物語のブログ


愛の物語-3-

 17〜25 2019.1.11〜2019.1.29

 

-17-
 水曜日は朝から気持ちが落ち着かない京子です。織機のまえに立って、織物に異常がないかを見守るのが織子の役目です。ガチャガチャの金属音に会話もできないほどの騒音の中、誠二の顔を思い浮かべるのです。今夜は、裕二と喫茶店で待ち合わせている日です。はっきりした約束をしたわけではないけれど、水曜日は学校の授業が早く終わるから、会える。会えるといっても夜の八時です。そわそわの京子は、六時までの仕事を終え、食事をして、七時半には寮になっているアパートの自室から出る計画です。このまえに買った下着を身につけ、スカートとセーターを着て、コートを羽織った京子です。千本から仁和寺街道を西にまっすぐ、西大路まで出て北へあがると、まもなく白梅町です。道路から喫茶ホワイトのなかを見ると、明るいです。二階があり、京子は、二階へあがります。窓辺のテーブルに椅子が四つ。四人がワンテーブルです。
「なににしますか」
ウエイトレスが水を入れたコップをテーブルに置きながら、注文をききます。
「あたたかいミルク、おねがいします」
「ホットミルクですね」
前にもいたウエイトレスで、京子と同い年くらいです。黒っぽい上着とスカートに白いエプロンをしたウエイトレスは、京子がよく見ると、お化粧をしています。この前には気にならなかったことですが、西陣京極の洋装店でユミさんと話しをして以来、女の身だしなみについて、気になるようになったのです。八時を少し過ぎた時間に、誠二が店の前に単車を止めるのが見えて、見下ろしている京子のソワソワの気持ちがいっそう高くなって、心臓がドキドキするのがわかります。階段を上がってきた誠二の姿を認めて、京子は、顔を赤らめます。誠二は、あいかわらず皮のジャンバーを着ていて、エンジ色のマフラーをしています。
「こんばんは」
誠二は、ニコッと笑い顔をつくって、京子にあいさつをして、椅子に座ります。テーブルを介して京子の前です。ウエイトレスの子が注文を取りに来て、誠二はホットコーヒーをブラックで飲むからと言って、注文します。ウエイトレスは、京子の顔を見、それから誠二の顔を見て、クスっと笑う仕草をして、階段を降りていったのです。

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 誠二は、とっても嬉しそうな表情で、京子にネックレスをプレゼントするというのです。長方形のボール紙お箱に、その品物は仕舞われていて、紙のフタを開けると、金色の鎖に真珠がつけられたそれが、京子の目にはいったのです。京子は、びっくり、嬉しさを隠しきれません。
「あ、あ、あっ、ありがとう、わたしに、くれるの?、誠二くん、うれしい」
「そんなに上等じゃないけど、似合うかなと思って、買っちゃった」
京子は、真珠のネックレスを箱からとりだし、手に掛け、もちあげ、鑑賞するのです。誠二が、嬉しそうな表情を見せるので、京子も嬉しさをそのまま表情に出してしまいます。
「おれってさ、なんか京子を、好きになったみたいだよ、だから、さ、買ったんだ」
告白、誠二の告白、京子が好きだという告白です。京子は、誠二の顔を見ようとおもうけれど、なんだか恥ずかしくって見れないのです。好きになった、と言われて、京子はとっても嬉しい気持ちに満たされてきて、誠二に、わたしも好きよ、と言いたいと思うのに、その言葉がだせません。
「おれ、今の仕事、やめて、自動車の修理工になろうと思うんだ」
「ええっ、そうなの、誠二くん、自動車の修理屋さん?」
「そうだよ、これからの時代は、自動車、そしたら、おれ、日曜日、休みとれる」
「そうなの、日曜日、休みになったら、わたしと一緒よ、会えるね」
「そうだよ、会えるよ、日曜日、明るい時に、会えるよ」
小浜から出てきて、寿司屋へ住み込んで高校に通っている誠二が、自動車の修理工になる、というのです。仕事のあたりはついていて、千本丸太町のモータースが求人を出していて、それに応募したら、来てほしいとの話して、年末を終えたら転職するのだと、誠二は京子に伝えたのです。
「アパート借りて、一人住まいして、学校へも、行かせてもらえるんだ」
「そうなの、いいなぁ、誠二くん、賢いから、なんでもできるんよね」
「京子は、織子で、いいじゃない、来年、高校で勉強するんだろ」
「うん、わたし、誠二くんの高校に入って、いっしょに勉強したい」
「そうしなよ、おれ、楽しくなってきたよ、京子といっしょだったら、楽しい」
水曜日の夜、白梅町の喫茶店で待ち合わせして、一時間程いっしょに過ごして、帰りは誠二の単車に乗せてもらって、寮になっているアパートに帰ります。この日、京子は、少し大人の下着を身につけてきたけれど、そのことは誠二には知らせることもなかったから、黙っていたから、誠二には、その女ごころは伝えられないままでした。

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<茂子>
 卯水旅館の女将はウメという名で呼ばれています。泉織物の専務村田啓介の父親が若かった頃に、いい仲になったものの子供をつくるところまでには至っていなかったから、独身で通して、独り身のままです。この女将のウメは、孫の年頃にもなる茂子が気に入っていて、あれこれと世話をやいているところです。茂子は茂子で、加悦には両親がいるものの、愛に飢えていたから、何度か啓介に連れられて卯水旅館へ来るようになって、ウメをまるで祖母のように慕うのでした。
「おばちゃん、また、来たわ、専務さん、来るの、待ってるわ」
「そうなの、また、また、来たんやね」
「はい、おばさん、また、また、お世話になります」
「専務さんから、ごはん、食べさせておいて、と電話あったんよ」
「専務さんも、そう言ってはった、好きなもん、食べさせてもらい、って」
土曜日の夜は、茂子が勤めている泉織物専務の啓介と、この卯水旅館で、逢う夜です。七時になって茂子が先にやってきて、出前を取って食事する。茂子一人ではなく、ウメも一緒に食べるのです。旅館と提携している仕出し屋が弁当を作ってくれて、届けてくれます。
「わたし、とんかつ、食べたいわ、ええやろか」
「ほんなら、頼んであげる、とんかつのお膳やね、待っとりや」
女将は電話でトンカツ膳と卵丼を頼みます。卵丼はウメの分です。茂子は、ウメのいる居間で待ちます。堀コタツが居間の真ん中にあって、薄い布団が掛かっていて木目の天板があります。15分ほどで出前が届いて、堀コタツの上に並べてもらって、茂子とウメが向き合って食べます。ここの仕出し屋のトンカツは、美味しいことで有名な一品です。
「ああ、おばちゃん、美味しいわ、一切れ、あげる」
茂子が、カットされたトンカツの一切れを、キクの卵丼のうえにのせます。
「ありがとう、茂子ちゃん、優しい子やねぇ」
「いいえ、おばちゃんには、いつも世話してもらってるから、お礼です」
専務の啓介が卯水旅館へやってきたのは、もう八時半ごろで、茂子は、先にお部屋へあがって待っていたところでした。四畳半の畳部屋、電気のストーブで温まった部屋。襖で仕切られた隣に三畳の部屋。三畳の部屋には分厚い布団が敷かれ、掛布団がかぶさっています。枕元は低い屏風があり、その後ろに、茂子が縛められる道具が詰まったボストンバックが置かれてあるのです。
「ああ、専務さん、待ってたよ、わたし」
「待たせたな、ちょっと来客があったから、待たせたな、ごはん、食べか」
「はい、とんかつ、いただきました、美味しかったよ」
啓介はコートを脱ぎズボンに毛糸のセーター姿で、座敷机の前にあぐら座りします。足を崩して座布団に座っている茂子。毛糸で編んだ白いワンピースを着ている茂子を、しげしげと見つめる啓介です。

-20-
 女将のウメが、お盆に徳利と盃二つ、それにおつまみの皿をのせて、啓介と茂子がいる菊の間へ入ってきます。座敷机にお盆を置いて、啓介に盃を持たせ、徳利の酒を注ぎます。
「おおきに、いつも、可愛い子、見せてもらって、嬉しおす」
ウメは啓介に酒を注ぎながら、茂子の顔を見て、嬉しそうな表情で、啓介に言います。啓介は、ウメが注ぐ酒を口に含みながら、茂子の顔を見て、ウメの顔を見ます。啓介がウメに目線で合図をおくります。ウメが、茂子を立たせます。立たせて、襖が開かれた三畳間へ歩かせます。三畳間は布団が敷かれていて、茂子が、正座で座らされます。
「茂子ちゃん、手を、後ろに、まわすのよ、ほら」
「ああ、おばちゃん、なにするん、手、括るん?」
布団の上、畳一枚分ほど向こうに座敷机があり、その前に座った啓介が、正面に見えます。啓介は、茂子の方に目線を向けて、眺めているのです。
「専務さんが、ね、茂子ちゃんが、かわいがられるところを、ね、見たいというのよ」
茂子は、ウメから喋られながら、手首を後ろへまわされ交差され、柔らかい木綿の紐でその手首を括られてしまったのです。
「ほうら、茂子ちゃん、専務さんの方を見てごらん、顔をあげて」
手を後ろにまわして、うつむいている茂子が、言われるままに顔をあげると、啓介が、腕組をして、あぐら座りのまま、こちらの方を見ているのです。茂子の後ろにウメが座っています。正座する茂子の足を伸ばさせます。
「茂子ちゃん、いいことしてあげるんだから、賢くしているのよ」
茂子には、なにが起こるのか、わからないまま、これまで専務の啓介と二人だけだった菊の間に、女将のウメも一緒にいることが腑に落ちません。白い毛糸のワンピース姿の茂子です。布団の上で、膝立て座りさせられ、手首は後ろで括られ、腰の後ろです。枕元の屏風の後ろに隠して置いてある道具を、茂子は知りません。啓介は、あらかじめウメに用意してもらった道具を、これまでにも茂子ではない女に使っていたから、熟知しています。18才になる茂子に、年増の女が使われる道具を、使ってやって、どういう反応をするのか、啓介にも、女将のウメにも、未知のところです。
「あっ、あっ、おばちゃん、ああっ」
伸ばした足を、膝から立てられる茂子です。立てた膝を、ウメがひろげさせます。ワンピースの裾が太腿の根元にまでめくれてきて、靴下をはいた足首上から太腿までの生足が露出してしまったのです。啓介が、じっと茂子の動きを見つめています。茂子には、啓介の顔を見ていますが、意識の中には入ってきません。
「ほら、茂子ちゃん、お膝、ひろげて、このまま、ひろげるの」
右の足裏を布団から持ち上げられ、ひろげる茂子。左の足裏を布団から持ち上げられ、ひろげられる茂子。膝と膝の間が60pにもなるほどに開いてしまった茂子です。白いズロースを穿いた股が、正面の啓介から、丸見えにされてしまったのです。
「閉じたら、あかんのよ、茂子ちゃん、こんやは、ストリッパーさんよ」
「いやん、おばちゃん、専務さん、見てる、恥ずかしい、わたし、ああん」
「いいわね、だめよ、お膝、閉じちゃ、開いておくのよ、茂子ちゃん」
分厚い新婚さん用の布団が敷かれた三畳の間です。掛布団は足元に三重で折り重ねられています。枕は二つ、白いカバーで包まれています。枕元には屏風があり、壁の柱には直径10pの鉄のワッパが縦に二つ。天井にも鉄のワッパが四つ取り付けられてあります。棍棒が二本、ブランコになって、棍棒の端を括った紐が、天井のワッパを通して、襖の横の柱のワッパに結ばれているのです。

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 卯水旅館の菊の間で、茂子が布団の上に立膝で、手首を後ろに括られたところで、女将のウメが部屋を出ていきます。
「ほな、あとは、啓介さんの出番や、茂子ちゃん、たっぷり、かわいがってもらい」
茂子を布団の上に置いたままウメは立ち上がり、座敷机の啓介が座る後ろを通って、部屋から出ていきます。茂子は、啓介が見ているので、立ててひろげた膝を閉じられないままです。啓介が、膝をずらして布団の前にきます。
「茂子、今日から、ちょっと、遊びながら、楽しむんだよ」
「おばちゃん、わたしの手、うしろで括って、使われへんです」
「手は、使わんでもいい、口があるから、それでいいんや」
布団の上へあがった啓介は、茂子を横から抱きます。立膝のまま、膝をひろげたままで、啓介が、茂子を腕に抱き、後へ倒して唇を奪います。
「ううっ、ううっ、うっううっ」
唇を重ねられて声が出なくなった茂子が呻きます。啓介は、唇を離し、後ろに倒して抱いたまま、茂子の太腿に手を置いたのです。
「茂子、いいこと、してやるから、いいな」
右腕で、茂子の背中を抱いた啓介が、からだを持ち上げ、お尻を持ち上げさせ、ズロースを脱がしてしまうのです。
「ああん、専務さん、なんで、わたし、脱ぐのに、ああっ」
白いズロースがお尻から剥かれ、太腿を降ろされ、ひろげていた膝は閉じられて、足首から脱がされてしまった茂子です。毛糸の白いワンピースは着たまま、スカート部分がお尻から脱がされ、お尻が敷布団のシーツに、着かされます。茂子は、手首を後ろに括られたまま、腰から足先までが生のままに露出されてしまったのです。
「このまま、このままで、待っていなさい、いいな」
啓介は、ズボンを脱ぎ、パンツを脱ぎ、下半身を裸にして、布団のうえに足を投げ出して座りします。茂子に白い毛糸のワンピースを着せたまま、腰をまたがらせるのです。
「ああっ、専務さん、あああん」
茂子は、啓介の股にまたがって、上半身を揺すります。啓介の腰からのモノが、茂子の股にあるからです。
「ほうら、茂子、ぼくのん、大きくなってきたから、挿し込め、ほうら」
茂子にお尻から腰を浮かさせ、まだ十分に濡れていない茂子の処に挿し込まさせます。硬い感触が啓介に伝わります。最初のコリコリ感が、啓介にはたまらない気分です。
「ああっ、専務さん、ああっ、きつい、ああっ、きつい」
お尻を浮かせ、ワンピースをめくりあげてやる啓介は、茂子が腰の勃起モノを挿し込んでいく様を見ているのです。絞めつけてくる茂子の中を、なかば無理矢理に挿し込ませてしまった啓介です。
「ああ、ああん、あっ、あっ、ひぃいいいっ」
茂子がひろげた股をぴったしと腰へ密着させたところで、啓介は、茂子が着ているワンピースを持ち上げ、首を抜き、後ろへ留めてしまいます。シュミーズとブラジャーの下着は着けさせたままですが、ブラジャーのホックは外してやります。啓介は、茂子のシュミーズをめくりあげ、乳房に唇をつけていきます。もちろん男のモノを女の処に挿し込んだままです。

-22-
 啓介は、茂子を腰に跨らせたまま、下着姿の上半身を弄っています。シュミーズの裾から右手を入れ、ホックを外したブラジャーの中へ入れて、手の平で片方の乳房を包んでやり、親指と小指で双方の乳首を押さえてやります。左腕は、シュミーズのなかに入れ、背中から首後ろへとまわし、茂子の左肩に手の平を置いてやります。
「ああっ、専務さん、ああっ、はぁああっ」
男のモノが女の処に埋まっているので、それだけでも茂子はうずうず疼きを感じます。シュミーズの中へ腕を入れられ、からだを弄られるから、余計にうずうず感が高まってくる18才の茂子です。
「ほぉおおっ、茂子、柔らかいんだ、いいねぇ、ぷちぷちだ、いいねぇ」
「はぁああ、専務さん、いや、いや、あああん」
啓介が乳房を弄りながら、腰を微妙に揺するから、茂子はからだの奥が燃えてくるのです。啓介の弄る言葉に、甘える声で反応していく茂子です。三畳の間、襖を閉めると狭い密室です。二人が寝られる大きさ、ダブルサイズの布団です。
「ほうら、茂子、お尻を、浮かして、引いておくれ」
シュミーズのなかへ腕を入れられ、抱かれたままで啓介の、腰を跨いでいる茂子から男のモノを抜かせるのです。
「はぁあ、はぁああ、ああん」
抜かせるといっても、陰茎から亀頭のすべてではなくて、亀頭からカリ首のところは茂子に残させたままです。ぬるっと引き抜かれた男のモノが、目線を落とす啓介に見えます。
「ほうれ、茂子、見てごらん、ほうら」
手首を後ろで括られている茂子。お尻をもちあげ、反り返る上半身。茂子の顔を下に向けさせ、啓介も反り返り腰まわりが見えるようにして、男のモノを見させるのです。
「あああん、あっ、ああっ、専務さん、ああっ」
「このまま、ぶすぶす、入れてごらん、このまま」
「このまま、ぶすぶす、ああっ、ひぃいいっ」
啓介の腰に跨り、上半身を抱かれた茂子が、お尻を下ろすのです。下ろすとき、ぶすぶすと、男のモノを、女の処に、挿し込むのです。啓介が、乳房に置いていた右手を、茂子の腰後ろ、臀部に当てます。そうして、挿し込ませた女の処から、抜かせるために、お尻を支えてやるのです。
「あああん、ひやぁああん、あああんんん」
最初にはギスギスだった茂子の其処は、べっちょり濡れてヌルヌルです。

-23-
 啓介の腰に跨った茂子は、言われるままに、ゆっくりとお尻をあげ、ゆっくりとお尻をおろします。お尻をあげると、啓介の男のモノが抜けてきます。お尻をおろすと、男のモノがぶすぶすと挿さされてきます。手首を後ろで括られたまま、啓介に助けられてお尻を、あげておろしてするのです。
「はぁああ、専務さん、はぁああん、あああん」
「いい気持だろ、ふふん、茂子、おそその奥まで、入れて、いい気持だろ」
「はぁああ、いい、気持ち、いい、いいですぅ」
「ゆっくり、根元まで、挿し込むんだよ、茂子の奥まで」
「ああん、挿し込む、ううっ、ああん、ひぃいいっ」
足裏を布団に着けていて、開脚の中腰スタイル、厠スタイルです。シュミーズはめくりあげられ首後ろ、ブラジャーもめくりあげられ首後ろです。茂子は全裸。啓介も全裸になってしまいます。
「ほうら、茂子、手、解いて、脱がせてやろう、ね」
「はぁああ、専務さん、わたし、もう、ああっ」
「どうした、どうしたんだい」
啓介に後ろ手の紐を解かれ、下着を脱がされてしまった茂子を、立膝で開脚の格好で、お尻を布団に着けさせます。そうして、啓介は、茂子を自分に向かせて四つん這いにさせます。
「さあ、練習だ、これを、くちで、なめて、しめて、しやぶるんだ」
「はぁああ、専務さん、お口で、なめなめ、おしゃぶり、ああん」
全裸の茂子が四つん這いで、足を投げ出して座った啓介の裸の腰からの男のモノを、猫がおしゃぶりするように、口の中へ啓介の勃起モノを咥えたのです。ぶちゅ、ぶちゅ、茂子が濡れた音を醸すのを確認しながら、啓介は柔らかい紐を茂子の腰に巻いて括ります。紐は六尺、その紐の真ん中で腰を括って臍の下から股へと通して、お尻の割れ目から腰にまわっている紐をくぐらせ、残りの二本になった紐を手に巻いて握るのです。
「ううううん、うううん、あああん、専務さんあ、ああん」
「口から、抜くな、咥えたまま、しゃぶれ、ほら」
茂子が、されている縛めを気にして、咥えているモノを、口から抜いてしまったのです。啓介は、茂子の顔を左の手で頭を押さえ、咥えさせます。
「ううっ、うう、うううっ」
「咥えたままだ、いいな、茂子、咥えたままだぞ」
茂子の腰に巻いた紐が、股間を縦に割り、臀部を縦に割って手元に戻した紐を、ぐいぐいと引き上げるのです。

-24-
 布団が敷かれた和室の三畳間です。泉織物の専務啓介が織子の茂子を特別に可愛がっていて、織子の間では噂の種です。給料とは別にこずかいをもらってて、洋服や化粧品や身の回り品を買って身につけるから、噂になるのです。茂子には、その噂が届きませんが、会社の専務の耳には届いてきます。茂子に会社を辞めさせ、別のところで囲ってやって、面倒を見てもいいかとも思っているところです。卯水旅館で会うことも内緒にしないといけないような、そんな気配を感じるなかでの密会です。もう全裸の茂子を、全裸になった啓介が、奉仕をさせているところです。もう挿入を済ませていたから、男と女の佳境といえばよろしくてその途中です。蒲団の上に座って、足をひろげて投げ出している啓介。その足の間に茂子が四つん這いで挟まれています。
「ううっ、ふぅうううっ、うううっ」
啓介の勃起するモノを口に咥え、右手で茎の部分を握っている茂子です。腰に紐を巻かれ臍の下から股間に通され臀部の割れ目から腰後ろの紐に通され、残りの紐は啓介の手に巻かれて、引き上げられ、緩められして、股間が擦られるのです。
「はぁああ、専務さん、はぁあああん」
啓介のモノを口から離し、右手では茎を握ったまま、顔をあげる茂子です。股間を紐が擦るから、うずうずの刺激を感じる茂子。啓介は右手に紐を巻いて握ったまま、左手で茂子の顔を撫ぜます。頬から鼻、顎から唇、顔を弄りながら、股間を通した紐を引き上げ、ぐいぐい、引き上げ、茂子に刺激を注入してやるのです。
「はぁあああっ、専務さん、はぁあああん」
啓介が顔を弄る手を離すと、茂子は、顔を勃起ブツに伏せ、右手に握ったままの手を、小刻みに上下に動かし、頭を唇に挟みこみ、そのまま口になかへ咥えこむのです。
「おおお、茂子、いいぞ、いいぞ、ほら、両手を使え」
「ううっ、ううっ、ふぅううっ」
「おお、おお、茂子、きもちいいよ、おおっ」
「ふううう、ふうう、ふうう、ふううう」
ふかふかの布団の上、足をひろげて投げ出して座っている啓介の前に茂子です。ぺちゃぺちゃ、ぺちゃぺちゃと、濡れた音が起ちます。猫が背伸びをするような格好で、太腿をひろげ、お尻を突き上げる茂子。肘を啓介の太腿に置いた茂子は、両手で勃起ブツを抱いています。唇で勃起ブツの上部を舐め、頭の柔らかい処を唇に挟んで揉む仕草です。ぐちゅぐちゅ、ぶちゅぶちゅ、口を使わせたあとには、茂子を後ろ向きにさせる啓介です。
「ほうら、茂子、お尻を、こっちに、向けなさい」
手に握った紐から手を離し、茂子を逆転させる啓介。お尻を啓介のほうに向けさせ、腰から股間を通した紐をはずしてやります。はずした腰紐は前から肩を通して後ろへ引かれ、腰の紐に括ってしまうのです。もう、お尻には紐がなくなり、丸い二つの臀部が啓介の目の前です。腕を推されて布団の上に、腕のうえに顔を置かせます。その茂子に膝を立たせて太腿をひろげさせます。そうして足を投げだして座った啓介の、目の前に、茂子の羞恥部が、逆さになって開かれたのです。

-25-
 仕事をしている織物会社の専務といい仲になっている茂子は、器量がよいから男に好かれるタイプの女子です。加悦の中学を卒業して京都へやってきたのは、織物に従事するための就職でした。同時に入社した京子とは、親しい間柄ですが、40才になる専務の村田啓介と男女の体関係になったことを、告げてはいませんでした。啓介のこれは浮気ではなくて、妻と死別しているから、そのつもりになれば再婚の相手として受け入れてもらえる立場です。まだ若い茂子には、そんな事情など気にすることもなく、男の欲望に従っていて、自分もまた女の情欲に従っているのです。
「ああん、専務さん、あん、あん、ああん」
裸にされて、お尻を啓介に向け、腕をひし形にして肩を布団につけている茂子です。三畳間だから布団を敷いてあるだけです。枕元に衝立があり、茂子を可愛がる道具を入れたバッグがあります。
「茂子、ほら、お尻をあげろ、そうだ、そうだ」
足を投げ出し、折り曲げて座る啓介は、茂子が持ち上げる臀部から、斜めになる太腿から膝を目の前にして眺めます。まだ若い茂子の陰部を見てやるのです。
「ああ、はぁああ、あっ、あっ」
その部分をひろげられ、唇をつけられる茂子です。うるうるの唇があてられ、縦に擦られる感触に、茂子は敏感に反応します。臀部を持ちあげられ、太腿をひろげられ、啓介が太腿のあいだから両腕を挿し入れてきます。
「ううっ、ああっ、ああっ、はぁあ、ああっ」
啓介が顔を股の真ん中に当て、唇を茂子の陰部に押しあて、ぺちゃくちゃ、じゅるじゅる、舐めて吸うのです。太腿から挿し込まれた腕の左は腰から背中にまわされています。右の手は臀部から肩へ斜めに落ちた茂子の胸をまさぐっています。
「ひやぁああ、ああん、あん、あん、ひやぁあ、ああん」
臀部を突き上げ太腿をひろげている茂子。啓介の左腕からの手で、背中を押さえられ、持ち上げられている茂子。啓介がその陰部を唇で舐めまくり、吸いまくります。おさねを舌先で刺激してやり、おそそのなかの蜜を吸い出す啓介です。そのうえに乳房を弄られている茂子です。啓介が片膝座りになって半立ち上がりになります。茂子の陰部に、啓介のモノが挿し込まれるのです。
「ほうら、茂子、いいな、入れるぞ」
啓介のモノは八割勃起の状態で、茂子の濡れるおそそのなかへ、挿し込まれます。腕をひし形に、顔を腕に埋める茂子です。啓介に腰を持ち上げられ、臀部がもちあがります。太腿が八の形になって男のモノが、そこへ挿し込まれていきます。
「ひやぁあっ、ひやぁああん、ひぃいい、ああっ」
茂子が、その感触を呻きの声にして洩らします。啓介は、立膝のままぶすぶす、男のモノを茂子に挿し込み、引き抜き、繰り返していくのです。





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