乳首には触れられなくて、乳輪を、です。香苗の左乳房の乳輪を、円を描くように乳首のまわりを這わせられ、次には右の乳房の乳輪を筆先で撫ぜられてしまったのです。
-6-
乳輪を筆先で撫ぜられてから、次には筆先が露出そたお股の、唇の左右を撫ぜおろされてきます。香苗、足首を座敷机の脚にひろげて括られているから、太腿をぴったしと閉じることができません。
「はぁあああ、社長さまぁ、あああん、いやぁああん」
香苗、股間の唇のまわりを、柔らかい筆先で撫ぜられ、ぞくぞくしてきます。なんともいえないこそばゆさです。乳輪から陰唇まわりを撫ぜられてしまう香苗。手は括られて頭の上においているから、払い退けようにも退けられないのです。
「ふふっ、香苗、どうかな、いいきもちかな」
「いやぁああん、こそばい、こんなの、こそばいですぅ」
「ふふん、そうか、まだ、こそばいか、それなら」
村田社長が握られた男根筆先の毛で、香苗、乳首を撫ぜられてしまいます。
「ひやぁああん、社長さまぁ、あああん」
「ほうら、乳首、ふふん、感じるんだね、香苗!」
「感じます、感じちゃう、あああん、感じちゃう、ううっ」
右の乳首を撫ぜられ、左の乳首を撫ぜられ、そうして右の乳首、左の乳首と、双方の乳首を、細い筆先で、撫ぜられてしまうのです。膝を左右に動かし、肩を揺すって乳首への刺激を、やわらげようとする香苗は、東野織物に勤務の24才、美術部員です。
土蔵のなかは村田社長の淫らの場所です。目の前の浅野香苗を半裸にさせていて、かわいがっているのです。まるでペットの子猫を可愛がるように、美大を卒業してきた若い香苗を、かわいがっていくのです。土蔵の床に畳を二枚敷いた広さです。角柱のまえに置かれた座敷机にお尻を置く格好で、足首は80cm幅の机の脚に括りつけてあります。
「ああん、社長さまぁ、ああん、いやぁああん」
「いいだろ、お尻を、まえへ、こうして、ほうらぁ!」
「ああああん、恥ずかしい、恥ずかしいです、こんなかっこう!」
「恥ずかしくなんてあるもんか、香苗、こうしておとこを、受け入れるんでしょ!」
お尻を前へ、高さ30cmの座敷机の縁にまでずらさせ、膝をめいっぱいひろげてしまうと、双方の太腿はおよそ160度にひろがってしまいます。座敷机のまえにあぐら座りする村田社長の目の前に、香苗の股間が、ひろげられています。その香苗を、村田社長は、握った男根筆先で、ブラウスを退けて乳輪から乳首を、そうして股間の陰唇まわりを、筆先で撫ぜなぞっているのです。撫ぜられる香苗にしてみれば、羞恥の至りです。じんわり、やんわり、そろそろ、激しくもなく、静かでもなく、女の急所を、責められてくるんです。からだの奥の芯が、疼いてきてお悶えに変えられていくのです。
「ほうら、香苗、どうだね、筆の味は、いいかねぇ」
「いやぁあ、ああん、だめ、だめ、社長さまぁ、ああん」
「ふふっ、だいぶん、ふくらんで、きたね、香苗」
乳輪が起ってきます。股間がぷっくら膨らんできます。村田社長が手にした男根筆先は、乳首を撫ぜる、陰唇のそとがわの縁を撫ぜる。肝心の真ん中は触れられないから、香苗にしてみれば、むずい、むずがゆい、満たされない情感が起こってきているのです。
-7-
座敷机の寸法は、横80cm幅40cm、それに高さは30cmです。足首を左右、それぞれの脚に括りつけられている香苗。手首は交差させて括られ、頭の上です。足を80cmもひろげて、お尻を座敷机の縁までずらされた香苗は、膝をひらいてしまうしか、方法がありません。おおきなクッションを背中に当てられてしまう香苗。念のため、左右の膝にそれぞれ紐が巻かれます。その紐は、座敷机の横から裏にまわされ、足首を括った脚に括りつけられてしまいます。
「はぁあああ、社長さまぁ、こんな、かっこう、ああ、許してくださいなぁ」
「ふふん、香苗、お仕置きを受けるんだろ、そうだろ!」
「でも、ああ、社長さまぁ、こんなの、恥ずかしい、恥ずかしいですぅ」
膝が80cmにひろげられてしまうと、股間は閉じるに閉じられなくなって、完全に広げっ切る格好です。紺のチョッキと白いブラウスのボタンははずされています。、胸を覆っていたブラは、ホックをはずされ首うしろにやられています。スカートは腰に持ち上げられてまとまったままです。
「ふふん、香苗、写真、撮っておこう、記念にだよ!」
最新のデジタルカメラを手にした初老の村田社長が、なにも遮ることがない香苗の半裸を、撮ってしまわれます。静止画の写真だけではなくて、ボタンひとつで動画が撮れるカメラです。だれにも見せることなく、そのカラー写真を手にすることができるし、動画も無修正、同時録音付です。
「いいねぇ、香苗、ほうら、カメラの方を、向くんだ」
「はぁああん、いや、いや、いやですぅ」
「ほら、こっち、向きなさい」
「いやぁああん、こんなかっこう、撮ったら、恥ずかしい、恥ぃですぅ」
香苗、お顔を引きつらせて、カメラを見ないように、お顔を横へ向け、俯いてしまいます。でも、おっぱいもおまたも、隠すことはできない香苗です。
撮影がおわると、三脚にそえられて、動画が撮られることになる香苗です。村田社長が、大きくお股をひろげた香苗の前に座っています。カメラは村田社長の左横にすえられています。正面撮りしようと思えば、すぐさま30cmの移動でできるんです。
「ふふっ、じゃあ、続き、してあげようね、香苗!」
村田社長の右手に握られているのは、先ほどから使われている男根毛筆です。毛先のほうが香苗のからだに向けられ、そろりそろりと、筆先が、24才の女盛り、香苗の恥ずかしい処が撫ぜられていくんです。
「ひぃええっ、ひぃいいっ、社長さまぁ、ああっ」
拡げきった香苗のお股、そこの女としての造作物を、筆先で、ちょろちょろと撫ぜられてしまいます。香苗には、耐え難い感触になる毛筆の先です。しっとりと濡れてしまった筆先は、濡れたまま、そのまま、そろりそろりと、お股の外部を撫ぜられていきます。股の縦割れ唇の、向かって右の縁を撫ぜあげ撫ぜおろし、そうして左の縁を撫ぜあげ撫ぜおろされているのです。
「ひぃいいっ、ひぃいいっ、社長さまぁ、もう、もう、お許しをぉ・・・・」
「ふふ、だめだ、まだまだ、これからでしょ、香苗!」
筆先が、縦割れ唇の内側を、そうです、さきの茶色から内側の裏側が桃色になるあたりを、撫ぜだすのです。ぷっくらふくらんできているお股です。縦割れの唇が、お花がひらくように、めくれてきます。そのめくれた内側を、筆先で擦られていくのです。
「ひぇええっ、ひゃああっ、社長さまぁ、あっ、あっ、ああっ!」
男根毛筆の筆先だけが使われている段階です。それも、表面を撫ぜられているだけの段階です。なのに、24才、美大を出て二年目の浅野香苗は、もう、べちょり、お濡らししだしているのです。
-8-
男根毛筆は、香苗のお股をまさぐるだけではありません。紺のチョッキと白いブラウスを着た香苗の、それのボタンはすでにはずされているから、乳房が露出状態です。股間を弄っていた毛筆の毛先は、乳房にむけられ、ぷっくらふくらんだ香苗の乳房、その真ん中を擦られるのです。
「ああん、こそばいですぅ、ああん」
向かって右の乳房の乳輪に、円を描くように乳首のまわりを撫ぜられたんです。手を頭の上においた香苗、肩をゆすって筆先を退けようするんですが、無駄な抵抗です。
「ふふっ、香苗、かわいいねぇ、こそばいか?!」
「はぁああ、ああん、こそばい、あああん」
右がおわって左の乳輪を撫ぜられていく香苗、ほんの小さな刺激でしかないのに、ピリピリ、からだの芯に響いてきます。足は座敷机の脚にひろげて括られたままです。お尻をまえに突きだす格好で、股間が斜め上向きです。背中には大きなクッションが入れられて、土蔵のなか、香苗は恥ずかしい処を、丸出しにしているのです。
「ふふふん、香苗、おっぱい、それから、またぐら、いいねぇ」
還暦をこえられた年齢の村田社長には、香苗のからだは眩しい光を放っています。それも、若い女の香苗が、誰にも見せることのない箇所がありありと見せているではありませんか。
「いやぁああん、社長さまぁ、もう、お許しください、ああっ」
乳房を弄っていたかと思うと、股間へ降ろされる男根毛筆です。この男根部分が、いよいよ使われだすのです。筆先で弄られているだけで、ぷっくらふくらみ、とろとろお汁がながれでてきた香苗の股間です。男根を逆さにされて頭が香苗の股間に向きます。
「はぁああっ、ひやぁああん、社長さまぁ!」
「ふふん、いいんだろ、香苗、こうして、ほしいんだろ!」
「はぁああん、いやぁああん、はぁあ、ああん!」
「ほうら、ぐるぐる、いりぐち、ひろがれ、ひろがれ!」
頭の部分が香苗の蜜壺に挿入されて、頭部分だけで、挿されて抜かれ、挿されて抜かれ、すぽん、すぽんと音がたてられ、ぬれぬれにされてしまう香苗。
「ひぃいいっ、ひぃいいっ!」
「いいねぇ、香苗、素敵だ、素晴らしい、いい音色だ!」
抜ける音、わざと抜くときに音を醸しださせる村田社長が、驚嘆のことばを発するのです。
「ああん、だめ、だめ、だめですぅ」
頭だけだった挿入部分が、そろりそろりと香苗の奥のほうへと挿入されてしまいます。ぐぐっと迫られる感覚、ぎゅっと絞めつけてしまう感覚、手は後に縛られ、膝から足首は座敷机の脚に括りつけられているから、香苗、からだをすぼめることができません。土蔵の中でのお仕置き。美大をでて24才のOL香苗、東野織物の村田社長から、辱めを受けているところです。
-9-
セブンのコンビニで買ってきたお弁当とインスタントのスープで食事をします。友子のお弁当は幕の内弁当で淳史のは焼肉弁当です。友子は少食だから、幕の内弁当のごはん半分とおかず半分は淳史が食べます。
「なんだか、友子といっしょにいると、落ちつくんだ」
「そうね、わたしだって、そうかも」
「生きてるって、いいことだよね」
「なに言ってるのよ、あたりまえでしょ」
「この卵焼き、もらっていい?」
「食べていいよ、あげる」
友子はプラスチックの容器に詰まれたお弁当の具から、親指ほどの卵焼きをお箸につまんで、淳史のお弁当にのせてあげます。六畳のひろさのワンルーム。玄関のドアをひらくと、左にバスとトイレ、右には小さなキッチン、その奥がワンルーム六畳です。夕方になって、窓の外が暗くなってきて、寒い気がして電気のストーブをつけます。あったかい空気が、直接お顔に感じられるストーブです。
「それで、多良書房だけど、あそこ、おもしろいんだよねぇ」
「わたし、このまえ、行ったけど、おもしろいって?」
「ぼくは、興味深々だよ、あの世界、多良書房が扱う世界だけど」
「そうなの、わたしはあんまりよ、でも、わたし、大島織物に就職するかも」
「田能村って先生、絵描の先生、えっちな先生なんだけどさぁ」
友子は、それらの話題には触れられたくない気持ちになります。恋人大村淳史とはセックスを共有する関係で、ゆくゆくは結婚するかも知れないと思う友子です。その友子が、あの夜、田能村と関係を結び、その関係したことを秘密にするために、大原織物の土蔵で大原由紀夫と関係してしまったのですから、それは、淳史に知られたくない、隠したい友子です。
多良書房は麩屋町三条を上がったところにあるマンションのワンフロアーにあるんですが、前半分は書房スペース、後ろ半分は演舞場になっていて、ショーが行われるんです。多良書房が扱う書籍類は、稀覯本、めずらしい本、それも性にまつわる書籍や画集、最近のモノは写真集、ホームページも開かれているから、そのファンは全国に点在しています。もちろん海外からのアクセスもあるから、いまどきの世界展開する多良書房です。
「コーヒー入れてよ、友子」
「うん、入れてあげる、インスタントでいいでしょ」
夜の簡単な食事がおわって、コーヒーをいれるために友子がキッチンに立ちます。さっきにセックスしたから、もうそんなに性急にはならない淳史ですが、友子を見ていると、ふたたび、むずむず、むくむく、欲望がわいてきます。粉末コーヒーがカップに入れられ、湧いたお湯がカップに注がれ、ワンルーム、卓袱台に置かれます。友子だって、一回で終わるなんてことは思っていなくて、何回するかは、流れによるけれど、三回とか四回とかに及ぶこともあります。
「だから、淳史ぃ、ああん」
卓袱台をまえに並んで座った友子に、淳史が抱き寄せます。カップのなかのコーヒーがかすかに波打ちます。
「だめよ、ああん、こーひ、のんでからでしょ、淳史ぃ」
淳史が、スカートの中へ手を入れてきます。胸に手を入れてきます。さっき終えた後に着たワンピース、部屋着にしているワンピース、ふわふわネルのワンピース、下着はなにも着けていない友子なのです。そわそわして感じの淳史なのですが、友子には細部はわかりません。気がつくと、淳史が、柔らかい女性用の兵児帯を手にしているのです。友子は、知って知らないふりをして、頭の中には、多良書房でみた画集のイメージが浮かんできます。赤と桃色が混じった兵児帯で、括られる、友子は、とっさにそう思ったのです。