます。
「ふううっ、ううううっ」
真紀が息する音が洩れ、呻く声が洩れます。誠一が真紀に囁きます。
「ほうら、真紀、いれろ、チンポ、いれろ」
「はぁあああ、専務ぅ、オチンポぉ、入れちゃう、ううっ」
誠一がいれろと囁く言葉に、真紀はふたたび誠一の腰をまたいで、ヴァギナにペニスを挿しこんでいきます。静かな寝室に、小さな音ですが、バッハの無伴奏チェロ曲が、バックミュージックで流されているベッドのうえです。
「はぁああ、専務ぅ、あかちゃん、ほしい、あかちゃん・・・・」
ヴァギナにペニスを咥えこんだ真紀が、うわごとのようにつぶやきます。誠一との性交で、女の真紀には結果が欲しい、そう思うことがままあるのです。
「ああ、真紀、いまはだめ、いまはだめだよ」
男と女が結合したまま、誠一は真紀の言葉を、否定してしまいます。交合の最中に、避けようと思って避妊するのに、その直前に、真紀はそれをしないとでもいうのでしょうか。

まだ避妊道具を装着していない誠一の腰をまたがっている真紀。ぶっすりとヴァギナにペニスを、挿しいれたまま、完全密着させている真紀です。裸の上半身を起こしている真紀。、誠一が真紀の乳房のすそに手の平を置き、もちあげる仕草です。
「ほうら、尻を、向けろ」
誠一が、挿しているペニスを抜き去って、反対向きになれ、という合図です。
「はぁああっ、専務ぅ、あああっ」
腰のうえで真紀のからだを反対向きにさせます。
「そうだ、そのまま、ずらして、そうだ」
誠一に背中を向ける真紀。そのまま股間を誠一の腹から胸へとすりあげます。
「ああっ、はぁあああっ、ああん」
「ううっ、おおっ、ううううっ」
お尻の割れ目が、誠一の顔へ当ててしまう真紀。誠一は枕を二つ重ねて顔を斜め上向かせて、真紀のヴァギナに唇をつけたのです。
「はぁあああっ、ああん」
右手に誠一のペニスを握り、ヌルヌルを乳房で拭います。誠一は真紀の逆さ股間へ唇をぴったし当て込みます。つけた唇を陰唇にこすりつけます。舌をヴァギナに挿しこんでやります。ぺちゃぺちゃ、ぶちゅぶちゅ、誠一が淫らな音を醸造させます。チェロのはげしいトレモロが、流れてきています。誠一がシーツに仰向き寝ころび、その上に、尻を誠一の顔に向けた真紀がかぶさっているのです。

-16-

東野織物の専務東野誠一は37才の独身、事務員水尾真紀は25才の独身です。男と女が独身どうしだから、なんの問題もありません。しかし、これは、会社経営では次期社長の立場にいる誠一と、美貌の女子事務員との関係ですから、世間体としては、上司と部下、思惑が交錯する関係でもあるんです。
「ああん、専務ぅ、ひぃいいっ、ああっ」
会社の所有している高級マンションの部屋に入居している真紀。誠一からは給与とは別におこずかいをもらっているから、特段に生活するのに困ることはありません。真紀にしてみれば、金銭で計測するのは浅はかですが、一晩五万円いただくとして、ちょうどいい額だと考えています。打算、打算です。相手が独身だから、なんの遠慮もいらない間柄なんですから。
「おおっ、真紀、ほうら、いれろ、いれてくれ」
逆さに向いていた真紀は、ふたたび誠一と顔が向きあうようにして、馬乗りです。誠一のペニスを自分のヴァギナに挿しこんで、揺すっていく真紀です。
「はぁああん、ひぃいい、ひぃいい」
「おおっ、真紀ぃ、いいよ、いいよ、もっとだ、もっと」
「ああん、もっと、もっとね、ああん」
股間に誠一のペニスを挿しこんだまま、腰に密着させた股間からお尻を、前へ、後ろへ、とスライドさせる真紀。金曜日の夜だから、使いすぎて少々腰がだるくなったとしても、明日は土曜日、会社は休日です。

桃色のシーツを敷いたベッドはセミダブル。バッハのチェロ曲が流れる部屋は、寝室仕様です。部屋の色調は暖色系で真紀の好みで選んでいますが、音楽のバッハは、誠一の好みです。
「ううっ、ああ、真紀、真紀、おおおっ!」
仰向いた誠一が、少し疲れてきて、ムードとしては射精に近づいてきています。真紀にとってもここからが、オーガズムを迎えられるかどうかの瀬戸際です。やはりタイミングが必要なのです。交情の回を重ねてきて、真紀にも、その要領というものが、わかりかけてきたところなのです。
「つける、つけるから」
「はぁああ、専務ぅ、つけるのぉ」
真紀が挿しこんでいるペニスを抜いてしまって、仰向いた誠一から退いてしまいます。興醒めの一瞬です。でも、このことをやらないと、後々大変なことが起こる、かもしれない、と思う真紀です。手早くスキンをかぶせた誠一の腰を、ふたたびまたいでしまう真紀。一枚の薄い異物が介在するだけなのに、感触が、弾力が、微妙に違うんです。
「はぁああ、ああん、専務ぅ、ああっ!」
仰向いて寝そべった誠一の腰をまたいで上半身を起こしている真紀。ほんとうに全裸で乗馬している格好の真紀、25才です。

-17-

イッテしまうとき、真紀は目をつむっているから、なにも見えていません。ずんずん持ちあがってくる快感が、からだの隅まで満たしてきて、破裂してしまいそうな感覚に襲われます。
「はぁあああ、ああっ、ひぃいい、ひぃいいい~っ!」
こんな声をあげているのかどうかも、わからない真紀ですが、誠一がまわしているビデオを、あとになって見せられて、そんな声をあげていることがわかるのです。専務誠一にまたがったまま、オーガズムを迎え、果ててしまった真紀。数秒なのか数分なのか、どれくらい時間が経ったのかわからないけれど、気がつくと、誠一の勃起ブツは萎えているのです。真紀は、気がついて、やっぱり恥ずかしい気持ちにもなっていて、すぐには誠一と目線を合わせられません。誠一だって、真紀をからだから離すと、とおい向こうに行ってしまったような気分になるのです。行為の後というのは、けっこう白々しいものだと、誠一は感じるのです。
「うううん、シャワー、してきますから・・・・」
全裸のままベッドから降りて、バスタオルをまいて、バスルームへ入る真紀です。股間のべたつきを洗い落します。誠一が、バスルームへ入ってきます。シャワーを浴びてる真紀を、抱いてくる誠一。スキンをはずしてしまった男のモノは、萎えて下向いているのが、真紀には不思議に思えるのです。

25才の真紀と37才の誠一です。一回だけで終わるわけがありません。せっかくの金曜日の夜、二人で会えたのですから、たっぷり、思う存分に欲求を満たしてもらう真紀です。
「うううん、だからぁ、わたし、あかちゃん、ほしいかもぉ」
「なにゆうんだい、それは、いまは、だめだよ」
「そんなの、ゆうても、でけたら、どうするん、わたし・・・・」
「でけてんのか」
「でけてへんと思うけどぉ」
真紀にとって、セックスの快楽だけを目的とすることに、後ろめたい気持ちがあるのです。あかちゃんを得るための行為をして、そのことを拒否することに、やっぱり後ろめたい気持ちなのです。とはいっても、抱かれてしまうと、そんなこと、忘れてしまって、快楽に没頭していく真紀です。
<ああ、やっぱり、あかちゃん、でけたら、こまるぅ・・・・>
危うい関係なのですが、愛人真紀には、情夫誠一の真意がわからないのです。

-18-

真紀には、誠一から二度目を求められるのは、心に余裕があるときのように思えます。37才の会社専務、仕事に取りかかっているときには、精力的ではないのです。今夜は、どうしたことか、シャワーでからだの汗を流したあとに、すぐさま求められてしまうのです。求められるというより、ねちねちとからだを可愛がられる、といったほうが良いかもしれません。
「真紀、ここに座れよ」
バスタオルをからだに巻いただけの真紀が、桃色シーツを敷いたベッド脇の背凭れ椅子に座らされます。誠一がその前にスツールを置いて座ります。
「いいね、真紀、たっぷり、かわいがってあげるから・・・・」
「はぁあ、ああ、専務ぅ、たっぷり・・・・かわいがって・・・・」
誠一が立ち上がり、真紀が座る背凭れ椅子のうしろへと移動します。誠一がベッドの縁から退くと、反対側の鏡に、真紀の正面姿が映ります。椅子のうしろにまわった誠一が、鏡のなかを見ているのが、真紀にもわかります。
「はぁああん、専務ぅ・・・・」
バスタオルを巻いてる真紀の、そのバスタオルをはずしてしまう誠一。バスタオルが外された真紀は、裸体にされてしまうのです。
「いいんだろ、真紀、鏡、見てみろよ」
椅子に座った裸の真紀の正面姿が、姿見鏡に映っているのです。うしろにいる誠一が、白いロープを手にしているのが、真紀にもわかります。
「ほうら、真紀、こうして、ほうら」
背凭れのうしろからまわされた白いロープが、真紀の前にまわされ、左右の膝裏にまわされ、引き上げられてしまうのです。

全裸、背凭れ椅子の座部後ろには、真紀が巻いていたバスタオルが落とされたまま、真紀の股間がひらいてしまいます。誠一がかわいがるというのは、真紀の羞恥部を露出して、晒してしまうことなのです。
「はぁああ、専務ぅ、恥ずかしい、こんなかっこう、恥ずかしい・・・・」
鏡に映るのは全裸の開脚すがた、手は自由に動かせますが、太腿がひらいて、膝が左右にひろげられて、股間が丸出しにされた25才の真紀です。全裸の誠一。腰のモノが勃起しているのが、真紀にはわかります。
「真紀、恥ずかしいのか、そうなの、恥ずかしいか!」
「いやぁああん、専務ぅ、恥ずかしい・・・・」
全裸の誠一が、真紀の前においたスツールに座ると、全裸のまま、正面から向き合うことになります。誠一が、真紀をなぶるのです。真紀は誠一になぶられるのです。そうして、誠一の勃起ブツを口に咥えさせられ、ヴァギナに挿しこまれてしまうのです。
「ふふ、ここ、ここをさわって、ほしいんだろ、真紀」
「いやん、そんないいかたぁ、ああん」
「そうなんだろ、黒い毛、おお、柔らかい」
「はぁあ、ああん、だめですぅ、はぁああっ」
ひろげられた逆八姿の太腿の、その根元の上部を覆う真紀の陰毛を、すそから撫ぜあげてしまう会社専務、37才の誠一です。











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最新更新日 2015.5.8


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