愛欲の部屋
 第一章-3-
 13〜18 2019.11.10〜2019.11.16

-13-
畳二枚分のボックスは、試着室の広さですが、パイプの椅子が置かれているから、狭いです。高梨教授と三杉裕子、それに女子学生の大野由紀。
「さあ、座ってごらん、気持ちいいこと、してあげるから」
裕子の言葉に、由紀は少しうろたえますが、いわれるままに、そのまま座ります。椅子は高さが60pにしてあって、足をのせるアームは揃えられて下向きです。
「はい、座ります、こんなもん、ああっ、足、ええっ」
アームに膝の受け皿があり、由紀の足はその受け皿のなかにはまります。背凭れは十字に組まれている椅子。
「ああっ、ええっ、いやぁああん」
「じっとしていなさい、由紀ちゃん、じっとしてるのよ」
白いミニスカートにブラウスを着た由紀です。座ると太腿の半分までが露出してしまいます。高梨教授はボックスに入っているけれど、無言で、椅子の後ろに立っておられます。椅子は回転式で高さの調整ができます。背凭れは角度が変えられ、アームは、座部を軸にして、上下角度と左右角度が変えられる仕組みです。
「いいわね、由紀ちゃん、ほら、手を、あげて、そう、ベルトで留めます」
由紀は、濃紺スーツにタイトスカート姿の裕子の言葉に、違和感なく、従うのです。由紀の手首にベルトが巻かれ、手を横にひろげる格好にされます。もう、手を使うことができません。なにが起こっても抵抗できません。
「いいわね、足首もベルトで留めますからね、いいわね、わかった」
スカートを穿いたまま、ブラウスを着たまま、黒い靴だけ脱がされて、肌色ストッキングの足裏を、足置きにつける由紀。こうして大学二年生、二十歳になったばかりの女子学生、今年の美女コングランプリに輝いた大野由紀が性の奴隷にされていくのです。
「回転させます、いいわね、回転」
椅子が180度回転させられ、正面が壁面になります。正面の壁は、淡いピンク色のカーテンです。裕子がカーテンを開けます。鏡です。全面ガラス張りです。椅子に座った由紀の姿が、全身映りです。入口になる開口部が淡いピンクのカーテンで閉じられ、天井からはスポット照明、明るい、眩いくらいの光量で、ボックス内を浮き立たせます。
「ああっ、なに、これ、なんですかぁ、これ、なに?、なに?」
「いいかね、大野クン、心理学と生理学の実験装置、恥椅子というんだよ」
「はじいすって?、どうして、恥椅子なんですか?」
「そのうちに、わかるよ、大野クン、美女コングランプリ、おめでとう」
由紀の目に、鏡に映った自分の姿がはいります。手はひろげて顔の横です。足は太腿閉じているけど、半分までめくれあがってストッキングの太腿が露出していて、靴は脱いでいる姿です。
「わかるでしょ、もう、由紀ちゃん、賢いから、どうなるか、わかるでしょ」
裕子がお姉さん口調で、由紀の横に立って、一緒に鏡に映って、ささやくように言うのです。由紀は、急に、なんだか心細い気持ちに見舞われ、内緒で見たアダルトビデオの光景を、思い出してしまったのです。
「あっ、あっ、ああっ」
由紀の膝がひろげられ、その膝が持ち上がり、それと同時に背凭れが後ろへ傾かされてしまったのです。スカートが太腿の根元にまで持ち上がって、パンストの股間が鏡に映り、白いパンティが透けて映っているのです。
「さて、さて、さて、ね、かわいい、由紀ちゃん、かわいがって、あげたいの、よ」
畳二枚分のスペースに恥椅子が真ん中より前に、左の壁面は大の字の板です。

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恥椅子に座らされた大学二年生の大野由紀、今年の美女コンテストのグランプリ、二十歳です。心理学研究すの実験ブースで、しらふの感覚からアクメに昇っていくまでの感覚を、数値化されるというのです。
「いいわね、リラックスしてたら、いいのよ、リラックス」
助教の三杉裕子が、香苗の右横に立って、鏡に映った恥椅子の香苗を見ていいます。
「それに、お声は、出しても、いいのよ、お好きなだけ、いいのよ」
高梨教授は恥椅子の後ろから、顔だし、鏡に映る由紀の後ろにいるのがわかります。
「実験だから、ね、あくまで実験だから、いやになっても、我慢するだよ」
「はぁああ、こんな格好で、実験ですかぁ、いやだぁ、はい、ああ、我慢しますぅ」
ブラウスは胸のところにレースのフリルがついたやつ、スカートは細めのミニで素材は綿。由紀は自然派なので素材は自然のもの、コットンとかウールとか、シルクは肌触りいいけど高いから持っていません。
膝をひろげられている由紀のスカートは、太腿の根元にまで持ち上がっていて、肌色パンストの股部と白いショーツが、正面の鏡に映っています。手首を背凭れXの上部にひろげ、ベルトに括られているから、おろせなくて閉じられません。
「かわいがって、あげましょうね、わたし、由紀ちゃん、好きになっちゃったみたいよ」
パンストを穿いた太腿を、膝から股までのうちがわを撫ぜあげていく裕子。高梨教授は、裕子が男とも女とも性愛できるバイセクシュアルな女だと知っているから、今日の性行為実験は、見学の立場です。
「はい、ああっ、こそばい、先生、こそばいですよぉ」
「ごめんなさい、由紀ちゃん、ストッキング、脱ぎましょう、いいでしょ」
由紀が、太腿うちがわを撫ぜあげられて、こそばいというから、ストッキングを脱がすというのです。一枚一枚、ひとつづつ、身にまとったアイテムを脱がしていって、全裸にしてしまうまで、30分の予定です。全行程180分のプログラムで、由紀は、アクメに昇らされてしまうのです。
「ほうら、お尻をあげて、ほらっ」
恥椅子に座ったまま、裕子がスカートをめくりあげてしまい、お尻をあげさせ、パンストお尻から抜いてしまうのです。由紀は、手首と足首をベルトで括られているだけだから、身体自体は動かせるのです。
「ああっ、いやん、先生、脱いじゃうの、ああっ」
太腿の根元からするすると巻かれ下ろされ、膝をのせた皿まで、ストッキングを脱がされてしまった由紀です。白い肌、ぽっちゃり肉づきのよい太腿が現れます。まだ、ほぼ閉じられた、由紀の太腿から膝です。ショーツが下ろされ、パンストと共に脱がされるまで、足はほぼ閉じたままです。

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恥椅子に座らされてる二十歳の大学二年生、大野由紀。狭いボックス、畳二枚分の試着室のような部屋。由紀の正面は壁一面の鏡です。手首は顔の横に留められて、まだ足は閉じたままですが、ストッキングとショーツが、膝上まで脱がされているのです。
「まあ、由紀ちゃん、毛深いほうかしら、陰毛、黒い毛、すべすべ細い毛ねぇ」
「あん、ああん、なんで、これ、実験なんですか、どうしてぇ」
「由紀ちゃんの分泌と体温なんかを、測定して、感度を数値化するのよ」
裕子は、下半身を膝上まで露出させた由紀の、ブラウスのボタンに手をかけてきます。レースのフリルがついた白いブラウス。美女コングランプリの女子にしては、地味な格好、才女が集まる大学の女子学生です。
「あっ、先生、裕子先生、ボタン、外して、どうするの、ああっ」
裕子が、ブラウスのボタンの、真ん中をはずし、その上をはずし、一番上をはずします。香苗の胸が、ひろげられるのです。インナーには淡くて白いブラジャー、ショーツとお揃いです。
「そうね、ぜんぶ、はすしましょう、いいこと」
真ん中より下のボタンも外され、ブラウスの胸がひろげられ、ブラジャーが丸出しになってしまいます。高梨教授は、恥椅子の後ろから、香苗の前姿を鏡のなかに見ています。
「ああん、あん、あん、恥ずかしいです、わたし、ああ、高梨先生、見ないでください、ああっ」
裕子は、香苗の胸を覆っているブラジャーのホックをはずしにかかります。前ホックだから、乳房を露出させるのは、簡単です。ホックがはずされると、ブラの布はぱらりとひろがりおちて、由紀の乳房が露出です。
「ああん、裕子先生、こんなの、鏡に映るなんて、あああん」
「なに言ってるのよ、まだ、まだ、これからよ、由紀ちゃん」
恥椅子に座った由紀は、もう半裸です。胸がひろげられ、腰まわりからはパンストとショーツが膝まで下ろされた格好。
「ああん、いやですよぉ、実験、だめ、中止、ああん」
裕子が、由紀のおっぱいに、手の平をあて、つかんで、揉んでしまうのです。ぷっくら膨らんでいる乳房。垂れることなく、乳首はまっすぐピン起ちです。
「由紀ちゃん、いいわね、柔らかいわね、おっぱい、かわいいったら、可愛いい」
そんまま裕子の手は、乳房から膝の処に留まっているパンストとショーツを、脱がしにかかります。膝をささえるU字の皿から、右の膝をもちあげ、肌色パンストと白いショーツをふくらはぎまで脱がすのです。右が脱がされると左の膝が持ち上げられて、脱がされてしまいます。
「いいわね、このままで、いいでしょう」
胸がひろげられたあとには、足が、太腿の根元から八の字に、ひろげられてしまうのです。

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畳二枚分のボックスに置かれた女子の性感観察装置でもある恥椅子に、座らされた由紀は、胸をひろげられ、腰から下を隠すパンストとショーツが、ふくらはぎまで下ろされてしまったのです。高梨教授の研究室の一角に設けられた実験室。恥椅子の操作と由紀へのお弄りは、助教の三杉裕子がおこないます。
「じゃあね、お膝を、ひらいてあげましょうね、由紀ちゃん」
恥椅子に座って下半身が裸になった由紀の、膝をもちあげ、ひろげてしまうのです。裕子がギアをまわして、U字の皿に膝裏をおいたアームを、持ち上げながらひろげるのです。
「ああ、いや、いや、こんなの、いやですぅ」
「いやだって、いっても、実験してるんよ、由紀ちゃん、わかるでしょ」
「だってぇ、えっちよぉ、こんなの、ああん、恥ずかしいですよぉ」
腕を横にして、手首を背凭れに括られている由紀の上半身は、ブラウスのボタンがはずされ、ブラの前ホックがはずされ、乳房が露出しています。それに持ち上げられた膝が60度にもひろげられ、股が丸出しになってしまったのです。由紀の目の前の壁面は鏡です。自分の恥ずかしい姿が、ばっちりと映っているのを、見てしまうのです。
「いいでしょ、恥ずかしいから、ほうら、お顔が、あかくなって、きちゃったわ」
「ああん、いやぁああん、さわったら、こそばい、ああん」
パンストとショーツは、右足首のベルトがはずされ、抜かれます。足首を触られただけで、由紀が、こそばい、と反応したのです。パンストとショーツは左足首に垂らされたままです。上半身は斜め後ろ30度に倒されています。腰の太腿つけ根から膝までの持ち上がり角度は30度で、上半身と太腿の角度は直角です。
「体温が、少し上昇してきたみたいね、由紀ちゃん」
「ああん、恥ずかしいんです、こんな格好、恥ずかしいからぁ」
「サーモセンサーで、ほら、色で、体温が、わかるのよ、いいこと」
たしかに、由紀、羞恥のあまり、火照ってるからだを、感じています。恥ずかしくって、隠れたい気持ちですが、そのことが顔に、頬に、あらわれてくるのです。
「いいわねぇ、お股、ひろげてあげたから、この唇を、ひらいてあげましょうね」
裕子が、恥椅子の右側に立っていて、左手を、由紀の乳房にかぶせます。右手を足をのせたアームの下から、由紀の股にもってきます。裕子は慣れた手さばきで、手の指、五本をつかって、由紀の柔らかい股の真ん中を弄るのです。女の性器が濡れる濡れ具合を観察するというのです。
「あっ、あっ、裕子先生、いやっ、いやっ、いやぁあん」
由紀は右の乳首を揉まれだし、陰唇をひろげだされてきたのです。その様子は、はっきりと鏡に映っているから、わかります。大学二年生で二十歳になったばかりの由紀。今年の学内美女コンでは、グランプリに輝いた美女大野由紀です。腰には白いスカートがめくりあげられ留められています。ブラウスとブラジャーは、ボタンが外されて、左右に、淫らに、ひらかれてからだに着けたままです。それに肌色パンストとショーツが、左足首に留められたままです。後ろから鏡のなかを見ている高梨教授は、にたにた顔です。

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性感観察装置恥椅子。ながったらしい名前ですから略称で、はじいす、漢字で書けば恥椅子です。美女コンテストグランプリに輝いた、文学部二年生心理学専攻の大野由紀が、この恥椅子に座らされて、からだをお弄りされだしているところです。助教の裕子はバイセクシュアル、高梨l教授と肉体関係をもちながら、お気に入りの女子学生とレスビアンするのです。
「由紀ちゃん、オナニー、しているんでしょ、ひとりのときは」
裕子が、恥椅子に磔にして開脚させた由紀の乳首をモミモミします。それに陰唇をひろげてやりながら、もう恥ずかしさのなか由紀に、問います。
「ええっ、それわぁ、ああ、あるけど、ああっ、裕子先生、ああっ」
裕子が、クリトリスを剥き出してきて、その薄赤半透明の陰核を晒される由紀です。裕子の問診に答えようとするけど、ひとりえっちでオナニーをしている、なんて答えるのが、なんとも恥ずかしいのです。
「頻度は、どれくらい?、毎日、朝と晩とか、どうなの、由紀ちゃん」
クリトリスを剥きだしても、直接にはそれを触らない裕子です。問診で、由紀のオナニー頻度を、問うのです。由紀は、内心、ああ、毎日よ、一日三回のときも、あるぅ、と思っても、恥ずかしくって、頻度には答えられません。
「男の子とのセックス、これは、高校の時に経験してるのね、そうだったわね」
「ああん、はいっ、ああっ、裕子先生、おゆび、ああ、感じちゃう、ですぅ」
乳首を揉まれ、クリトリスを剥きだされて、女の裕子には、由紀がいま、体験しているの感覚が、手に取るようにわかるから、柔らかく、揉みほぐし、由紀のこころのバリアーを、ひらけていくのです。
「オナニー、自慰、ねぇ、由紀ちゃん、じぶんでなぐさめるなんて、つまらないでしょ」
「はぁああ、ああっ、ひぃいいっ、そうですぅ、つまらない、ですぅ」
「いい気持ち?、おっぱい、おまた、ほうら、由紀ちゃん、ちょびっと、濡れてきたね」
「ああん、裕子先生、わたし、感じたい、感じたいですぅ、もっと、もっとぉ」
由紀は、裕子のお触りと言葉で、変性意識のなかに入りだしているのです。顔の表情が緩んできて、放心していく憂いさが、滲みだしてきています。
「いいわね、わたし、かわいがって、あげる、由紀ちゃん、いいわね」
高梨教授は恥椅子の後ろに立っていて、鏡の中に由紀の開脚すがたを、目の前にまだ服を着た裕子を、見ています。由紀を、裕子の手淫で、特別感覚の変性気分にさせ、アクメへ昇らせようというのです。

-18-
恥椅子に座らされた由紀は、裕子の巧みな言葉の誘導で、心を開いていきます。ほぼ半裸以上に恥ずかしい処を露出させられた由紀ですが、なにかしら、もう、恥ずかしい気持ちがなくなって、からだをぐっと開いていきたい気持ちです。
「いいわね、由紀ちゃん、わたしがかわって、オナニーしてあげるから、ねっ」
恥椅子の背凭れ横板に手首をひろげて括られている由紀です。
「はぁああ、裕子先生、わたし、ああん、感じています、ああ、感じてるぅ」
太腿をひろげ、膝をひろげられた由紀。女子として隠したい処が、高梨教授と裕子助教が見ているところで開かれているのです。
「そうね、感じるわね、もっと、もっと、いい気持ちにしてあげる、いいわね」
ひとりでオナニーするときは、恥ずかし格好になって、鏡の前で見ながらすることもある美女コングランプリの由紀ですが、人に見られながらというのは、恥ずかしくって、それだけで卒倒しそうな気持です。
「ああ、裕子先生、ああっ、ああっ」
裕子が、乳首をつまんで、モミモミしてきます。由紀、そうしようもなくじんじんと、感じてしまいます。裕子は、由紀の乳首揉みをやめ、スキンの袋を取り出し、封をひらいて、右手の人差し指と中指に、かぶせているのです。
「いいわね、これ、わかるでしょ、スキン、コンドーム、避妊具よね」
「はぁああ、わかりますけどぉ、それ、ああっ、裕子先生」
「そうよ、わたしの指で、オナニーしてあげるのよ、いいわね」
ブルーのスキンです。裕子の二本の指に被った指スキンで、由紀、おまんこのなか、なぶられていくのです。心理学の高梨研究室の一角に作られた畳二枚分のブースです。恥椅子という名の女子辱め装置にのせられた二十歳、大学二年生、今年の学内美女コンのグランプリに輝いた大野由紀です。
「いいわね、わたし、由紀ちゃん、好きになっちゃったよ、かわいがってあげたいのよ」
「はぁああ、裕子先生、わたしに、ああん、気持ちいいこと、してくださぃい」
鏡に映った由紀の格好、裕子はひろげた膝の外側に立っていて、由紀の股間は、鏡に全部映っているのですスキンが被せられた裕子の指が、由紀の陰唇を割ります。膣口がひろげられ、裕子の指が挿入されるのです。
「ほうら、由紀ちゃん、ひらいて、あげるわね、お膣ちゃん、いいわねぇ」
スキンが被った二本の指が、由紀の膣に挿し込まれます。指の腹が上向いて、膣口のうえ、入ったすぐの処を、柔らかくこするのです。それだけで、由紀、もう、じわ〜〜っと、感じだしてきます。
「はぁああ、ああっ、はぁああ、ああっ」
顔の表情、目元が軋み出す由紀。かわいい甲高い声を洩らしだしてきます。裕子は、巧妙に、膣のなかをこすりながら、クリトリスのまわりを刺激してやり、左手では乳房をなぶってやるのです。二十歳のいままで、オナニーたっぷり経験でしかアクメに至らなかった薄っぺらな快感を、裕子が厚みのある快楽に仕立て上げていくというのです。
































































































































































































































































































































































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