物語と日記のブログから


愛の音色-4-

 25〜28 2018.11.22〜2018.11.27

-25-
 駅前のスーパーマーケットで買い物を終え、電車で二駅、奈美は裕二のマンションへ行く。裕二の部屋で、夜の食事を作って、一緒に食べる。知り合って二か月、金曜日の夕方のことだ。奈美は、勤めを休職している。ストレスが溜まって、少し精神状態がおかしくなって、医師に診てもらったところ、休養が必要だといい、自宅静養60日間の診断書を書いてもらって、病気休暇になった。その期限が切れる。
「うん、お帰りなさい、ごはんの用意できているよ」
裕二が帰ってきたのは八時過ぎだ。六時ごろにやってきた奈美は、炊飯器でご飯を炊いて、お味噌汁を作って、豚肉の生姜焼きがメインで、レタスとキャベツのサラダを作った。裕二を迎える奈美は、新婚さんの初々しい気分だ。
「へぇえええっ、奈美ちゃん、ありがとう、着替えてから、食べよう」
2DKのマンションだ。スーツ姿の裕二が着替えている間に味噌汁を温めなおす奈美。木綿のロングスカートは花柄だ。うえはシャツの重ね着でからだに密着、ボディラインが出る。エプロンをするから主婦。25歳の可愛い主婦だ。
「おおっ、生姜焼きだ、生姜焼き、食べよう、食べよう」
ジャージの上下服に着替えた裕二が、テーブルの椅子に座る。奈美が味噌汁をお椀に入れ、炊飯器からお茶碗へご飯をいれる。裕二のぶんと自分のぶんの二人前だ。
「ねぇ、ねぇ、わたしね、休みが終わったから、退職届だしたの」
「そうなの、いいよ、ぼく、面倒みてあげるよ」
「ありがとう、こんなして、ごはん、作りに来ていい?」
「いいとも、いいとも、美味しいね、奈美ちゃん、料理、上手だね」
「パートで働こうかなと思っていて、ここに住みにきても、いいかなぁ、なんて」
「そうだね、住みにきてもいいけど、お給与、払へないよ」
「ふふっ、もちろんですよ、わたし、ボランティアでお料理つくる」
「今、住んでいる部屋は、どうするのよ、ここに同居する?」
「同居ですかぁ、でけたら、それがいいと思うけど、裕二さまは、どう思う」
「同棲ってゆうやつだな、いいよ、それでいいけど」
食事を終えた裕二と奈美。このマンションの部屋には、二人きりだ。一緒に住むことになる裕二と奈美。奈美は、大阪市内ではなくて、枚方市内でパートタイマーの仕事を探す。週に四日、一日六時間の事務仕事がないか、ハローワークへいって紹介してもらうことにした。
 奈美は、自分の持ち物を最小限度にし、衣類や装飾品、それに靴とバッグ、お化粧道具など身の回りの一式を箱に詰め、裕二のマンションへ、運び込んだ。
「うん、わたしの、荷物、わたしも荷物、裕二さん、お荷物ですけど、よろしく」
「なんだねぇ、奈美ちゃん、うれしいよ、ぼく、淋しさなくなる、そうだよな」
奈美が住んでいる自室の契約は、今年いっぱい、あと四十日ほどだ。気持ちは、複雑だが、男の裕二に頼る気持ちを、受けとめてくれる優しさがあるように見受けて、奈美は新しい生活に入ろうと思うのだ。裕二には、願ってもないことで、奈美を受け入れてもいいなと、思っている。

-26-
 奈美が手作りした食事を終えたら、なにをすりかといえば、裕二は奈美を抱く。奈美は裕二に抱かれる。
「ううん、わたし、してあげる、うん、お疲れの裕二さんだもの、してあげる」
奈美は二人掛けソファーに座った裕二のが穿いているジャージのズボンを降ろしていく。お尻を脱がせ、太腿を露出させ、膝のしたまで降ろしてしまう。穿いているブリーフを脱がせて、太腿に留めておく。裕二の男のモノを露出させてしまう。
「うん、わたし、娼婦よ、裕二さまが独占の、女だよ」
そうして奈美は、顔を裕二の腰へ落す。裕二の腰からにょっきり突き出たモノを、口に頬張るのだ。手は使わない。唇を使い舌を使うだけだ。半勃起の裕二が、硬直してくるのを、奈美が確認するようにして、唇と舌を使う。
「ああ、奈美、うう、いい、ああっ、いいっ」
奈美はカーペットに正座する格好で、ソファーに座った裕二の膝と膝の間に座っている。奈美はロングのスカートに上半身はシャツ姿だ。裕二は奈美が唇に自分のモノを挟んで、擦って、刺激してくるままにさせる。シャツをめくりあげ、脱がしてしまう。キャミソールを脱がして、胸にはブラジャーが残る。風呂へ入る前だから、昼間に外出する格好のままだ。
「ううっ、ううっ、うぐ、うぐ、うううっ」
ブラのホックを外された奈美が、乳房を揺すり、からだをずらせて、裕二の膝に乳房を押し当てる。裕二が手を伸ばして、奈美の乳房を弄る。
「ああ、奈美、はぁあ、ああ、おおっ」
勃起させてしまった裕二の気持ちが、吐息となって口から洩れる。奈美は、裕二のモノを口の中へ咥えこみ、ぎゅっと吸い、そのまま唇をを持ち上げる。先の柔らかい処を唇に挟み、そのまま絞って唇を降ろす。口の中へ裕二のモノを挿しこむのだ。繰り返す奈美。一心不乱に、繰り返す奈美だ。裕二は、その奈美の顔を手の平に挟んで、抜かせてしまう。上半身を裸にして正座する奈美を、裕二が立たせる。立たせて、ロングスカートを脱がせてしまう。すでにショーツを穿いただけの奈美が、裕二の前に立つ。
「ああん、裕二さま、わたし、わたし、わたしを、好きにしてください」
奈美は、恥ずかしそうに、顔を落とし、右腕で乳房を隠し、左手はだらりと降ろした格好で、裕二の前に立つ。裕二が、奈美を眺める。裕二が、ジャージとブルーフを脱いでしまう。奈美には、腰から股を隠したショーツを、脱がしてしまう。全裸にされてしまう奈美だ。空調が効いているから寒くはない。汗ばむほどでもない。静かな部屋に奈美の咽び呻く声がこの後にはひろがっていくのだ。
「ああっ、裕二さま、ああっ、ああっ」
奈美は全裸で立ったままだ。裕二は腰から下を裸にし、シャツを着たままでソファーに座っている。裕二が、奈美の腰からお尻を、撫ぜさすっていく。奈美は、立ったまま、裕二の仕草を受けていく。男の欲望に女の性が従っていく。

-27-
 奈美が裕二のマンションで一緒に住むようになって、新しい働き場所はコンビニになった。るんるん、奈美は新しい生活。結婚したわけではないが、男と一緒に生活をする。半主婦の格好で、男の仕事を支える。自分も支えてもらえる。共同生活だ。男と女の共同生活は、セックスをすることが日常だ。奈美は、裕二から、毎日、ほぼ毎夜、セックスを求められて応じていく。休日の前の夜には濃厚なラブシーンを演じるし、明日が仕事の前夜には、控えめのセックスになることが多い。
「ああん、裕二さま、してあげる、立ったままでいいよ、わたし、してあげる」
裕二が仕事から帰ってくるのは九時前だ。奈美が用意しておいた食事を済ませたあと、風呂に入る前の時間だ。帰ってきて普段着に着かえたあとの祐二は、ジャージの上下だ。キッチンテーブルの前に立った裕二のズボンを降ろしていく奈美。奈美は可愛い花柄のエプロンをしたまま、ふわふわスカートに柔らかいシャツすがただ。
「うん、うん、奈美、おっきくしておくれ、さあ、さあ」
ズボンを膝下まで降ろされ、ブリーフが降ろされると、裕二の腰から男のモノが突出してしまう。裕二の前にしゃがみ込んだ奈美が、突出したモノを右手で握る。裕二は、奈美の頭に手を置き、足を少し開いて、後の行為を奈美に任せる。
「ううん、ああん、裕二さま、おっきい、おっきい、ああ、ああっ」
唇に裕二のモノ、その頭を挟む奈美。頭を吸ったまま、顔を裕二の腰へ落としていって、口の中に収めるのだ。じゅるじゅる、奈美は裕二のモノを美味しそうにしゃぶる。ダイニングキッチンは明るいから、裕二には奈美の行為が丸見えだ。可愛いと思う。奈美の顔が可愛いと思う。ショートカットにした奈美。柔らかな衣服をつけた奈美だ。32歳の銀行員、仕事のストレス発散の裕二は、この奈美を独占し、性の欲求を満たせるのだ。
「ううん、奈美のん、してやるから、座りなよ」
テーブルの前にある椅子。背凭れがついた椅子だ。奈美を座らせ、スカートをめくりあげてやる裕二だ。膝から下も布で覆われた奈美の足。エプロンを外させ、スカートをめくりあげる祐二は、いつもこの瞬間、女の生足が太腿まで現れるとき、生唾がでる。男の欲望が、女の裸を見ることで、興奮をつくりあげてくるのだ。
「ああん、裕二さま、ああん」
スカートを腰のところまでめくりあげ、白い薄手のショーツを脱がしてしまう裕二だ。あらわになった奈美の腰まわり。膝をひろげさせ、太腿をひらかせ、股の真ん中を露出させるのだ。さすがに奈美は、恥ずかしいのか顔を横に向けてしまって、裕二の観察に耐えるのだ。奈美にフェラチオをしてもらったから、奈美の性器にも唇と舌で擽りを施してやる裕二だ。奈美は椅子に座ったまま、左右の手を太腿の外側から抱かせて、ひろげさせる。おしりを前へずらさせ、股を斜めうえを向くようにさせる。黒毛と縦割れ唇が裕二の目の前に現れるから、男だ。そこを眺め、唇をつける。縦割れて、まだ閉じた唇を、舌でひろげてやる裕二。ひろげて、じゅるじゅるっと吸ってしまうのだ。
「ああっ、ああん、あああん、裕二さまぁ、ああん」
奈美が甘えた声を洩らしてくる。裕二はその甘える声を聴きながら、奈美を心のなかに受け入れるのだ。

-28-
 奈美が裕二にサービスをして裕二が奈美にサービスをして、向き合ったふたりは椅子に座ったまま抱きあう。食事を終えてお風呂に入る前だ。奈美は裕二に抱かれ、可愛がられ、女の喜悦に酔っていくのだ。
「さあ、おいで、奈美ちゃん、またがって、おいで」
キッチンテーブルを背にした奈美が、スカートを脱ぎショーツを脱ぎ、上半身も裸になって全裸。裕二も全裸になって背凭れ椅子に座ったいる。
「ああん、裕二さま、またがっちゃうよ、いいこと、またがっちゃう」
椅子に座った裕二の前に立った全裸の奈美。裕二は、奈美の裸を眺めている。女体だ。ショートカットの頭、顔は小面のような清純さだ。胸がふくらみ、腰が細くなってお尻が膨らんでいる。明るい部屋だから、奈美の裸体を目に焼き付けている裕二だ。
「うん、ほうら、いれるんだ、またぐとき、いれるんだ」
「ああ、いれます、いれる、ああん、いれちゃうぅ」
股をひらいて、裕二の腰からの勃起したモノを、ソコに挿し込む奈美だ。
「はぁああ、ああっ、裕二さま、ああ、ああっ」
裕二のモノをぶすっ、ぶすっと挿し込んで、股を裕二の腰に密着させてしまう奈美だ。裕二は挿し込ませたたまま、奈美の上半身を弄っていく。弄られる奈美は、なされるがまま、裕二の肩に手を置いて、のぞけり、うつむき、裸体をゆする。
「ああっ、ああ、ああ、いい、いい、ああっ」
25歳の若い奈美、乳房を揺すられ、乳首を抓まれ、揉み揉みされると、股からの刺激に相まって、猫が鳴くような声を洩らしだす。裕二は、仕事の疲れを癒しながら、奈美のからだに溺れていく。挿し込んだモノが、奈美の愛液でじゅくじゅくに濡れてくるのがわかる。腰をうごかしと、奈美が呻く。
「はぁああ、裕二さま、はぁああ、いい、いい、ああっ」
奈美の呻く声に裕二の心が揺すられる。好きな感覚だ。奈美がしみださせる愛液が、まつわりついて、勃起するモノが、まみれる、うずうずの感覚だ。男と女を接合させたまま、キッスをする。唇に唇を合わせて舌を絡ませてやる裕二。舌を絡ませられると、奈美は頭の中が真っ白、股の奥、口の中、乳首を揉まれながらだから、もう気を失いそうにふくらんでいく。
「ううっ、ふううっ、うう、ううっ」
裕二がスキンをかぶせるあいだの待ち時間、奈美の意識が少し正気に戻ってくる。裕二の裸を見て、裕二の裸を感じて、男のモノを挿しこまれだすと、もう、もう、一気に昇っていくのだ。ぐいぐい、裕二が擦ってくるから、奈美への刺激が強くなり、奈美が、呻き悶えて、アクメに達してしまうのだった。
(終わり)









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最新更新日 2018.11.29


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