愛の部屋
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 9〜16 2020.2.21〜2020.3.3

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ベルトにつけられたバイブレーターを見せられて、沙織はドキッとして、心が動揺しますが、言葉にはだしません。
「これ、はいて、つけてやつ、入れてやるから、沙織、バイオリン、弾く要領だよ」
鏡の中に映る沙織は全裸です。背中を浩介の胸につけた格好で、お尻をまえにずらせて、太腿を120度にもひろげた格好です。膝を少し浮かして、少し内側にまげた格好なのです。陰毛が生える恥丘が、その下部には縦割れの唇が、会陰からお尻の穴までが、鏡に大写しです。そこへ、浩介が、手にしたベルトを腰に巻いてしまうのです。
「はぁああ、ああん、ひどいのしないでね、浩介、おねがいよ」
うわずった声で、沙織が、後ろにいる浩介にいいます。浩介は、腰に巻いたベルトからの細ベルト、その先が袋状になっていて、バイブの根元が収まるベルト、なのです。
「ほうら、バイブだよ、沙織、入れるよ、いいね」
「ううっ、ああっ、こうすけぇ、あっ、あっ、ああっ」
ピンク色のバイブレーターが、沙織の膣に入っていきます。亀頭のところが埋まり、陰茎のところが少し入ります。腰ベルトからの細ベルトを、締めあげていく浩介です。じわじわ、挿入されるバイブレーターは、抜けなくなってしまうのです。
「あああん、だめよ、あああん、こうすけぇ、だめ、きついよぉ」
半分以上が入るところで、沙織がきついといいだしたのです。からだを折っているから、もっと沙織の腰から上半身をまっすぐにしてやらないと、膣から子宮口までが歪曲しすぎて、入りにくいのかも知れません。浩介は、沙織の頭を自分の胸から、ずり下げ、まっすぐにしてやり、ぐいぐい、バイブレーターをいっそう根元まで。挿入してやるのです。そうして、ピンク色のバイブレーターが、沙織の膣に挿入されてしまったのです。ベルトが締め上げられ、バイブレーターが抜け落ちることはありません。
「ああん、いやぁあ、ああん、ダメよ、あああん、だめてばぁ、ああん」
びびびびっ、かすかにバイブレーターが振動しだしたのです。微弱ですが浩介がバイブのスイッチをオンにしたのです。
「ああああん、こうすけぇ、だめ、ああ、ひゃああん」
沙織は、初めて、バイブレーターの振動を、膣のなかで感知したのです。
「だめ、だめ、だめ、だめだよぉ、ああっ」
そんなに強い振動ではないのに、微弱なのに、敏感なバイオリニスト沙織には、異変に反応してしまったのです。浩介が、スイッチを切ってやります。でも、バイブレーターを外してやりません。今夜は、このバイブレーターでイクまで、使って、歓ばせて、コントロールするつもりです。もう射精を終えてしまった浩介ですから、少し時間稼ぎして、つぎのやりたい気配になるまでの小一時間、この道具で、沙織を弄ってやります。

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全裸のからだにバイブレーター付き革紐パンティを装着されたバイオリン弾きの沙織です。ワンルームに来ている浩介に、膣の奥までバイブを挿し込まれ、革紐で抜けないようにされてしまって、スイッチを入れられたのです。びびっ、びびっ、びびびびっ。
「ひやっ、ひやっ、ひゃああっ」
縦長の姿見鏡のまえで股をひろげた沙織が、呻きます。ああ、ああ、ああっと悶えます。二十歳の大学二年生、文学部にいて古典文学を勉強している沙織です。オーケストラ部でバイオリン奏者の沙織です。
「ああああん、あっ、あっ、ううっ、ううっ、うぐうぐっ」
後ろにいるあぐら座りの浩介の、勃起したちんぽを握って、ぎゅっと握る沙織。バイブの振動に、あわせるようにちんぽを咥えて、じゅぱじゅぱする沙織。
「おおっ、おおっ、沙織、いいのか、きもちいいのか」
「うぐう、うぐう、うぐ、うぐ、うぐううっ」
はい、はい、きもちいい、きもちいいですぅ、沙織は声にはならないけれど、気持ちいいことをうなづいて反応します。右手にバイブのスイッチを握った浩介が、左手で、沙織の乳房をまさぐります。紐パンティを穿いた太腿のつけ根を弄ってやります。きっちり膣に挿し込まれたピンク色のバイブレーター、スイッチを切り、根元を左右に、上下に、ゆすって膣内の亀頭を動かして、女の奥に刺激を注いでやります。
「ああん、ひぃいいっ、いやぁああん、あん、あん、ひぃいいっ」
全裸で、革紐パンティを穿いて、仰向き、足をひろげ、悶える沙織。浩介は、沙織の股の前に座ります。ぶっすり、膣に埋まっているバイブレーターを見ているのです。沙織は、ひいひい、寝転んで、仰向いて、手を頭の方にひろげて、顔をふりふり、気持ちいい刺激に裸体を反応させます。男の浩介は、沙織が悶える裸体を見て、不思議な気持ちになります。もっともっと、沙織をいじめてやりたい気持ちです。ちんぽを挿し込みたい欲求が起こってきます。浩介は、沙織に穿かせた革紐パンティを外してやり、バイブレーターを抜いてやります。沙織の膣は、ヌレヌレ、ピンク色の膣口がひらいているんです。ヌルヌルの蜜で、べっちょり濡れています。
「はぁああ、ああっ、こうすけぇ、たすけてよぉ、ああっ、いれてよぉ」
勃起ちんぽを欲しがっているバイオリニストの沙織に、浩介は、うきうき、勃起ちんぽを握って、沙織の膣へ、ぶすぶすと挿し込んだのです。ぬるぬる、ずぶずぶ、なのにぎゅっと吸いついてくる感じ、沙織の膣です、おめこです。

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バイブレーターをはずしてもらった沙織は、仰向いたまま、股をひろげたまま、30秒ほどですが、憔悴した感じでした。浩介が、仰向いた沙織のおっぱいを揺すってきて、腰を撫でてきたのに気がついて、目をあけ、浩介の顔を見上げます。
「いれてほしい、こうすけ、いれて、入れて、おちんぽ」
浩介は、沙織にいわれるまでもなく、勃起させているちんぽを、入れてやりたくてうずうずしていたところです。カーペットの上、鏡の前、ちゃぶ台の横、寝そべった沙織へ、正常位で結合します。そうして後には騎乗位です。
「うん、ううん、沙織、ヌルヌル、ああ、いいねぇ、おおっ。おお、おおっ」
ぶすっ、浩介が、勃起させたちんぽを、沙織のヌレヌレおめこに挿し込みます。バイブレーターでトロトロになった沙織です。やっぱり、ナマのちんぽが、優しくて、気持ちいいです。
「ああっ、いい、いい、あああん、いい、いいっ」
ぶすっ、ぶすっ、それから挿し込んだまま、ぐいぐい、沙織のおっぱいを揉んでやりながら、ぶすぶす、こねこね、いい気持ちです。沙織も、股をひろげきり、膝裏に手をまわし、太腿をもちあげ、膝を立て、折るようにして、股をぐっとひろげるのです。
「ああん、いい、いい、あああん、いいいっ」
ぶす、ぶす、ぶすっ、沙織、もうたまらなくなってきて、イキそうになってきて、体位変更です。
「うえから、のって、くれよ、沙織、おれをまたいで」
沙織は、寝そべった浩介の腰をまたぎます。じつわ、沙織には、またいであげて、ぶっすり、浩介のぼっきちんぽを、根元まで、自分のからだに入れられるから、じつわ、騎乗位のほうが、好きです。でも、恥ずかしくって、自分から跨ぎたいとは言えない沙織です。
「ああん、あん、あん、あああん」
またぐとき、片膝立てて、右手に浩介のちんぽ陰茎を縦に握って、股の真ん中に当てる沙織。亀頭で陰唇をこすりながら膣口をさがしあて、ぶっすと挿し込むのです。ああ、じぶんで挿し込む瞬間って、もうからだがとろけるかと思うほど、ぶすぶす、気持ちいいんです。バイオリン弾いていて最高になっているときよりも、気持ちいい、最高です。
「おおっ、ああっ、おおおおっ、沙織ぃ」
「ああん、あああん、ひぃいいい、いいよぉ、こうすけぇ」
沙織が、お尻を、腰を、持ち上げて、下ろす、持ち上げて、下ろします。ぶすん、ぶすん、ああん、亀頭が膣のなかこすれて、ああん、奥の奥まで届いちゃう。ボルチオ、ああ、ああ、子宮口、沙織は、もう、嬉し気持ちいいの悲鳴をあげてしまいます。沙織のワンルーム、狭いけど愛の巣、浩介とセックスして、とっても幸せ、いい気持ち。
「あああん、いきそお、ああん、いく、いくっ」
沙織の合図で、やっぱり中出しするからスキンをかぶせないといけないから、ストップして、再開です。
「ああん、い、いい、いぐ、いぐ、いぐぅう、ううっ」
浩介も、薄いスキンを使っているからナマみたいな感触で、射精の兆しがふくらんで破裂です。
「ああっ。ああ、いい、いい、でそう、でるでる、、でるぅう、ううっ」
ぴしゅん、ぴくん、ぴくんん、射精にあわせるかのように、沙織のアクメが始まって、のぼって、イッテしまうときじはお小水、ぴしゅんと飛ばして、カーペットをびちょり濡らしてしまったのです。

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<愛のお道具で>
大山沙織は大学二年生の二十歳です。バイオリンを弾くのでオーケストラ部に所属していて、トランペットを吹く向井浩介といい関係になっているのです。沙織の住まいは聖護院近くの学生マンション、六畳間のワンルームです。浩介がやってきて、朝方までたっぷりとセックスをして、からだの欲求と気持ちの欲求を満たします。男子の浩介は、三回ぐらいの射精回数ですが、沙織の性欲は、それ以上あって、お道具を使ってもらって、イカサレルことになっているのです。もうこの日は二回も抱きあって、浩介が射精してしまったので、いよいよ沙織は、お道具を使ってもらって、アクメを迎えさせてもらいます。手枷足枷ハメられてバイブレーターでイカサレル。
「ああん、こうすけぇ、こんなの、買ったの、こんなのぉ」
「おれ、好きなんだよなぁ、沙織のこと、だから、さっ」
黒革に四つのベルトがついていて、手首と足首に巻いてひとつにしてしまう道具。それにピンク色のバイブレーターです。沙織は、もう、裸になっていて、浩介がこのベルトを手首と足首に巻いてきて、ふかふかカーペットのうえに仰向けです。
「あん、ああん、こんなのぉ、ああん、お股がぁ」
手首が足首にくっついているから、お膝がひろがってしまうのです。お股が丸見えになってしまうのです。
「ええやん、沙織、おれ、ムラムラしてるよ、むらむらだぁ」
舌先で唇をなめる仕草で、あぐら座りの浩介が、にやにや、沙織を股の方から見ているのです。浩介も裸、沙織も裸、ホワイトとベージュとアイボリー、明るい六畳、バイオリニスト沙織のお部屋です。沙織、浩介に弄ってもらうのを待っています。
「ああん、こうすけぇ、あん、あん、ああん」
沙織の足、太腿の間から腕をさしこむ浩介が、乳房に手をおいてきます。
「いいやろ、沙織、おっぱいちゃん、ぷっくらだよ、おっぱい」
「ああん、こうすけぇ、あん、あん、いやぁああん」
「ふふふん、沙織、柔らかい、ふにゃふにゃしてる、おっぱいちゃん」
浩介は、沙織の足裏を胸に当てさせ、押し込み、膝をひろげさせます。全裸で手首足首をひとくくりにされている沙織です。浩介の目線は、下に向き、陰毛、ひらいた股、女の器をにんまり眺めて、乳房を揺すってやるのです。
「ああん、いやぁああん、こうすけ、あああん」
沙織はハープシコードだとでもいうように、浩介は沙織ハープシコードを独奏するのです。沙織は、呻き、喘ぎ、悶えて、その音色を七色に変幻させながら、欲求を解消してもらいます。使われるのは浩介の手指、唇と舌、それだけではおめこの奥が刺激できないから、バイブレーターを使ってやることになるのです。自分のちんぽは、最後の方で、突いてとどめを刺してやる、とゆうのです。

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浩介は密かにSMに興味を持っていて、三度目には沙織を拘束してやり、バイブレーターを使ってやり、アクメを迎えさせてやるのです。バイオリンを弾く沙織は、だんだんと性欲が増してきて、浩介から射精を二回受けてもまだ体力に余裕です。余裕とゆうより、ますます激しく肉体を攻め責めしてほしい。そうして欲しいと思うのです。
「ああん、ええっ、そんなの、いやだぁ、わたくし、どないしょ」
手首と足首を革のベルトで一つにされた格好で仰向いている沙織。沙織は全裸です。浩介も全裸になっています。ふかふかカーペットのうえです。
「ほうら、これ、沙織、これで、イカせてやるからなっ」
浩介は、ピンク色のバイブレーター、その根元を握って、手首と足首をひとつに拘束した沙織の股に近づけます。
「ああん、ああ、ああん、こうすけぇ」
「うん、うん、いいね、沙織のおめこ、ああ、いいねっ」
ピンク色したバイブレーターの亀頭部で、沙織の陰唇を割ってやります。亀頭部の裏で、膣前庭からクリトリスを撫ぜあげる浩介です。沙織は仰向いたまま、手首と足首をひとつにしたまま、浩介になされるがままです。
「ああっ、いや、いや、ああっ」
沙織が、本物ではない男のモノを、股に感じて、喘ぎます。ぶすっ、亀頭部が膣に挿し込まれたのです。
「ほうら、沙織、おおっ、はいる、おおっ」
「ひやっ、ひやっ、ひやああん」
ひんやり、つるつる、異物に沙織が声をあげます。痛くはありません。へんな感じがするだけで、うずうずな気持ちになります。
「あん、あん、ああん、あああん」
ぶすぶすっ、もう、バイブレーターは半分以上も挿入されてしまったのです。びびびび、びびびび。
「ひやぁあん、ひやぁあん、ひやぁあああっ」
びびびび、浩介がバイブレーターのスイッチを入れたのです。鈍い振動が沙織の体内に走ります。びびびび、すごい振動に思えます。沙織、お尻を揺すります。左右の肩を揺すります。
「ああ、いや、いや、きつい、きつい、とめてよぉ」
浩介は、バイブレーターの強度を、一気に強にしてしまったから、沙織には痛烈な振動になってしまったのです。浩介が、あわててスイッチを切ります。静かになったバイブレーターは、沙織の膣に埋まったままです。
「ごめん、ごめん、沙織、ごめんね」
沙織のお尻の前にいた浩介が、沙織の右横に座ります。沙織の顔を弄れます。おっぱいを弄れます。バイブレーターを横からだけど、挿入してやることもできます。
「ううっ、うう、うぐ、うぐ、ううっ」
浩介が、沙織にキッスしてやります。そうして唇を離し、顔を上げ、左手で乳房をまさぐり、右手にはバイブレーターを握っているのです。沙織が顔を横向きに、浩介の方へ向けます。浩介は足をのばして、ひろげて、沙織の顔へ、腰をもってきて、半勃起のちんぽを、沙織の顔に当てます。むっくら大きく硬くなってくる浩介のちんぽ。沙織が、口に入れるのです。沙織にフェラチオさせながら、バイブレーターを膣にいれてやり、動かしてやるのです。

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バイオリン弾きの沙織は、全裸で手首と足首をひとつにされて仰向きです。浩介からその裸体を弄られて、仰向きから横向きです。横を向かされたときには、浩介のちんぽが勃起状態です。沙織は、勃起するちんぽを、口に含んでしまいます。
「うううっ、うう、うう、ううううっ」
「いいねぇ、沙織、おれのちんぽ、しゃぶれ、しゃぶれよ」
足を投げ出して座る浩介のちんぽを、しゃぶっている沙織は、うんうんとうなずくだけで、声にはだしません。声ではなくて、勃起ちんぽを咥えたままの唸り声です。浩介が、手にしているピンクのバイブレーター、スイッチは入れないまま、沙織のおっぱいを撫ぜてやり、お腹を擦らせて、陰毛から股へとおろしていきます。
「入れてほしいだろ、沙織、いれてあげるよ、バイブレーター」
「ううっ、うぐう、うぐう、ううううっ」
沙織は浩介の、勃起ちんぽを口の中に咥え込んだまま、うんうんとうなずきます。浩介は、バイブの亀頭部を膣に挿し込みます。
「うう、うう、うぐうぐううっ」
亀頭部が挿入されたバイブが、するすると、陰茎部の半分まで挿入されてしまいます。沙織は膣に挿入される感触に合わせるかのように、勃起ちんぽを、ぎゅっと咥えこんでしまいます。浩介は、右手にバイブレーターを握ったまま、左手を沙織の頭後ろに当てます。フェラチオさせたまま、バイブレーターを振動させてやります。そのうえにくねくね踊りで膣襞刺激、たっぷりかわいがってあげ、沙織をアクメへ昇らせていくのです。
「おお、おお、ほうら、沙織、ほうら、どうだ、ほうら」
びびびび、びびびび、くねくね、くねくね、振動は微弱です。沙織は、じんじん、微妙な振動で、柔らかな快感を享受していきます。
「ううっ、ううっ、うう、うう、ううううっ」
頭の後ろを押さえられて、勃起するちんぽを咥えたままで、声が出せない沙織。からだを伸ばせない、足首と手首をひとつに結わえられている窮屈な姿勢です。膣から突き上げてくるドロドロ微妙な快感が、折ったからだの芯を刺激してきます。もう、沙織、バイオリンを弾いているときの恍惚感とはちがう、からだの奥から立ち昇ってくる快感に、メロメロになってしまいます。
「うううぐうう、ううぐうう、うぐ、うぐ、ううううう」
びびびびび、くねくねくねくね、びびびびびっ、浩介がコントロールするバイブレーターで、沙織が快感の表情を見せてきます。勃起したナマのちんぽを、唇で、舌で、口全体で吸って、ぶちゅぶっちゅなめあげて、ヌレヌレにさせてきます。膣に入ったバイブの亀頭部が、奥の奥、子宮口に当てられると、沙織、もう、からだを揺すって、快感を表現します。浩介にはわかります。沙織が、イッテしまう瞬間の、柔いからだが硬直してしまうのが、わかります。びびびっ、びびびびっ、くねくねくねくねっ。
「おおおっ、いけ、いけ、沙織ぃ、いけ、いけ、いけっ」
「うう、ぐうう、ぐうう、あっ、あっ、いぐ、いぐ、うぐううううっ」
股をおもいっきりひろげた沙織が、バイブレーターで、オーガズムに昇っていってしまったのです。

-15-
バイブレーターでイッテしまった沙織。手首と足首を結わえていた枷がはずされ、そのままシングルベッドに寝転びます。そこへ浩介が寝転んできます。狭いシングルベッドですが、二人が寝そべる広さはあります。
「ああ、こうすけ、ちょっと、休憩よ、いいこと、触ったらぁ、こそばいからぁ」
浩介は、沙織をバイブレーターでイカセたけれど、自分は興奮しているから、触りにくるんです。女の子は敏感で、ゆっくり昇って、ゆっくり醒める、男よりも柔らかいカーブです。
「ああ、いいこと、してあげる、こうすけのん、こすってあげる」
浩介が沙織のからだを触ろうとすると、こそばいからといって、からだを触らせないように退けます。なのに沙織は、浩介のちんぽを握って、こすってフェラチオしてあげる、というのです。沙織の手が、仰向いて寝転んだ浩介の、少し萎えたちんぽを握ります。浩介は寝そべったまま、その横に沙織が足を横に流してのおんな座りです。ちんぽの陰茎を、軽く握って、ぎゅっと亀頭を剥きだします。
「ああん、こうすけのん、硬くして、いいわ、いい、ああっ」
浩介の腰へ顔を近づけ、亀頭に唇をつける沙織。浩介は、胸から垂れるおっぱいを、触ってやります。乳房は微妙な弾力と柔らかさです。ゆさゆさ揺すってやると、沙織は、亀頭を唇の中に咥えこみ、カリ首のところをぎゅっと絞り上げます。唇で絞ると同時に、握った陰茎をぎゅっときつく握ってしまうのです。
「おおっ、ああっ、沙織、いい、ああ、いいよぉ」
「ううっ、うううっ、うう、うう、ううっ」
沙織は上体を斜めにして足をのばします。陰茎を握った手を上下に動かします。ぎゅっと握ってスライドさせるから、亀頭がぴんぴんになります。カリ首から皮をむいた亀頭のカリ首を、下唇でこすります。そうして亀頭を唇に挟み、唇でモミモミするのです。
「ああ、いい、いいっ、沙織、気持ちいいっ」
「ううっ、うぐう、うぐう、うう、ううっ」
沙織の唇の動きが上下に大きくなり、亀頭から陰茎の少しを唇に絡めたまま、顔を上げ下げ、じゅぱじゅぱするのです。そうして勃起ちんぽから唇を離して、からだを退けて、握った浩介の勃起ちんぽを、まじまじと眺める白いベッドの上の沙織です。
「ああ、いれて、いい、いれてもいい」
沙織が騎乗位になって、勃起ちんぽを膣に入れてもいいかと訊いてきます。浩介は、うんうんとうなずき、沙織を腰にまたがらせるのです。

-16-
浩介の腰にまたがった沙織です。
「ああん、いい、いい、やっぱり、おちんぽ、いいよぉ」
「うん、うん、沙織のおめこ、やっぱり、いいねぇ」
沙織のお部屋のシングルベッドに仰向いた浩介の腰をまたいだ騎乗位スタイルです。勃起した浩介のちんぽを、ぶっすり、根元まで、挿入させた沙織です。バイブでイッテしまったあとなのに、さらに貪欲に快感を求めてしまう二十歳の沙織。もう、バイオリンを弾く清楚で可憐な音楽女子ではなくて、愛欲に没頭する女子学生です。
「ああん、いい、いい、ああん」
沙織がお尻をもちあげ、おめこに挿した勃起ちんぽを、じゅるっと抜きます。抜くといっても亀頭が残るところまでです。じゅるにゅるになっているおめこのなかです。浩介が、沙織の乳房に手を当てて、倒れこまないように支えます。沙織は浩介の手首に手をかさね、支えてもらいます。
「ゆっくり、おろしなよ、沙織、ゆっくりだよ」
「ああん、あん、ああっ、ゆっくり、い、い、いっ」
ぶすぶすとお尻をおろしながら勃起ちんぽをおめこに挿し込むのですが、ゆっくり、ああ、ゆっくりと、です。気持ちいい、膣の奥が痺れる沙織。とろとろな感じ、ぬるぬるな感じ、ぶすっと根元までを挿し込んで、お尻を前へ、後ろへとずらします。勃起したちんぽが、おめこのなかでうごめきます。亀頭で膣襞をこするのです。奥の方が気持ちいい、とっても、とっても、もう、もう、じゅるじゅるです。
「ゆっくり抜いて、いっきに挿すんよ、沙織ぃ」
「はぁああ、あああっ、一気に、ああっ」
ぶすっ、亀頭まで抜いた勃起ちんぽを、一気に挿し込んでしまう可憐な沙織。ぶちゅぶちゅの音とともに、沙織の呻く声があふれます。
「ああん、ひぃいいっ、こうすけぇ、ひぃいいいいいっ」
「いいぞ、沙織、いいぞ、ゆっくり、抜いて、一気挿しだよ」
「うん、ああっ、気持ちいい、ああっ、ひぃいいっ、いきそおっ」
さっき、バイブでアクメを迎えたばかりだからか、いっそう気持ちを高ぶらせるバイオリニストの沙織です。浩介は、先に射精を済ませているから、余裕たっぷりです。ぐいぐい、ぶちゅぶちゅ、勃起させたちんぽを沙織のなかで擦るのが、とても気持ちいい、沙織を歓ばせる気分は、最高です。
「ああああっ、もう、だめ、だめ、だめよぉ、ああああっ」
「挿したまま、こすれ、こすってくれ、こするんよ」
沙織の膣に勃起ちんぽを挿入したままの浩介が、告げます。沙織は、もう、めろめろ、お尻を上げ下げするのがつらいところです。擦るだけなら、お尻を腰ごと、ぐういぐうい、ぐういぐうい、擦らせるだけだから、快感満喫しながら、昇っていけるのです。
「あああああ、ひぃいいいい、いく、いぐぅ」
お尻をぐいぐい、浩介の腰にまたがったまま、こすりあげる沙織に、オーガズムの波が起こってきます。
「いぐぅ、いぐ、いぐ、うう、ううっ」
顔を仰向かせ、からだを硬直させ、喘ぎ悶えながら、沙織、浩介が射精のまえに、オーガズムを迎えてしまったのです。















































































































































































































































































































































































































































































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