耽美試行

はなこよみ(2)-2-

 15〜17 2014.8.23〜2014.9.3

    

-15-

淳史が、卓袱台とベッドとの間の細長い、この部屋で唯一寝ころべる長さの床、床といっても薄紫のカーペットを敷いているうえに、仰向いて寝ころびます。友子に開けさせた柄ステテコのわれめから男のモノを出したまま、寝ころんで、穿いている柄ステテコを脱いでしまって、ワンピースを首うしろにまとめてほぼ全裸の友子に、仰向いた腰をまたがらせるのです。
「ほら、友子、またいで、いれろ」
「ううん、わかってる、いれる、いれちゃうぅ」
愛の行為、友子は淳史のモノを勃起させ、口でしごくだけではなくて、それは前哨戦で、次には自分のヴァギナに挿しこんで、密着させて、快感を導き出すように仕向けるのです。友子は躊躇することもなく、寝ころんだ淳史のからだ、腰のあたりをまたいでしまい、ひろげた膝をカーペットに着けてそのまま、お尻を降ろしていくのです。すでに淳史の勃起ブツ、腰からにょっきりと15cmも起っているから、その頭をうまくヴァギナに挿さなければならない。けれど上半身を起こしている友子には、ちょうど股間が死角になってしまって、握ってあげた淳史のモノが、うまく挿しこめなくて、それを見る淳史が、友子の腰に左手を、右に自分の勃起ブツを握って、友子の股間へ誘導し、モノの頭をヴァギナに、挿しこませてやるのです。

友子は淳史の勃起ブツ、亀の頭をヴァギナに咥え、そのまま、腰からお尻を降ろしていくと、陰茎がぶすぶすと挿しこまれてきて、友子、お顔をあげ、吐息のようなお声を洩らし、そのまま、股間を、淳史の腰に、きっちりと密着させてしまうのです。
「ああっ、はぁあああっ」
淳史が差しのべた腕に、友子は腕を絡ませて、上半身を支えてもらって密着させて、腰からお尻を前へ、ぐっとずらしていきます。
「ああん、ひぃいい、いいい、ひぃいい・・・・」
友子のお顔、目を閉じ、唇を半ばひらけて、斜め上むき、言葉にはならないお声を、洩らしていきます。
「ううっ、おおおっ、ううっ」
下敷きになっている淳史、腰にぎゅっと力を込め、友子が挿しこむ勃起ブツをいっそう勃起させ、奮い立たせて、友子に応じます。
「ああん、あつしぃ、ひぃいい、とっても、ひぃいいっ」
「うん、うん、ともこ、おれだって、いいよ、いい感じぃ」
密着。男のモノが女の中で密着です。友子の腰が、お尻が、淳史の腰をまたがっていて、友子の股間が、淳史の腰に密着。淳史には、きっちり、自分のブツが、友子のヴァギナに、密着する感触は、きっちり絞めつけられてくるから、すぐにでも射精していきそうな気配になってしまいます。

淳史が寝そべり友子がその腰をまたいだスタイルから、淳史が起きあがり、座ったままで抱きあうスタイルに変わります。男とモノを女のモノに密着させて、そのまま、だきあいます。淳史も友子のお尻はカーペットの上、淳史が膝をひろげて立てた足に、友子が膝をひろげて立てた足でクロスさせ、腕を背中にまわして抱きあいキッスをし、そのまま、淳史が微妙に腰を左右に揺すると、友子が反応しちゃいます。
「いやぁああん、ひぃいい、ひぃいい・・・・」
唇を離して、キッスを解いて、友子は、甘ったるいお声を洩らします。ピンク系でまとまった友子のお部屋、六畳のワンルーム、きっちり、淳史の勃起ブツを挿しこんだまま、友子、ひとりでは味わえない快楽に浸っているんです。
「ああっ、ああっ、あつしぃい、ひぃい、ひぃい・・・・」
を、淳史の背中にまわした腕を、友子は離して解いて、密着させていた淳史のからだと自分のからだを、Vの字のかたちにしてしまいます。この合図、友子が淳史に腰のモノ、挿して抜いてをしてほしい、そのあいずなのです。シングルベッド、勉強机と椅子、整理たんすに姿見鏡、小さな黄色の卓袱台、その間の薄紫カーペットの上。友子と淳史、大学三回生と大学院後期生、おたがいにまだ学生ですが愛しあう関係になっていて、深く結びついているところです。

-16-

友子も淳史も全裸です。友子がベッドの縁を背にしてもたれかかり、膝を立て、左右に拡げます。そこへ淳史が、足を友子の腰からお尻を抱くようにしてまわし、友子の股間へ、自分の腰を密着させていくんです。陰毛のなかからの勃起ブツ、淳史は友子の股間の上部の黒い茂みを指ですくいあげ、縦に割れた唇へ、その勃起ブツの先っちょをあてがいます。
「ああん、あつしぃ、いれて、いれて・・・・」
友子は全裸のからだをあけひろげ、淳史が入ってくることを、今か今かと待ち受けているんです。お声がうわずり、喉奥からためらうような友子の息の音が、洩れでてきて淳史の胸のなかへと這入ってきます。
「ともこ、いれる、いれるよ!」
亀の頭部分を、友子に挿しこむと、そこはヌルヌルの湿地帯、淳史、そのまま腰を前へつきだし、勃起ブツを友子のなかへ、挿しいれていきます。
「はぁああっ、あああっ」
友子は大学三回生、まだまだ勉学に勤しむときなのに、快楽をむさぼってしまう自分を意識することもできなくて、ただ自分のなかに埋没していきます。からだの奥、お腹の奥、股間の奥、自分のからだの、その芯が、埋もれていたものが疼いてきて、じんわり萌えあがってくるんです。

淳史の勃起ブツが、きっちり自分のなかに埋まっている感覚って、快感に圧迫される感じで、疼きだしたからだの高揚を押さえることもできなくなって、友子、お顔を仰向かせ、手腕を淳史の腕に絡ませて、お膝をめいっぱいにひろげてしまいます。
「ううっ、ともこぉ」
「はぁああっ、あつしぃ」
「はいっちゃった、入っちゃったよぉ」
「はいってるぅ、はいってるのわかるぅ」
淳史と向きあった友子のお顔は観音さまの表情になっていくのを、淳史は、まるで夢の中、六畳の間、友子のお部屋で、秘所に埋め込んだまま、感じます。美しい友子の顔立ち、高揚であかみがかった頬、濡れた唇、ポニーテールにした髪の毛、目を伏せると友子の陰毛が、淳史の情欲をふつふつと湧かせてきます。
「ああっ、ひぃいいっ、ひぃいいい・・・・」
カーペットに置いた淳史のお腰、後ろへ引かれていたが前へぐぐっとせりだされて、友子のなかへ淳史の勃起ブツがぶすぶすと這入りこみます。這入りこんでしまって、それから、淳史は腰を左右に揺すってやります。揺すられた友子、なかで、勃起ブツがうごめき、からだの芯へ快楽が伝わってくるんです。

友子は挿しこまれたまま、ベッドの縁に背中を置いていたからだを、カーペットの上に仰向き、右足のふくらはぎをベッドの上に、左足のふくらはぎを卓袱台に置く格好で股間をひろげ、淳史を受け入れています。
「ああん、あつしぃ、あつしぃ、いいっ」
友子の股間のまえに正座した淳史、勃起ブツを挿しこんだままでお尻をあげます。
「おおっ、ともこ、いいねぇ、いい気持だよぉ」
「いい、いい、いいっ、もっと、もっと」
「こうかい、ともこ、おおおっ」
「はぁああ、おっぱい、あああん、ひぃいいいっ」
前のめりになった淳史、友子の首うしろへ左腕をまわし、右手は友子の乳房をまさぐり、きっちり勃起ブツは友子のなかに埋められたままです。友子はもう、淳史に為されるがままに身を任せ、快楽の果てへ連れて行ってもらうだけ。ぶすぶす、淳史の勃起ブツ、友子のヴァギナをこするから、ひいひい、はあはあ、ただただ快感に身を任せて昇っていくだけ、いくだけ、です。
「ああっ、ああっ、あつしぃ、いきそ、いきそぉ」
「まだまだ、ともこ、まだまだ、もっともっと!」
ぶすぶす、ぶすぶす、淳史の腰が動きまくります。友子のヴァギナに埋め込んだ、自分の分身勃起ブツ、こするんです。友子のヌルヌル襞に密着させてこするんです。

-17-

大学院生の淳史と大学三回生の友子、年齢的には適齢期。何に対して適齢期かといえば、セックスして妊娠し、孕んだ種を体内で育てるということの、からだとしての適齢期だ、と言われていることを知っている二人なのですが、そのことを支える生活環境を考えると、学生の身である現在においては、成熟していかないところです。肉体、からだ、淳史は男、友子は女、男と女がいる部屋は、甘い蜜に満ちた香りがします。紅茶に蜂蜜をいれた飲み物のように、美味しい、栄養がある、生きる希望がわいてくる。
「ああん、だからぁ、はぁああん、あつしぃ」
「おおおっ、ともこ、おおおおっ」
「ひぃいい、ひぃいい」
「おおっ、おおっ」
カーペットの上に仰向いた全裸の友子です。淳史は友子のお膝を肩に担ぐ格好で、前のめりになって友子を抱いているんです。友子のヴァギナに淳史のペニスがきっちりと、密着されて抜き挿しされて、お互いが、からだのなかで感じあっているんです。友子は、もう、なにもわかりません。ずんずんと突かれた刺激を脳にまで到達させて、快感の情に変えていきます。淳史はといえば、友子の呻き悶えてからだをくねらす仕草に、ますます興奮していくのです。

密着、男と女、生命の根源を刺激しあって禁断の実をむさぼる。禁じられているわけではなく、もう大人の年齢だから自己責任でことをなしていけばいいだけのことだから、友子は、淳史をうけいれ、淳史は、友子に挿しいれて、生命の儀式をとりおこなっているんです。極限、極み、エクスタシーの淵へのぼっていく大学三回生の友子。
「はぁああ、はぁああ、はぁああ、ああっ!」
「おお、おお、おお、おおっ!」
「もっと、もっと、はぁああっ!」
「おおっ、ともこ、ともこ、おおっ!」
「もっと、もっと、もっとよぉ!」
「もっともっと、おおっ、ともこぉ!」
四畳半の友子の部屋で、卓袱台とベッドのあいだのカーペのうえで、全裸のふたりが抱きあって、男と女のシンボルを、密着させて動かして、快楽の極限までのぼっていきます。体制を崩してしまって振り出しに戻ってスキンをつける淳史。すばやくつけおえ、ふたたび、こんどはクライマックス、さいごまでいってしまいます。

淳史のからだが痙攣し、せりあがる放出の兆しに、ぐっとこらえて、最後のちからを絞りきります。ぶすっ、ぶすっ、ぶすぶすっ。ぶすぶすぶすぶすっとスピードあげて、打ち上げ発射に到る淳史です。
「おおおおっ、うう、ううううっ、おおっ!」
「はぁああ、ああん、はぁああ、あああん!」
友子がよがります。淳史がうごきます。
「ううっ、うううっ、ああ、ああっ!」
「ひぃいい、ひぃいい、ひぃいいい!」
淳史の軋む声が洩れだして、裸の友子と密着です。発射にあわせてぐいぐいと、友子の奥へ挿しこんで、果てていく淳史。それに呼応して、友子のオーガズムが最高に達してきます。淳史の痙攣、ぴくんぴくんを感じていく友子。
「おおっ、おおっ、と、も、こ、おおっ!」
「ひぃいい、ひぃいい、あ、つ、しぃ、いぃいっ、ひぃいいいい〜っ!」
淳史の激しい突きに反応している友子です。快感、快楽、魔の淵から噴火する火口へ、そのまま落ちて噴きあげられて、からだが膨張、乳首はぴんぴん、股間はふくらみ、とろとろ、蜜が流れだしてきて、そのまま頂点に達してしまった友子です。










HOME

最新更新日 2014.12.13


HOME



文章・小説HOME


はなこよみ表紙


はなこよみ(1)-1-

はなこよみ(1)-2-


はなこよみ(2)-1-

はなこよみ(2)-2-

はなこよみ(3)1-

はなこよみ(3)-2-

はなこよみ(3)-3-

はなこよみ(4)-1-

はなこよみ(5)-1-

はなこよみ(6)-1-

はなこよみ(7)-1-

はなこよみ(8)-1-