えろすかろす日記

えろすかろす物語(1)

 1~9 2014.10.5~2014.10.20

    

-1-

東野織物の村田社長からお叱りをうけるはめになった浅野香苗です。
「だから、これは、キミに、責任をとれ、と言っているので、はないんだよ」
「はぁああ、それわ、わたしにわ、会社に、責任、とれないですからぁ」
「だから、わたしに従う、つまりわたしのドレイになる」
「いっかいだけ、きょうだけ、ですからね、社長さん」
美大を卒業して2年少々、24才の香苗が、失敗をした償いに、五年前に還暦を迎えた村田社長の言いなりになる。そういう約束をしてしまったのです。社屋の庭を挟んだ側にある昔からの土蔵は、東野織物の資料が保管されている場所。その場所が、村田社長好みの、エロスを醸しだす空間となるのです。
「ああん、縛っちゃうんですかぁ」
手首を交差させられ、柔らかいロープで括られてしまう香苗。紺のスカートに白いブラウス、紺のチョッキ、東野織物の女子の制服です。
「そうだ、香苗くん、キミを信頼してる、キミの仕事は優れているよ」
村田社長は、うずうずする気持ちを抑えるように、落ちつかせようと思いながらも、目の前に制服を着た若い美女がいることに、魅されてしまうのです。香苗にしてみれば、失敗を失敗と認めて、社長さんの言いなりになる。通俗な読み物やドラマでよくあるパターンに、はまってみようと思ったのです。
「寒いか、寒けりゃ、ストーブ、入れるけど」
「寒くなんか、ありません、ああっ」
緊張しているせいか24才になった香苗、手首を括られてしまうと、あたまがくらくら、めまいがしてきて、ため息のような声を洩らしてしまうのです。

「いいね、香苗くん、もう、キミは、ぼくのものだ、ところで、好きな人、いるのか」
「好きな人、いたけど、いま、いやへん、別れたの・・・・」
「そうなのか、経験したのか」
「経験って、なにをですか?」
「まあ、つまり、おとことねたか、ということだ」
「いやぁん、社長さまぁ、そんなこと、知りません」
「知らないって、そうなんだ、経験済なんだ、そうなんだね」
「・・・・」
「なんにんと、経験したんだ、ええっ、香苗」
「・・・・」
下を向いてちゃわからないよ、まあ、ええわ、経験済なら、安心だ」
なにが安心なのかわからないんですけど、村田社長には、浅野香苗のセックス経験のことが知りたいのです。処女だとわかれば嬉しいし、非処女だとなれば悔しい、四十も年違いの浅野香苗、どうみてもまだ若々しい、肌も髪の毛も、胸のふくらみ、臀部の丸味、制服のうえから見る限り、立派なからだだと推測する村田社長です。

-2-

土蔵は織物の資料が保管してあるのですが、村田社長の趣味でなかは改造されています。村田社長の趣味は、女子社員を連れ込んで、SMすることなのですが、それに応じる女子が、社員の中から選ぶのは、なかなか難しいところです。それが、浅野香苗において、実現することになって、水尾真紀以来三年ぶりのことなのです。
「はい、水尾さんのこと、知っていますけどぉ」
「そうか、真紀は、ここで、よく泣いたものだ」
浅野香苗には、そのいきさつはわからないけれど、社内では、社長が水尾真紀に目をかけているとの噂を聞いた香苗でした。
「ああん、社長さん、どうするん、手なんか括ってぇ」
括られた手首の紐をにぎられ、紐がもちあげられ、柱に打ち込まれた鉄の輪に通されてしまったのです。香苗は立ったまま、座ることはできないけれど、立ったままだと手首が額につく高さだから、手を伸ばせば中腰にはなれます。
「ほうら、だから、香苗、ぼくは、キミが好きなんだ」
「そんなこと、いわれても、わたしわ、社長さんのこと、尊敬してました」
「だから、だから、ぼくは、キミを、ぼくの自由に、したいんだ」
薄暗い土蔵のなかですが、LEDの電球からの光で、土蔵の真ん中部分が明るく照らし出されています。

浅野香苗、紺色のスカート、白いブラウスに紺色のチョッキ、そとからでも見るからにふくよかな姿態にみえる二十半ばの女です。
「ああん、社長さん、こそばい、こそばいですよぉ」
制服のうえからだけど、うしろから軽く抱かれてしまった香苗。後ろにいる村田社長の手が胸にまわされてきて、ゾクゾクっとしてきたんです。
「こそばい、こそばいかね、そうかねぇ」
村田社長が、香苗が着け紺のチョッキのボタンをはずしてしまいます。そうして次には、ブラウスのボタンを二つ、はずしてしまいます。はずしたところから、手を入れてしまわれるんです。
「ああん、いやぁああん、こそばい、こそばいですぅ」
からだをくねらせる香苗を、村田社長、しっかりと抱きしめ、右手をブラウスの中へ入れ、ブラのうえから、香苗の盛り上がりを押さえ、触っています。香苗には、手首を括られているから、払い退けることはできないし、ここに来て、払い退ける理由もないのですが、それは女の本能、わが身を守るための反射動作なのかも知れません。
「ああん、社長さまぁ、あああん」
ブラの内側へ手を入れられてしまった香苗。首筋に唇を這わせてくる社長の行為に、背筋がゾクゾク、こそばがゆい気分です。

-3-

土蔵のなか、畳を二枚敷いた広さが、角柱のまえにつくられています。村田社長は、書棚に立てかけてある紫檀の座敷机、長方形で高さは30cm、を角柱の前に置きます。座敷机は四本の脚で立っています。手首を括られ、立たされ吊られている香苗を退かせて、その足元です。
「ここに座るんだ、香苗」
紺のスカートとストッキングや下穿きをつけたままの香苗。でもブラウスのボタンがはずされ、胸のブラが見える香苗の上半身。
「ええっ、座るって、このままじゃ、座れへん」
「だから、手を、降ろしてあげますよ」
香苗には、何が起こるのか判りませが、なんだかいやな予感がしてきます。濃い茶色の座敷机、高さが30cmですが、横幅80cm奥行40cmです。手首を括った紐がゆるめられ、香苗がこの座敷机に座ると、膝の高さより低いのです。
「いやよ、社長さまぁ、前に、お座りになるなんてぇ」
「ふふ、いいじゃないか、香苗」
「そんなに、顔みちゃ、恥ずかしいです」
会社の制服姿、20代半ばの香苗です。手を頭の上にあげた姿の目の前で、畳に座布団をお敷きになって、あぐら座りされた村田社長です。少し見上げる格好で、顔を見てくるから香苗、もう羞恥心が起こってきています。
「いいよね、香苗、たっぷり、かわいがって、あげますよ」
お仕置きとはいえ、なにをされるのか、香苗には見当がつきません。でも、還暦をとおに越えられた村田社長の性欲が、どんなものなのかは、わかりません。かって恋人だった伸介の。一晩に三回も五回も挑まれた記憶が、よみがえってきます。もう二年も前に別れてしまった伸介。それ以来、香苗には性の交渉はありません。

「ああん、いやぁああん」
「なになに、おっぱいを、出して、見てあげるんだよ」
「ああん、だめよ、社長さぁん、いやってばぁ」
紺のチョッキのボタンははずされていて、ブラウスのボタンをぜんぶはずされ、そのうえ背中のブラのホックをはずされてしまった香苗。ぶらぶらのブラは、もちあげられ、頭を越えさせられて、首うしろに留められてしまったのです。
「ほうら、おっぱい、けっこう、ぷっくらじゃ、ないか、香苗」
垂れてはいません。お椀を伏せた形状の乳房です。乳輪から乳首は、ゴム色といえばわかるでしょうか、黒ずんではいない、まるで乙女の乳房です。
「ああん、見ちゃいや、恥ぃ、そんな目で、見ちゃ、いや、ですよぉ」
上半身、乳房を露出させられてしまった浅野香苗、目の前にあぐら座りされた村田社長が、憎らしく思えてきます。紫檀の座敷机にお尻を置くと、高さが30cmだから、お膝がお腰よりあがっています。乳房を露出されてしまったあとには、香苗、村田社長がこのお膝に手を当てられてしまいます。ストッキングを穿いた下半身、膝を閉じている香苗。
「ふふん、香苗、あしを、ひらいて、あげましょうね」
香苗のお膝は、あぐら座りの村田社長の目の高さ、双方の膝に双方の手の平をあてられます。紺のスカートが膝上10cm、閉じ合わされた太腿が艶めかしい。そうして、村田社長は、手で押しひろげるようにして、香苗のお膝をひろげてしまうのです。紺のスカートがムチムチ太腿にすりあがっていきます。ストッキングを穿いた香苗の股間が、村田社長の目の前に、見えます。

-4-

手首を交差させて括られ、頭のうえで留められている香苗。胸をはだけられてしまって、乳房が半分露出しています。30cmの高さの座敷机の座らされた香苗は、足首をあわせて足裏を畳に着いたままです。香苗の前にあぐら座りの村田社長、双方のお膝を包むように双方の手の平をかぶます。香苗は、とっさに足首からお膝に力を込めてしまいます。
「いゃああん、ああん」
「なんだ、ほうれ、香苗、ちからを抜いて、ちからを抜くんだよ」
「ああん、社長さま、それは、いけません、ああっ」
村田社長の手に力が込められ、ストッキングを穿いたお膝が強引にもひろげられてきます。足首をあわせたまま、ひろげられるお膝です。
「ほうら、香苗、スカート、めくりあげてしまおう、ね」
紺の制服、むっちりした太腿、膝上10cmに持ちあがったタイトスカートが、いっそうに持ち上げられてしまいます。
「いやぁああん、やめてください、社長さまぁ、ああっ」
穿いたパンストで滑るようにめくれあがる紺の制服スカートです。香苗の股間があらわれ、ストッキングの縦の織線に白いショーツが、村田社長の目には、透けてみえます。
「香苗、こうして、どうして、欲しいんだい」
「いやぁあ、ああん、いじわる、社長さまぁ」
「ふふ、脱がして、欲しいんだろ、下穿き、を、だ」
「ああん、だめですぅ、それは、ああっ」
開いたお膝が閉じられ、腰までめくれあがったスカートのまま、お尻を持ち上げられ、スカートがお尻を抜かれ、膝の穿口から手を入れられてしまう香苗。パンティストッキングとショーツが、脱がされてしまいます。

高級織物を織る東野織物の資料保管庫として使われている土蔵のなかです。ここは村田社長お気に入りの空間で、社長個人の研究室として使っていて、社員は原則足を踏み入れることは許されていません。書棚には、村田社長お気に入りの古書や読み本、それに絵画集や写真集などが詰まっています。それに、女子とあそぶお道具が、皮のトランクに集められ、保管されているのです。
「いやぁあん、社長さまぁ、こんなこと、いけません、ああん」
「なになに、香苗、約束だろ、ぼくの自由に、して、いいんでしょ」
「それは、そうですけどぉ、ああん」
ストッキングと白いショーツを膝まで脱がされてしまった香苗です。お尻を置かされた座敷机は、30cmの高さ、横幅は80cm、奥行が40cmの分厚い一枚板です。手を頭にのせるところで留められているから、抵抗するとしても手は使えません。東野織物の女子社員の制服は着けたまま、とはいえ紺のチョッキと白いブラウスは、ボタンがすべてはずされています。紺のタイトスカートは、お尻まで剝かれて腰にまとめられています。下半身が剝き出されている香苗、美大を出て二年目、24才のOLです。
「ふふん、香苗、どうしてあげようか、ねぇえ」
裸になった膝頭を、手の平で包こみ、その手を、そのまま、むっちりの太腿、その内側を、さすりあげていく村田社長です。ぴったしと膝を閉じたままの香苗。でも、手を使えないから、たとえ還暦をとうに迎え終えたとはいえ、力では負けてしまいます。
「いいかね、香苗、足をひらいてくれないのなら、ひらかせてしまうよ」
「あああん、社長さま、だめ、だめですよぉ」
膝下で留まっているパンストとショーツを脱がされてしまう香苗。そうして右足首を座敷机の右脚に、左足首を左脚に括られてしまいます。幅80cmの座敷机、その脚に足首をひろげられて括られてしまった香苗。もう膝を閉じ合わせられない、閉じても股間が開いたまま、目の前の畳にあぐら座りされた村田社長に、羞恥の処をさらけだされてしまったのです。

-5-

土蔵のなか、角柱の前に置かれた座敷机に座らされている24才の香苗です。手首は括られて頭の上、柱のワッパに留められています。東野織物の制服、紺のチョッキと白いブラウスはボタンがはずされ、インナーのブラは頭の後ろです。
「いやぁああん、社長さまぁ、見ちゃ、いやぁあん」
紺のスカートはお尻をめくりだされて腰に留められ、パンストと下穿きは脱がされてしまった香苗。足首を座敷机の左右の脚に、それぞれ括られ、ひろげられているから、太腿からお膝がぴったしとは閉じられないのです。
「まあまあ、香苗、ええからだ、してるんだねぇ」
「ああっ、さわっちゃ、いやぁあん、ああっ」
「おお、やわらかい、ぽっちゃりだ、いいねぇ」
香苗のまえにあぐら座りの村田社長です。手を伸ばし、香苗の太腿のつけ根を撫ぜるようにして、ゆすり動かされるのです。
「いやぁああん、社長さまぁ、あああん」
香苗の表情が、こそばさをこらえる顔つきになり、村田社長がにんまり顔です。
「ほうら、お膝を、もっと、開きなさい、ほうら!」
村田社長が香苗に言いながら、スカートを丸めたお腰に抱きつき、お尻を前へとずらさせるのです。角柱にくっつけていた背中が、お尻を前にずらすことで離れます。お膝がひろげられていくと、股間が斜め上向くことになります。美大を出て二年目、24才になった香苗には、こんな恥ずかしいことがあろうかと思うほどに、恥ずかしさが、こみあがってきます。なによりも、目の前に、お年寄りの村田社長があぐらをかいて座っていらっしゃるんですから。

なにも着けない股を大きく開かされ、香苗の前に座られた村田社長の手には、握り手が太くて短め毛筆が握られています。
「いいかね、香苗、これは、魔法の筆だよ」
「ああっ、まほうのふで、ですかぁ・・・・」
「そうだ、魔法の筆だ、香苗がよろこぶ魔法の筆」
毛筆は太さの直径が3cmの木製で、長さは15cmほどです。先っちょの毛の部分は、長さが3cmです。中心から1cmにまとめて埋め込まれている毛先は、書道の筆先と同じです。
「はぁああ、社長さま、それで、なにするん、それで・・・・」
握り手、胴の形状は彫物、こけし人形のように見えるけれど、男子の竿に似て似すぎています。
「これは、いわなくても、香苗には、わかるんじゃないかね」
村田社長が右手に握られた太い筆は、香苗の直感をくすぐります。すでに処女ではなかった香苗ですが、それを見せられて、目をそむけてしまうほどに、羞恥に見舞われたんです。
「あああ、社長さま、それは、いけません、いけないわ」
手を頭の上に置く香苗、胸がはだけてぷっくら双方の乳房が、ブラウスのあいだに見えています。なによりも股間をひろげられて、斜め上を向いているんです。
「この筆で、香苗、いいかね、乳首と膣だ、いいね!」
村田社長は、筆先を香苗の乳房に当ててしまうんです。左の乳房の乳輪に、毛筆の先を這わせられるのです。
「ひやぁあ、ああん、社長さまぁ、こ、そ、ば、い、こそばい」
乳首には触れられなくて、乳輪を、です。香苗の左乳房の乳輪を、円を描くように乳首のまわりを這わせられ、次には右の乳房の乳輪を筆先で撫ぜられてしまったのです。

-6-

乳輪を筆先で撫ぜられてから、次には筆先が露出そたお股の、唇の左右を撫ぜおろされてきます。香苗、足首を座敷机の脚にひろげて括られているから、太腿をぴったしと閉じることができません。
「はぁあああ、社長さまぁ、あああん、いやぁああん」
香苗、股間の唇のまわりを、柔らかい筆先で撫ぜられ、ぞくぞくしてきます。なんともいえないこそばゆさです。乳輪から陰唇まわりを撫ぜられてしまう香苗。手は括られて頭の上においているから、払い退けようにも退けられないのです。
「ふふっ、香苗、どうかな、いいきもちかな」
「いやぁああん、こそばい、こんなの、こそばいですぅ」
「ふふん、そうか、まだ、こそばいか、それなら」
村田社長が握られた男根筆先の毛で、香苗、乳首を撫ぜられてしまいます。
「ひやぁああん、社長さまぁ、あああん」
「ほうら、乳首、ふふん、感じるんだね、香苗!」
「感じます、感じちゃう、あああん、感じちゃう、ううっ」
右の乳首を撫ぜられ、左の乳首を撫ぜられ、そうして右の乳首、左の乳首と、双方の乳首を、細い筆先で、撫ぜられてしまうのです。膝を左右に動かし、肩を揺すって乳首への刺激を、やわらげようとする香苗は、東野織物に勤務の24才、美術部員です。

土蔵のなかは村田社長の淫らの場所です。目の前の浅野香苗を半裸にさせていて、かわいがっているのです。まるでペットの子猫を可愛がるように、美大を卒業してきた若い香苗を、かわいがっていくのです。土蔵の床に畳を二枚敷いた広さです。角柱のまえに置かれた座敷机にお尻を置く格好で、足首は80cm幅の机の脚に括りつけてあります。
「ああん、社長さまぁ、ああん、いやぁああん」
「いいだろ、お尻を、まえへ、こうして、ほうらぁ!」
「ああああん、恥ずかしい、恥ずかしいです、こんなかっこう!」
「恥ずかしくなんてあるもんか、香苗、こうしておとこを、受け入れるんでしょ!」
お尻を前へ、高さ30cmの座敷机の縁にまでずらさせ、膝をめいっぱいひろげてしまうと、双方の太腿はおよそ160度にひろがってしまいます。座敷机のまえにあぐら座りする村田社長の目の前に、香苗の股間が、ひろげられています。その香苗を、村田社長は、握った男根筆先で、ブラウスを退けて乳輪から乳首を、そうして股間の陰唇まわりを、筆先で撫ぜなぞっているのです。撫ぜられる香苗にしてみれば、羞恥の至りです。じんわり、やんわり、そろそろ、激しくもなく、静かでもなく、女の急所を、責められてくるんです。からだの奥の芯が、疼いてきてお悶えに変えられていくのです。
「ほうら、香苗、どうだね、筆の味は、いいかねぇ」
「いやぁあ、ああん、だめ、だめ、社長さまぁ、ああん」
「ふふっ、だいぶん、ふくらんで、きたね、香苗」
乳輪が起ってきます。股間がぷっくら膨らんできます。村田社長が手にした男根筆先は、乳首を撫ぜる、陰唇のそとがわの縁を撫ぜる。肝心の真ん中は触れられないから、香苗にしてみれば、むずい、むずがゆい、満たされない情感が起こってきているのです。

-7-

座敷机の寸法は、横80cm幅40cm、それに高さは30cmです。足首を左右、それぞれの脚に括りつけられている香苗。手首は交差させて括られ、頭の上です。足を80cmもひろげて、お尻を座敷机の縁までずらされた香苗は、膝をひらいてしまうしか、方法がありません。おおきなクッションを背中に当てられてしまう香苗。念のため、左右の膝にそれぞれ紐が巻かれます。その紐は、座敷机の横から裏にまわされ、足首を括った脚に括りつけられてしまいます。
「はぁあああ、社長さまぁ、こんな、かっこう、ああ、許してくださいなぁ」
「ふふん、香苗、お仕置きを受けるんだろ、そうだろ!」
「でも、ああ、社長さまぁ、こんなの、恥ずかしい、恥ずかしいですぅ」
膝が80cmにひろげられてしまうと、股間は閉じるに閉じられなくなって、完全に広げっ切る格好です。紺のチョッキと白いブラウスのボタンははずされています。、胸を覆っていたブラは、ホックをはずされ首うしろにやられています。スカートは腰に持ち上げられてまとまったままです。
「ふふん、香苗、写真、撮っておこう、記念にだよ!」
最新のデジタルカメラを手にした初老の村田社長が、なにも遮ることがない香苗の半裸を、撮ってしまわれます。静止画の写真だけではなくて、ボタンひとつで動画が撮れるカメラです。だれにも見せることなく、そのカラー写真を手にすることができるし、動画も無修正、同時録音付です。
「いいねぇ、香苗、ほうら、カメラの方を、向くんだ」
「はぁああん、いや、いや、いやですぅ」
「ほら、こっち、向きなさい」
「いやぁああん、こんなかっこう、撮ったら、恥ずかしい、恥ぃですぅ」
香苗、お顔を引きつらせて、カメラを見ないように、お顔を横へ向け、俯いてしまいます。でも、おっぱいもおまたも、隠すことはできない香苗です。

撮影がおわると、三脚にそえられて、動画が撮られることになる香苗です。村田社長が、大きくお股をひろげた香苗の前に座っています。カメラは村田社長の左横にすえられています。正面撮りしようと思えば、すぐさま30cmの移動でできるんです。
「ふふっ、じゃあ、続き、してあげようね、香苗!」
村田社長の右手に握られているのは、先ほどから使われている男根毛筆です。毛先のほうが香苗のからだに向けられ、そろりそろりと、筆先が、24才の女盛り、香苗の恥ずかしい処が撫ぜられていくんです。
「ひぃええっ、ひぃいいっ、社長さまぁ、ああっ」
拡げきった香苗のお股、そこの女としての造作物を、筆先で、ちょろちょろと撫ぜられてしまいます。香苗には、耐え難い感触になる毛筆の先です。しっとりと濡れてしまった筆先は、濡れたまま、そのまま、そろりそろりと、お股の外部を撫ぜられていきます。股の縦割れ唇の、向かって右の縁を撫ぜあげ撫ぜおろし、そうして左の縁を撫ぜあげ撫ぜおろされているのです。
「ひぃいいっ、ひぃいいっ、社長さまぁ、もう、もう、お許しをぉ・・・・」
「ふふ、だめだ、まだまだ、これからでしょ、香苗!」
筆先が、縦割れ唇の内側を、そうです、さきの茶色から内側の裏側が桃色になるあたりを、撫ぜだすのです。ぷっくらふくらんできているお股です。縦割れの唇が、お花がひらくように、めくれてきます。そのめくれた内側を、筆先で擦られていくのです。
「ひぇええっ、ひゃああっ、社長さまぁ、あっ、あっ、ああっ!」
男根毛筆の筆先だけが使われている段階です。それも、表面を撫ぜられているだけの段階です。なのに、24才、美大を出て二年目の浅野香苗は、もう、べちょり、お濡らししだしているのです。

-8-

男根毛筆は、香苗のお股をまさぐるだけではありません。紺のチョッキと白いブラウスを着た香苗の、それのボタンはすでにはずされているから、乳房が露出状態です。股間を弄っていた毛筆の毛先は、乳房にむけられ、ぷっくらふくらんだ香苗の乳房、その真ん中を擦られるのです。
「ああん、こそばいですぅ、ああん」
向かって右の乳房の乳輪に、円を描くように乳首のまわりを撫ぜられたんです。手を頭の上においた香苗、肩をゆすって筆先を退けようするんですが、無駄な抵抗です。
「ふふっ、香苗、かわいいねぇ、こそばいか?!」
「はぁああ、ああん、こそばい、あああん」
右がおわって左の乳輪を撫ぜられていく香苗、ほんの小さな刺激でしかないのに、ピリピリ、からだの芯に響いてきます。足は座敷机の脚にひろげて括られたままです。お尻をまえに突きだす格好で、股間が斜め上向きです。背中には大きなクッションが入れられて、土蔵のなか、香苗は恥ずかしい処を、丸出しにしているのです。
「ふふふん、香苗、おっぱい、それから、またぐら、いいねぇ」
還暦をこえられた年齢の村田社長には、香苗のからだは眩しい光を放っています。それも、若い女の香苗が、誰にも見せることのない箇所がありありと見せているではありませんか。
「いやぁああん、社長さまぁ、もう、お許しください、ああっ」

乳房を弄っていたかと思うと、股間へ降ろされる男根毛筆です。この男根部分が、いよいよ使われだすのです。筆先で弄られているだけで、ぷっくらふくらみ、とろとろお汁がながれでてきた香苗の股間です。男根を逆さにされて頭が香苗の股間に向きます。
「はぁああっ、ひやぁああん、社長さまぁ!」
「ふふん、いいんだろ、香苗、こうして、ほしいんだろ!」
「はぁああん、いやぁああん、はぁあ、ああん!」
「ほうら、ぐるぐる、いりぐち、ひろがれ、ひろがれ!」
頭の部分が香苗の蜜壺に挿入されて、頭部分だけで、挿されて抜かれ、挿されて抜かれ、すぽん、すぽんと音がたてられ、ぬれぬれにされてしまう香苗。
「ひぃいいっ、ひぃいいっ!」
「いいねぇ、香苗、素敵だ、素晴らしい、いい音色だ!」
抜ける音、わざと抜くときに音を醸しださせる村田社長が、驚嘆のことばを発するのです。
「ああん、だめ、だめ、だめですぅ」
頭だけだった挿入部分が、そろりそろりと香苗の奥のほうへと挿入されてしまいます。ぐぐっと迫られる感覚、ぎゅっと絞めつけてしまう感覚、手は後に縛られ、膝から足首は座敷机の脚に括りつけられているから、香苗、からだをすぼめることができません。土蔵の中でのお仕置き。美大をでて24才のOL香苗、東野織物の村田社長から、辱めを受けているところです。

-9-

セブンのコンビニで買ってきたお弁当とインスタントのスープで食事をします。友子のお弁当は幕の内弁当で淳史のは焼肉弁当です。友子は少食だから、幕の内弁当のごはん半分とおかず半分は淳史が食べます。
「なんだか、友子といっしょにいると、落ちつくんだ」
「そうね、わたしだって、そうかも」
「生きてるって、いいことだよね」
「なに言ってるのよ、あたりまえでしょ」
「この卵焼き、もらっていい?」
「食べていいよ、あげる」
友子はプラスチックの容器に詰まれたお弁当の具から、親指ほどの卵焼きをお箸につまんで、淳史のお弁当にのせてあげます。六畳のひろさのワンルーム。玄関のドアをひらくと、左にバスとトイレ、右には小さなキッチン、その奥がワンルーム六畳です。夕方になって、窓の外が暗くなってきて、寒い気がして電気のストーブをつけます。あったかい空気が、直接お顔に感じられるストーブです。
「それで、多良書房だけど、あそこ、おもしろいんだよねぇ」
「わたし、このまえ、行ったけど、おもしろいって?」
「ぼくは、興味深々だよ、あの世界、多良書房が扱う世界だけど」
「そうなの、わたしはあんまりよ、でも、わたし、大島織物に就職するかも」
「田能村って先生、絵描の先生、えっちな先生なんだけどさぁ」
友子は、それらの話題には触れられたくない気持ちになります。恋人大村淳史とはセックスを共有する関係で、ゆくゆくは結婚するかも知れないと思う友子です。その友子が、あの夜、田能村と関係を結び、その関係したことを秘密にするために、大原織物の土蔵で大原由紀夫と関係してしまったのですから、それは、淳史に知られたくない、隠したい友子です。

多良書房は麩屋町三条を上がったところにあるマンションのワンフロアーにあるんですが、前半分は書房スペース、後ろ半分は演舞場になっていて、ショーが行われるんです。多良書房が扱う書籍類は、稀覯本、めずらしい本、それも性にまつわる書籍や画集、最近のモノは写真集、ホームページも開かれているから、そのファンは全国に点在しています。もちろん海外からのアクセスもあるから、いまどきの世界展開する多良書房です。
「コーヒー入れてよ、友子」
「うん、入れてあげる、インスタントでいいでしょ」
夜の簡単な食事がおわって、コーヒーをいれるために友子がキッチンに立ちます。さっきにセックスしたから、もうそんなに性急にはならない淳史ですが、友子を見ていると、ふたたび、むずむず、むくむく、欲望がわいてきます。粉末コーヒーがカップに入れられ、湧いたお湯がカップに注がれ、ワンルーム、卓袱台に置かれます。友子だって、一回で終わるなんてことは思っていなくて、何回するかは、流れによるけれど、三回とか四回とかに及ぶこともあります。
「だから、淳史ぃ、ああん」
卓袱台をまえに並んで座った友子に、淳史が抱き寄せます。カップのなかのコーヒーがかすかに波打ちます。
「だめよ、ああん、こーひ、のんでからでしょ、淳史ぃ」
淳史が、スカートの中へ手を入れてきます。胸に手を入れてきます。さっき終えた後に着たワンピース、部屋着にしているワンピース、ふわふわネルのワンピース、下着はなにも着けていない友子なのです。そわそわして感じの淳史なのですが、友子には細部はわかりません。気がつくと、淳史が、柔らかい女性用の兵児帯を手にしているのです。友子は、知って知らないふりをして、頭の中には、多良書房でみた画集のイメージが浮かんできます。赤と桃色が混じった兵児帯で、括られる、友子は、とっさにそう思ったのです。




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最新更新日 2014.10.19


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