沙織の恋愛にっき
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 1〜8 20216.30〜2021.12.17

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ああ、わたし、どないしょ、彼のこと思うと、朝なのに、からだ、うずうずしてきます。ああ、どないしょ、わたし、もう、ショーツのなか、手をいれてしまって、ああ、こすっちゃう、だめ、だめ、ああ、ああっ。
彼の名前は浩介、向井浩介、わたしの名前は沙織、落合沙織です。はい、浩介はもう大学院おえていて、今年から専門学校の非常勤講師をしています。浩介は27才、わたし、沙織は23才、アパレルメーカーでデザイナーの仕事をしています。
はい、うん、会えるよ、はい、では、いつものところで6時、了解です、浩介からLINEがきて、沙織が返信、今夜は浩介と食事して、それから、あそこのホテルへいって、いい気持ちになって、欲求解消します。
「うん、おうどん、たべたい、うん、あとでもいいよ」
まずはホテルへ直行です。木屋町三条から少し上がったところにあるラブホテル。まだ薄明るいから入るの恥ずかしいんですけど、たっぷり三時間、休憩して、それから、おうどんを食べにいきます。浩介はラブホのルームへはいるなり、キッスしてきて、わたし、沙織を抱きしめ、着衣のうえからからだをまさぐってきます。ああ、もう、わたし、ああ、だめよ、浩介さん、だめってばぁ、こころの中でいいながら、からだはもう、浩介に預けていて、キッスされて、とろとろ、もう、正常な意識ではなくて、朦朧です。
浩介の腰前、ズボンの上から手を置くと、もう、ぷっくら膨らませているので、沙織は、浩介の腰前のジッパーをおろしてブリーフの前の割れ目から、左の手を挿し入れ、ナマ温かいおちんぽを握ってしまいます。
ああ、おちんぽ、浩介さんのおちんぽ、沙織は半しゃがみで、浩介のズボンを降ろしてあげ、ブリーフを降ろしてあげ、ぼっき、ビンビンになり始めたおちんぽを、目の当たりにしてしまいます。ビンビンおちんぽ、沙織は右手で陰茎を握り、ぎゅっと亀頭を剥きだして、顔をあげ、浩介の顔色をみて、そのまま、唇に、亀頭をはさんで、カリ首まで口の中へ入れ込んだのです。
「おお、ああ、さおり、いい、ああ、ちんぽ、ああ」
口の中で亀頭を咥え、陰茎を握った右手を、ぐっと腰のほうへ押し込みます。亀頭だけ、ピンピンにしてあげて、舌でなめ、唇でこすり、カリ首を舌先でペロペロしてあげ、ぎゅっと陰茎を握ります。
「あああ、さおり、いい、いい、いいよぉ、おお」
まだ洋服を着たままの沙織、立膝でしゃがんだ沙織の頬に、浩介は手を置き、髪の毛を後ろへ、まわして、顔をはっきり露出させます。沙織が、浩介のちんぽを口に咥えた顔を、あかるみにだすのです。
「たって、さおり、ほら、立って」
フェラしている沙織を立たせて、着ている服を脱がせるのです。沙織、タイトの黒スカート、ブラウスにチョッキ、事務所へ通勤する事務服を身に着けた沙織、23才、服飾デザイナーのたまごです。浩介の目の前で、上半身、ブラ姿になった沙織の、スカートを降ろしてしまう浩介。パンティストッキングとショーツ、それにブラジャーを着けた沙織が、腰から下すっぽん、ちんぽ丸出しにした浩介の1m前に立たされます。

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浩介が近寄ってきて沙織が抱かれます。専門学校非常勤講師の浩介は、パンストを着けてショーツを穿いた沙織の腰から、手をいれお尻にまわし、お尻から剥いてしまって、脱がしにかかるのです。
「ああん、こうすけさん、あん、ああん」
パンストとショーツを太ももの真ん中まで降ろされる沙織は、もう喘ぎ声です。ブラジャーはつけたまま、腰を丸出しにされ、前から浩介が股間へ手をいれてきます。下半身剥き出しの浩介は、勃起させたちんぽを、立ったままの沙織に握らせ、扱かさせながら、女の股間をまさぐるのです。
「ああん、こうすけさん、ああ、ああ、おっきい、ああ」
「うん、さおり、やわらかい、股、ぬれてる、濡れてるよ」
「ああん、いやん、そんなこと、ああ、ああん」
立ったまま、性器を弄りあう沙織と浩介です。まだラブホのルームへ入ってから五分も経ったか経たないか、性急な浩介が、沙織をうしろ向きにさせ、ストッキングとショーツを穿かせたまま膝上までおろして、勃起させたちんぽを、愛撫なくおめこへ挿入してしまうのです。
「あし、ひろげて、ほら、うつむいて、ほら」
沙織は、丸いテーブルに腕を曲げて置いたうえに顔を置かされます。太ももを八の姿にひろげられ、お尻をもちあげさせられます。
「ああん、こうすけさん、ああ、ああ、あっ」
ヌルヌル、浩介が、沙織のなかへ、勃起ちんぽをぶすっと挿入してきたのです。沙織には、見えません。ぐぐっと胸に迫ってくる感じが、たまらない、ヌルヌル感です。入ってきたのがわかります。からだが、ふくらんでくるのがわかります。
「おお、ああ、さおり、おおおっ」
ぶすぶすっ、もう沙織の膣のなか、ヌルヌル、きっちり締まって、勃起ちんぽが絡み擦られます。
「ああああ、こうすけさん、ああああ」
半脱ぎだったパンストとショーツを脱がされてしまって、ブラジャーもはずされ、素っ裸になった沙織を、浩介も上半身を脱いで全裸になって、バックから、沙織を攻めまくるのです。
「ああん、だめ、ああ、だめ、こうすけさぁん、あああん」
うしろから攻められる沙織を、テーブルとセットになった肘掛椅子に座らせます。正面から、攻められる全裸の沙織です。浩介が、すかさずスマホで全裸になった沙織を、カシャっと撮ります。沙織、撮られることに拒否しません。シャッターの音が、気持ちを高揚させてきちゃいます。
「いいよ、いいね、さおり、すてきなボディー、いいよぉ」
浩介は、沙織の裸を、眺めます。浩介には、沙織の裸を見る余裕ありです。沙織はというと、たしかに目の前の浩介の腰からビンビン勃起ちんぽを、眺めているけど、喘いでしまってうわの空です。先にもうフェラしていた沙織には、もう本番がほしいところです。肘掛椅子に座ったまま、前から浩介が結合してきて、抱きあったまま、浩介が腰を前に後ろにうごかして、ああ、抱きあったまま、深いキッスをしたり、顔をなめてやりながら、乳房をモミモミ、勃起ちんぽをおめこにぶすぶす、沙織、からだを浩介にゆだねたまま、快楽に浸っていくのです。このまま、いっかいめの射精まで、いってしまいます。沙織はオーガズム、それほど深くはないけれど、いっかいめのアクメを迎えてしまったのです。

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落合沙織、アパレルの会社に勤めるデザイナー、23歳です。向井浩介とセックスするようになって、とっても美人になったのですが、会社のみんなや、友だちには内緒です。セックスって心を豊かにしてくれて、精神も安定して、セックスしているときが最高に満たされている感じです。一回目、軽いオーガズムを迎えてしまって、小休止、裸のまま肘掛椅子に座って、ぼんやり、ルームの天井をみています。浩介の射精は、スキンをつけ、膣のなかで発射して、スキンをはずしたところです。
「さおり、ほら、ちんぽ、なめて、拭いてくれよ」
全裸の浩介が、まだ勃起しているちんぽを、肘掛椅子に座った沙織の顔の前へ、突き出してきます。沙織は、濡れているちんぽを、ながめ、両手で、勃起してるちんぽの陰茎をはさんで、亀頭からカリ首まで突起させます。右手で陰茎をぎゅっと握りしめ、左手の指先で、皮を剥いていっそう突起させた亀頭の鈴口を拭います。ねっとり、透明の液が、浩介のちんぽの先の鈴口が出るのを、こんどは唇をあてがい、舌先でぬぐい、それから亀頭を唇の中へ挿しいれて、ぎゅっと吸い込みます。
「ああ、おお、いい、さおり、いいよ」
沙織は、亀頭をなめ、陰茎から手を解き、根元へ手をあて、ちんぽを起立させた横から、舌で、唇で、じゅぱじゅぱ、むすむす、舐めあげていきます。美味しい、ああ、浩介さんのちんぽ、美味しい、こころの中でつぶやきながら、フェラチオを続けるのです。
「ああん、おちんぽ、おっきい、ねぇ、こうすけさん」
勃起したちんぽを握ったまま、唇を離し、斜め上にみえる浩介の顔をみあげて、沙織がいいます。浩介は、フェラを終えさせ、沙織の前に座り込みます。
「クンニしてやる、さおり、お、め、こ、きれいに拭ってやるから」
「ああ、こうすけさん、はぁ、お口で、してください」
小さな声で、つぶやく沙織、お尻をこころもち前へずらして、膝をひろげ、股を浩介の前へさらけだします。浩介は、沙織の股間を、いつ見ても興奮する材料です。ゆっくり、たっぷり、できれば奥の奥まで、観察して、その分泌する蜜をじゅるじゅると吸いとって、味わうのです。ラブホテルのルームへはいって、小一時間が過ぎたのかも知れません。沙織は、まだまだ性の欲求を解消するまでには、セックスしていません。
「ああっ、こうすけさん、ああ、ああっ、いい、ああ、ああっ」
膝をぐっとひろげて、股をさしだし、浩介の唇が、その股の真ん中をむさぼりだしています。浩介の両手が陰唇の外側にペタンとつけられ、陰唇をめくり拡げて、その内側へ舌を挿し入れ、なめてやります。お尻の穴のうえ、陰唇の裾に舌先を置いて、右の陰唇内側、左の陰唇内側、クリトリスのところまで、剥いてやり、膣口が露出するところまで開いてやり、浩介は、股にペタンと置いた両手の親指で、陰唇を割ってひろげて、膣口をもっと見えるようにしてひろげてやります。
「ああん、こうすけさん、ううっ、わたし、ああん、いい、ああん」
沙織が、興奮しだしているのがわかります。沙織は両腕を胸に置き、股をぐっと開いて、快感をむさぼります。

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浩介の目の前に、沙織の股がひろげられています。全裸で肘掛椅子に座って、お尻を前にずらして、太腿をぐっとひろげた沙織です。浩介は絨毯の床にあぐら座りで、沙織の股をじっくり、15pほどの近さで、観察です。浩介の両手が、沙織の股の陰唇の外側にペタンと置かれ、親指の腹で陰唇内側、膣口からなかへ挿し込まれ、膣がひろげられています。
「ああん、こうすけさん、ああん、あっ、ああっ」
沙織は、じゅるじゅる、膣の入り口あたりを指で弄られているのが、なんともいえない、ああ、快感を誘います。浩介は、じっくり、沙織のおめこを観察して、顔を股にくっつけ、唇を膣口につけ、舌でぺろぺろ、なめてやり、じゅるじゅると膣の奥から滲み出る愛の液を吸ってやります。
「ああん、いい、いい、あん、あん、はぁああん」
浩介は、顔を沙織の股にくっつけた格好で、両手を沙織の上半身へとまさぐりあげていきます。腰から乳房の裾へ。手ブラしている沙織の手を退けさせ、双方の乳房を手の中に包んでしまいます。きっちり浩介の唇は、沙織の股の膣口にくっつけられたまま。京都は木屋町三条を上がったところにあるラブホテル、その一室で専門学校で講師をしている浩介と、アパレルの会社でデザイナーをしている沙織の、愛の行為、男と女のセックスです。
「いいかい、さおり、きもち、いいかい」
股から顔をはずした浩介が、沙織の顔を見上げ、小声で聞いてやります。沙織は、肘掛に手をおいた格好、お尻を前へずらし、太腿をぐっとひらけた格好です。全裸です。その太腿の間にあぐら座りする浩介です。
「ねぇ、さおり、ここ、きれいだよ、ちつのなか、ピンクいろ」
「ああん、いやん、そんなこと、いっちゃだめよ、はずかしいからぁ」
かなり明るいルームなのに、いっそう明るいスタンドの光で、沙織の裸体が照らされているんです。陰毛が揺らめいています。陰唇がこころもち膨らみ、めくれて、クリトリスから膣前庭までも、鮮やかなピンク色です。浩介のこころは、もう、沙織の、秘密のベールを開いて、見ていて、そこへ勃起するちんぽを、挿し込んでやりたい気持ちです。
「さあ、じゃあ、さおり、いいね、このままで」
浩介があぐら座りから立ち上がり、沙織の膝裏に内側から腕をいれ、開脚させ、Mの格好にさせてしまうのです。沙織の股が斜め上向きます。太腿が120度以上にひらいて、真ん中がいっそうくっきり鮮明です。
「ああん、こうすけさん、いれて、ああ、いれてほしい」
浩介のクンニは唇と舌だけで、指を膣のなかまでは挿入されていない沙織だから、奥が、膣の奥がうずるんです。奥を弄ってほしい、浩介のテクニック、沙織を焦らして、たっぷり堪能させていくのです。
「いれて、欲しいんやね、さおり、ぼくのちんぽ、おめこにいれてほしい」
「ああ、こうすけさん、いれて、いれて、欲しいです」
浩介は、勃起させたちんぽを、沙織のひらけた股へ、陰毛の下部、クリトリスのうえへ亀頭をおいて、それからしたへうごかして、膣口をとらえます。亀頭が、膣口へ、挿し込まれます。

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肘掛椅子に座った全裸沙織の膝裏へ、内側から腕を通した浩介が、股をひろげさせ、勃起ちんぽを膣へと挿し込んだのです。ううっ、ああっ、沙織、敏感にわかります。膣に男の勃起ちんぽが挿し込まれたのが、わかります。
「ううっ、ああっ、こうすけさん、ああ、いいわ、いい、いいっ」
ぶすっ、勃起ちんぽが、根元まで挿入された沙織、顔をあげ、唇を半分ひらいて、目をうすく開けて快感を享受します。とっても、いい、からだのなかをつらぬく鈍い快感です。浩介のテクニックは、椅子に座らせた沙織を、立ったままの姿勢で、中腰で、膝裏からまわした手腕で、沙織の腰から上を抱くようにして、おっぱいを弄り、唇には唇をつけてやり、舌を絡ませながら、勃起ちんぽは、膣に挿入させたままです。
「いいねぇ、さおり、ぬるぬる、いいねぇ、いいよぉ」
キッスを解かれ、双方の乳房に手のひらが当てられたまま沙織へ、浩介が、言葉で感じさせてやります。
「ああ、ああ、いい、いい、こうすけさま、ああ、ああっ」
微妙に腰を動かす浩介に沙織が感じています。勃起のちんぽを、少し抜いて、ぐっと挿し込みます。腰を前後左右に動かし揺すってやります。勃起させた陰茎から柔らか亀頭で、膣のなか、奥を、弄り擦ってやります。女の23歳、デザイナーの仕事に就いている沙織には、からだの快感、抜けていくストレス、もうありったけの女を開放させます。
「ああん、ひぃいい、あああん、おしゃぶり、したい、ああん」
勃起ちんぽを膣から引抜き、沙織の要望に応えてフェラチオさせるんです。膣のなかで、ヌrヌルになったちんぽ。沙織は、じぶんの分泌蜜でヌルヌルになった陰茎を、唇と舌で拭きとってあげます。きれいに拭きとった陰茎を、両手で柔らかく握ります。亀頭に唇をつけ、口の中へ入れ込みます。ぎゅっと締め、カリ首を唇で挟んで、そのまま顔を下ろして、勃起ちんぽを口の中に頬張ります。それが20秒ほど、今度は浩介が膝を床におって、沙織の濡れ濡れおめこに、クンニリンクス、じゅるじゅる、あふれている蜜を吸ってやり、舌で膣口をなめてやり、ぐちゅぐちゅにしてやって、ふたたび、交合、勃起ちんぽを沙織の膣に挿し込むのです。
「ああ、いい、いいです、ううっ」
落合沙織、アパレルメーカーでデザインの仕事をしている23歳。恋人は向井浩介、27歳、専門学校の講師です。愛しあう、男と女、一緒に棲むにはまだ抵抗があって、もう少し自由でいたい、でも、セックスをしたい、だから、週に一回レベルで、ラブホテルを利用して、体と心の満足を得ているのです。

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ラブホテルを九時過ぎに出て、アーケードになっている新京極の、おうどんを食べさせてくれる和食の老舗へ入ります。セックスしたあとだから、なんだか清々した気分、浩介は、ほとんど無言、沙織の顔を見つめています。沙織は、おうどんを食べながら、浩介と、この先、どうなるのか、不安というわけではないけれど、宙ぶらりんな関係で、でも、結婚するのもまだ早いかなぁ、とも思い、セックスフレンドのだけの関係では物足りないし、でも、セックスしているときの満ちた気持ちも味わっていきたいし、おうどんを食べ終わって、河原町三条で別れて、沙織は、家路に向かうのでした。
「わたしのお部屋へきてもらおうかなぁ」
ぶつぶつ、ラブホテル、時間に制約があるので、落ち着かなくて、セックスするだけのために利用していることに、沙織、少し反社会的なことをしている後ろめたさが芽生えます。
「はい、ああ、うん、いいのよ、わたし」
浩介から沙織のスマホに電話がかかってきました。別れて10分ほど過ぎたころ、浩介が、沙織の気分が壊れていないか、それの確認でもあるのです。
「はい、うん、そうね、落ち着かないよね、はい、それもいいかなぁ」
浩介が、自分のワンルームへ、来ないか、と誘ってきたのです。ラブホをでて、おうどん食べて、別れて、再び、会いたいという浩介、自分のワンルームへ来ないかと誘ってきたのです。沙織は、明日は仕事は休みなので、四条の阪急の方へと方向を変えるのでした。

浩介のワンルームは、桂駅から徒歩で数分の賃貸マンションです。まだ独身、ワンルーム、そこへ沙織を誘ったのです。駅の前のコンビニで、お弁当と飲み物を買って、暗い夜道を歩いて、浩介のワンルームがあるマンションの前に到着です。四階建てでエレベーターはありません。階段をのぼって三階の303号が、浩介のワンルーム。ドアを開けられ、なかに入ると、男の匂いが、でも清潔な匂いで、沙織、男のワンルームを、初めてみたのです。
「まあ、初めてやから、驚いたかなぁ、さおり」
「ちょっと、ね、清潔そうなお部屋、温かいね」
ワンルームだから畳数にして6枚、六畳です。それに入口からルームになるまでの左側に、バス、トイレ、キッチン、となっています。
「ゆっくりして、ほら、リラックスして、コーヒーかいいか、紅茶かいいか」
浩介は、いつかは沙織をワンルームに導き入れて、セックス三昧したいとの願望があって、それなりに準備をしてきたところです。沙織を、ペットにして、たっぷり時間を気にすることなく、休日前には連れ込んできて、思いっきり男のエッチな願望を、デザイナーの沙織に試してやりたいと、道具を買いそろえているところでした。
「紅茶がいいわ、わたし、ミルクティー」
ルームを見わたす沙織。シングルのベッドがあります。フローリングなのでブルー系のカーペットが敷いてあります。小さな円型のちゃぶ台、背凭れクッション、座布団というより大きめの布団が三つ折りになっています。整理整頓された浩介のワンルームです。もう時間は十時をすぎていて、深夜に近くなっています。沙織は、着替えをもってきていません。まさか、こんなことになるとは、想いもかけなかったからです。

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ラブホテルから街に出て、そのまま自分のワンルームへ帰るつもりが、浩介のワンルームまで来てしまったことに、なにかしら後ろめたさの気持ちがします。セックスする関係になっているけれど、結婚して家庭をつくるなんて、沙織は思っていないから、浩介の生活する空間へやってきて、戸惑う気持ちです。
「どう、さおり、ぼくの部屋、キミだけだよ、見せるのは」
浩介はインスタントのコーヒー、沙織はミルクティー、ちゃぶ台にカップを置いて、向きあって座っています。
「こうすけさんのおへや、ここ、こうすけさんのお部屋なのね」
なにかしら不思議、はじめて訪れた浩介のワンルーム、シングルのベッドがあり、勉強のデスクがあり、椅子があります。男のものだから、シンプルで質素な感じです。テレビがあり、ノートパソコンがあり、専門学校の講師をしている割には、本棚にあまり本がなく、下部は観音開きの戸棚です。本棚と戸棚のあいだに引出があり、細かなものはここに収納してあります。
「こっちへ、おいでよ」
小さなちゃぶ台を介して向きあっている沙織に、横へ来るようにと、浩介が誘います。正座していた沙織が、中腰に、言われるままに浩介の横へきます。
「あしたは、休みなんだから、朝帰りでも、いいんやろ」
「ええっ、それはこまります、わたし、お泊りの用意していない」
「大丈夫だよ、お客さん用の洗面具あるから、それに、さおりが欲しい」
いまなら最終電車に間に合うし、自分のワンルームへ戻れる沙織が、ちょっと困惑した表情で、もう肩を抱かれてしまったのです。空調が利いてワンルームは暖かいです。足を伸ばして女座りになって、上半身は浩介に抱かれます。浩介はあぐら座りです。外から帰ってきた着衣のまま、抱きあってしまう沙織。揺れ動いていた気持ちがすわって、朝帰りすることを承知します。ああ、好きにして欲しい、こうすけさま、わたしを好きにして、沙織は、ラブホテルでは生煮えのまま終わった感がしていて、もっと燃えたい、気持ちよくなりたい、抱かれた沙織は、手をあぐら座りの浩介の、腰の真ん中に手を置いています。モダンジャズのトランペットがバックミュージックで、快適な浩介のワンルームです。
「ああ、わたし、ああ、どうしょ、わたし、こうすけさまぁ」
浩介が、ブラウスのボタンを外してきます。前を開けさせられ、ノースリーブインナーの裾からめくりあげられ、前開きブラジャーのホックを外されてしまいます。
「ねっ、いいんやろ、さおり、たっぷり、かわいがってあげるよ」
沙織の耳元で囁く浩介。左腕を沙織の肩にまわし、右手ではぷっくらの乳房をまさぐりだします。
「あん、はい、ああん、たっぷり、いい」
その気になりだした沙織は、浩介の腰から股のジッパーを下ろして、なかへ左の手を入れ、もう半分以上勃起しているちんぽを握るのです。浩介がズボンのベルトを外し、ひろげます。沙織の手が浩介のちんぽを握って、皮を剥くように握った手をつけ根へと下ろすのです。まだブリーフを穿いたままの浩介は、ズボンを脱ぎ、ブリーフを脱いで、下半身、ソックスだけの姿になります。

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浩介のワンルームへ連れ込まれた沙織は、なされるがままです。六畳の広さのワンルーム、コンビニで夜食に買ったお弁当が、円形のちゃぶ台に置かれています。
「ああん、こうすけさま、あああん」
下半身裸になった浩介が、胸を露わにした沙織の前に立ちます。もう勃起している浩介のちんぽです。沙織にフェラチオしてほしいというのです。沙織は、まだスカートとパンティは身につけたままです。立った浩介が、腰をぐっと前へ突き出します。沙織は、カーペットに女すわりで、浩介の勃起したちんぽの陰茎を、右手で巻いて握ります。亀頭が沙織の手からはみ出しているので、沙織は、その亀頭を唇にはさみ、口のなかへすっぽり入れこみ、もぐもぐと刺激します。陰茎を握った手は、微妙に上下に動かし、しごきます。
「さおり、いい、いい、もっと、じゅっぱ、じゅっぱ、だよ」
「うっ、うっ、ううっ」
沙織は言われるままに、浩介の勃起させたちんぽ、陰茎をしごいて亀頭を吸い吸いしていきます。
「こんどは、さおりに、してあげる、いすに、すわれよ」
女すわりの沙織を立たせ、勉強机の前の回転いすに座らせるのです。回転いすは少し大きめ、座部と背凭れの椅子です。ブラウスの胸がはだけて、はずされたブラ、浩介には乳房が見えます。座らせて、スカートをめくりあげ、パンティを脱がしてしまいます。沙織の抵抗はなく、お尻を浮かして、パンティを太腿にまで下ろしてもらいます。
「あん、あああん、こうすけさま、ああん」
沙織の陰毛が目にはいります。浩介が、パンティを下ろさせ、足首から抜いてしまって、沙織の下半身をすっぽんにしてしまいます。
「いいね、さおり、たっぷり、かわいがってあげるよ」
「はぁ、ああ、わたし、あん、あん、かわいがって、ください」
めくれたスカートが腰に絡んでいる沙織。椅子に座って、股をひろげさせるのが目的で、浩介は、沙織の膝の双方に、手をかぶせてひろげさせます。沙織の陰部が丸見えになります。陰毛から下は股ぐらです。浩介が、沙織が座った椅子のまえにあぐら座りします。両手を沙織の膝裏に置いて持ち上げて、股をひろげさせるのです。
「ああん、こうすけさま、ああん」
沙織が羞恥の声を洩らします。浩介は、この後の光景をイメージしながら、沙織の股間に顔を埋め、唇で陰唇を揉みほぐし、舌をいれ、なめてやります。その気になっている沙織。浩介のクンニを受けて、腰を前へ突き出してしまいます。浩介は、ここぞとばかり、引き出しから兵児帯を取り出し、沙織を椅子ごと括ってやろうとします。沙織が座った椅子ごと、後ろから兵児帯をまわし、膝の内側から外側へまわして、引き上げてやるのです。




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