愛の巣ルーム
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 16〜20 2020.4.12〜2020.4.17

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<セックス好きな美沙>
どうしてなのか、お部屋でバイオリンを弾いていても、からだを交わらせている先輩向井浩のことばかりを脳裏に描く大山美沙です。
<ああん、どないしょ、わすれられへん、あのきもち>
バイオリン、バッハの曲を練習しているところですけど、手指のうごきとは裏腹に、頭の中では、はだかの浩の腰から突き出るおっきくなったちんぽの姿が、つぎつぎとわいてくるんです。
<ああん、まだ三日もあるんや、もう、ああ、わたし、どないしょ>
浩先輩とセックスするようになるまえは、ひそかにオナニーをしていました。高校三年のとき、好きな男子がおって告白してキスしてもらったことがありました。男の子を好きになって恋した最初は、淡い感じですが小学校五年生のころ、それから中学生になって、告白されたりしたけれど、からだを触れ合うこともないままに、高校三年生のとき、好きになった男子とデートして、円山公園の奥の方でからを弄られ、キッスしたんです。
<そうなのよね、わたし、臆病だったのよ、今だって、そうよね、でも、もう大人よ>
バイオリンは六才から習っていたし、ピアノは音楽教室で習っていたし、そういえば音楽が好きだったから、練習してきて、バイオリニストになろうかとも思っていて、音大を受験しようかと思ったところで、男子を恋するようになって、でも大学は文学部に入ってしまった美沙でした。
<ううっ、ああっ、あっ、あっ、いく、いく、いくぅううっ〜>
四畳半のワンルームで、お昼間から、オナニーをしてしまった美沙。するまえは、うずうずでお指をショーツのなかへいれてしまって、触りだすのですけど、ああ、ショーツを脱いでしまって、大きく足をひろげちゃって、クリの処を弄ってあげて、入口のところをなぶってあげて、オーガズムを迎えちゃうんです。後味がわるいって、このことだと思う美沙。こころを満たすためにからだを弄って、性的興奮をたかめて、満足にもっていく自慰。ああ、自慰って、自分を慰めることなのね、と大学生になった当初には、美沙、そのようにおもうようになっていました。ラブホテルへいきました。それから浩先輩のワンルームへ行ってセックスするようになりました。大学のオーケストラぶの合同練習で、顔を会わせても、友だちに知られないようにと、そっけない素振りで、大学院生の浩とは会話少な目です。
「うん、ああん、せんぱいぃ、好きなの、わたし、ああ、ほんとよ」
「ぼくだって、美沙のこと、好きだよ、ほんとうだよ」
まだお昼過ぎなのに、美沙は、浩のワンルームにやってきて、セックスするんです。一週間ぶり、土曜日の午後です。

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浩のワンルームへやってきたバイオリンを弾いている大学生の美沙です。空気がこもった男子のワンルーム、美沙は来るなり、窓を開いて空気を入れ替えします。部屋の中、入口から見ると右側に整理棚に本棚、それに鏡がありテレビが置いてあります。正面がベランダに出る窓ですが、そのまえにお勉強机と椅子があります。ベッドは左側、シングルベッド、男の部屋のベッドです。あまり、ベッドでセックスしません。ベッドの前はカーペット敷です。畳一枚分ほどしかなくて、ちゃぶ台を置いてあるので、寝そべると足がちゃぶ台にかかってしまいます。
「ああ、さわやか、空気入れ替え、さわやかでしょ、せんぱい」
「うん、ちょっと、冷たいね、でも、そうだね、爽やかだね」
こもる空気は匂いがして、美沙はあまり好きではありません。なにかしらかび臭い匂いがして、古い本の匂いかも知れません。浩は、結構、本好きで、古い雑誌とか買いあさってくるんです。エッチな本が多いです。美沙は、そんな浩の興味の性向は知らなくて、セックス、ほかの男のことはわからない美沙です。
「はい、ああ、せんぱい、うん?、そうです、そうです」
浩が、うしろから話しかけてくるのに、美沙が応えているのです。浩のワンルームへやってくる目的は、セックスすることです。
「ああん、うん、ああん、だめですよぉ、せんぱいったらぁ」
うしろから抱きついてきて、スカートのなかへ手を入れてきて、それだけじゃなくて、セーターの裾からも手を入れてきて、お股とおっぱいを弄ってくるんです。まだお洋服を着たままの美沙です。もちろん浩も服を着たままです。浩が痴漢してくるのを、美沙は、許します。誰も見ていないところで、痴漢されても、了解してるから痴漢ではありません、戯れです。
「あん、冷たい、ああん、冷たいですぅ」
強引にとでもいうようにセーターに入れた手を、ブラのなかにまで入れてきて、直接おっぱいを触ってくる浩です。窓をあけたままだから、少し冷たいワンルームです。電気のストーブをいれてあるけど、まだ裸になれるほど温かくないです。
「待ってたんだよ、この日、この時、美沙、ああ、いい匂いだ」
「いやん、そんなこと、ああ、こそばい、ああっ」
うしろから抱きついてきて、お洋服着たままなのに、無理やり手をインナーにまでいれてきて、首筋に唇をあててくるのがわかります。こそないんです、最初、こそばいから、からだをすぼめてしまいます。浩がオーディオにスイッチをいれます。地元放送局のラジオ番組がワンルームの静けさを破ってきます。
「うん、ああん、せんぱい、ああっ」
うしろから顔をまわしてきて、キッスしてくる浩に、美沙は、顔を横向け、浩の唇を、唇に受けます。生暖かい浩の唇も感触。美沙は、もう、男の手の中に入ってしまって、性の奴隷になってしまうのです。

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後ろから抱かれている美沙を90度まわしてやり、正面から抱いてしまう浩。立ったままで、抱きあって、そのまま美沙は勉強椅子に座らされます。ブルーのセーター、茶色のフレアスカート、白いソックスをはいている美沙。座らされ、自分でセーターを脱ぎます。そのしたはスリップにブラです。少し恥ずかしさを交えてた感じで、スカートを脱ぐ美沙。白いショーツです。
「ああん、せんぱいぃ、あああん」
美沙が脱ぐのに合わせて浩も脱いで、シャツとブリーフ姿になって美沙の前に立っているのです。ブリーフがこんもり盛り上がっているのを美沙が見て、手を伸ばしてきます。ぷっくらふくらんだブリーフの前部です。指で撫ぜる美沙。
「ああん、せんぱいぃ、ねぇ、ねぇ、いいっ」
美沙が、右手をブリーフの前割れへ入れます。もう半分以上勃起した浩のちんぽを、触って、握って、前割れから抜き出して、露出させてしまったのです。
「ああ、美沙、いいよ、見ていいよ、おれのちんぽ、おおっ」
浩は、美沙に見せることで半ば快感です。勃起させて、亀頭を剥きだして、美沙に見せてやるのです。浩の性癖かも知れません。女の子と二人になってセックスするたびに、その女の子に見せつけてやるのです。自慢のちんぽ、太っとくて、長くて、ギンギンで、逞しいんです。
「ああん、せんぱいぃ、ああん」
美沙は、恥ずかしいながらも陰茎を右手に握って、ぎゅっとちんぽの皮を剥く要領で、亀頭を剥きだしてしまったのです。浩が腰を突き出し、美沙は握った勃起ちんぽを、口のなかへ挿しいれます。顔を前に後ろに、勃起するちんぽを、唇でこするのです。
「はだかに、なるから、美沙」
浩は、フェラチオしだした美沙からちんぽを抜き、ブリーフを下ろして脱いでしまって、美沙のまえに立ちます。そのときには、美沙のスリップを脱がし、ブラをはずさせ、上半身を裸にしてしまいます。浩には、美沙のプリプリおっぱいを、眺めるだけで、もうよだれをしたたらせるほどに興奮です。勃起したちんぽを、口に咥えさせながら、浩は左手を美沙の頭後ろへ、右手はプリプリ乳房へかぶせてしまうのです。
「ううっ、うう、うう、うう、ううっ」
「おお、おお、いい、いい、おおっ」
フェラさせる浩が、フェラをやめさせ、美沙を立たせます。そして椅子をのけ、勉強机のほうに向かせます。浩を後ろにした美沙です。浩が、後ろになって、美沙には、勉強机に手を置かせ、ショーツを脱がしにかかるのです。美沙のお尻を剥き出してやり、太腿の根元までショーツを降ろしてしまいます。
「脱いじゃえよ、いいよな、美沙」
「うん、あん、あああん」
ショーツを脱がされてしまって、白ソックスだけの裸になった美沙。そのまま後ろから浩に抱かれて、バックスタイルの交合に入るのです。

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勉強机のうえに座布団敷いて、美沙は腕をひろげ折、そこに顔を伏せた格好で、背中を水平、お尻を持ち上げ、足をひろげるのです。
「ああん、せんぱぃいっ、はぁあああん」
浩は、腕を美沙の腰から前にまわし、手の平で乳房包みます。そうして、勃起させたちんぽを、亀頭を美沙の股にあて、膣口をさがして挿し込むのです。
「うっ、ううっ、おおっ、いいっ」
亀頭を挿し込む瞬間がなんともいえない快感です。一週間ぶりのセックスです。その間、ちんぽをこすったことは何度もあるけど、射精はさせていません。美沙とちがう女子ともセックスはしていません。スペルマ溜まっている大学院生トランぺッターの浩です。
「ああん、あん、あん、あああん」
浩を受ける美沙において、バイオリンの練習に励んでいていても、頭の中に浩の裸を思い起こして、一人のときには股に手を入れるけれど、イクところまではしません。
「いい、いい、美沙、いい、いい、ああっ」
手の平に包んだ美沙の乳房を揺すりながら、ぶっすりバックから挿し込んだ、勃起ちんぽにピストン運動させる浩。女の匂い、甘酸っぱい美沙の匂いが漂うワンルームです。腰を美沙のお尻にこすりつけ、たっぷり、蜜が溜まった美沙のおめこに、、勃起ちんぽを沈ませるのです。
「ほうら、美沙、足、ひらいて、尻、あげて、おおおっ」
「はぁああっ、あん、あん、せんぱぃいいっ、あん、あん」
「いいんだろ、美沙、ぬるぬる、ああ、久しぶり、おお、ああっ」
後ろからの挿入は、女の美沙にとっては、けっこう恥ずかしい気持ちになりながら、快感を得ていく体位です。向きあってかさなるよりも、気持ちよくなるスピードは遅いんです。そのぶん、しらふな感じがして、美沙、意識はしっかりしているんです。
「ああああん、おくちで、おくちで、したい、ああっ」
ぶすぶす、ぶすぶす、それをとめてもらって、美沙、向きなおり、浩が勉強机に座るのです。勃起する浩のちんぽを、美沙、お口の中にいれ、頬張って、じゅるじゅる、じゅぱじゅぱ、唇でこすりあげ、根元近くまで呑みこんで、勃起ちんぽを味わうのです。
「ああああ、せんぱいぃ、おいしい、おいしい、ああ、美味しいですぅ」
ぶちゅぶちゅ、じゅるじゅる、バイオリニスト美沙は、ソックスだけの裸で、浩の腰に顔を埋めてうずうずするのです。
「うううん、美沙、おおおおっ、いいわ、いいよ、きもちいい」
「うう、うう、ううううっ、あん、ああん、気持ちいいですか、ああん」
勃起ちんぽを口から抜いて、陰茎を、右手に握って、上下に、しごいてあげながら、顔をあげ、浩の顔を見て、自分の気持ちを伝える美沙です。

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浩のワンルーム、勉強机に座った浩の、勃起したちんぽを、口の中に挿し込んで、じゅぱじゅぱする美沙。
「うううう、ふぅううう、うううっ」
手を浩の腰にまわし、勃起したちんぽだけ、口に咥えて、顔を上げて下げて、唇で、陰茎をこすってあげて、じゅるじゅるにしてあげるのです。
「あああ、いい、いい、おおおお、いいよぉ、美沙、ああっ」
ビンビンです。浩のちんぽ、最高にビンビン硬いです。フェラチオして、その勃起、ビンビンちんぽを、美沙、おめこに挿し込みたい欲求です。
「あああ、はい、ああっ、せんぱいぃ、すわって、ああん」
フェラをやめ、勉強机に座った浩を、勉強椅子に座ってもらって、美沙がまたいでいくのです。
「あっ、ああっ、せんぱい、浩さまぁ、ああっ」
浩に向きあって、腰をまたぎながら、勃起したちんぽを、膣に挿し込んでしまう美沙。ぶすっ、ぶすぶすっ、ヌルヌルな感じがして、おなかのなかがじんじんしてきます。勃起ちんぽを、ぶっすり、根元まで挿し込んで、美沙、股を前へ、ぐいぐいとそ擦らせます。
「ああん、ひぃいい、せんぱいぃ、ああ、ああん」
勃起するギンギンちんぽが、美沙の膣のなかで、蠢くのです。亀頭が、カリ首が、陰茎が、美沙の柔い膣の襞をこするのです。美沙、バイオリンを弾く手、弦を引くかわりに、男のちんぽを握るのです。
「ああああ、ひぃいい、ああああ、ひぃいい、あああん」
美沙、もう、じゅるじゅる、溜め込んだ愛の蜜を、とろとろと流れ出させて、気持ちをたかめて、アクメに昇っていきます。浩は、まだ射精にまで余裕がある、とはいえ、スキンの用意をしておいて、かぶせるタイミングを探るのです。浩には、一週間ぶりの膣挿入、美沙の膣、締まりがよくて、きちきち、じゅるじゅる、です。美沙の興奮に合わせて、タイミングよく、射精してやらないと、美沙は満足を得られないのです。
「ああん、あああん、ひぃいい、あ、あ、つけてください、ああん」
美沙が動きをとめ、腰をあげ、ぶっすり埋めたちんぽをぬいて、待ちます。浩は、亀頭にスキンを被せ、陰茎にまでかぶせ終え、そのまま、ぶすぶすっ、美沙にまたがらせて、密着です。もう、このあとは、浩にとっては射精まで、美沙にとっては、アクメに昇りきるところまで、気持ちをたかめていくのです。
「いぐ、いぐ、ああ、ぜんばいぃ、うう、うう、ああああ〜!」
浩の腰をまたいだまま、ぐいぐい、股を浩にこすりつけ、ぐいぐい、浩の射精を促して、そのまま自縛していく美沙なのです。浩の射精の痙攣で、アクメを迎えた美沙、呻き悶えの声がしずまり、ぐったり、浩に抱きついたまま、ほとぼり醒めるまで、抱きあったまましておいてもらったのです。
(この章おわり)


































































































































































































































































































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