小説:愛欲の部屋
 第一章-3-
 13〜18 2019.10.5〜2019.10.17

-13-
六畳一間の裕子の部屋です。裕子のセックスフレンド、それに恋人、高梨浩介がやってきていて、もう二回もセックスを終えてしまいました。まだ時間は午後八時です。紐パンティバイブを穿いた裕子は、姿見鏡を前にして、開脚したМすがたです。鏡の手前にビデオカメラが置いてあります。
「ううっ、ふぅうううっ、うううっ、ううっ」
後ろから浩介に抱かれて、顔を右横に向けた唇に、キッスされている裕子。浩介は素っ裸、裕子は白い透けたシュミーズをつけているけど、浩介たの左手で、胸までめくりあげられ、乳房が露出です。なによりも股には白いバイブレーターが埋まっていて、紐がパンティになっているんです。
「ああっ、はぁあああん、浩介さまぁ、あああっ」
浩介が、バイブのスイッチを弱にして入れたから、裕子は、甘える鼻からの声を洩らして、呻きます。じじじじ、埋め込まれたバイブの微妙な振動に、からだが反応してしまうのです。からだの奥がしびれる裕子。目はうっとり、キッスを解かれた顔は正面向いて、鏡のなかに放心の表情を映します。ビデオは床すれすれの低い位置からのアングルです。
「ああん、あああん、ひぃいいっ、だめ、だめ、ああ、ああっ」
啓介に後ろから抱かれて開脚で、立膝の裕子は、バイブの振動で、ぐじゅぐじゅ感です。
「ほら、ほら、裕子、いいだろ、いいんだろ」
「あああ、ひぃいい、いい、いい、ああん、だめ、だめ」
立てた膝を外側にぐっと開いて、足をひし形にさせ、膝をすぼめます。足裏をあわせ、膝をひろげ、股をまえへ突き出す格好。裕子の肩が浩介の胸の上です。浩介が、鏡のなかの裕子を見ます。シュミーズの裾をめくりあげ、頭から首後ろまわします。乳房が露出、白いバイブが膣に埋まって、紐パンティの大学事務員裕子です。
「ひやぁあ、ひやぁああ、ああ、だめ、だめ」
バイブレーターの威力で、裕子のボルテージがあがり、取り乱してきて、スイッチが切られます。裕子は一人演技する娼婦のように、乱れます。大学院は博士課程を修了し、講師の枠がないからと事務員職で生計をつないでいる三杉裕子、25歳です。
「ほうら、裕子、おれのちんぽ、握れよ、咥えてもいいぞ」
バイブのスイッチはオフ、足をのばして座る浩介が後ろから抱かれている裕子、90度回転して、浩介と向き合いです。もう、口が淋しくて、アヘアヘしていた裕子です。向き合って、裕子は浩介のまえに四つん這い、肘をまげ、顔を浩介の腰へ、です。陰毛のなかからにょっきり、浩介の勃起するちんぽを、裕子が、口に咥えます。四つん這い、膝をひろげて、お尻を持ち上げる裕子の膣には、根元を紐に巻かれた白いバイブが埋まっているのです。操縦スイッチは浩介の手に握られたままです。

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赤いカーペットの上、四つん這いになった裕子が、浩介の半勃起ちんぽに食らいつきます。バイブを挿入された膣がむずくて痒い感じで、気持ちうずうずです。お口が淋しくて、浩介のちんぽを口に入れる。
「うううっ、ふぅううっ、うふっ、うふっ、うう、ううっ」
足を投げだして座る啓介は、腰に頭を置く裕子の、背中から持ち上がる丸いお尻を見ます。太腿を八の字にひろげる裕子の臀部。丸い大きいボールのお尻。顔をあげると鏡に、バイブが挿し込まれた股が映っています。バイブが白い尻尾のようにも見え、紐パンティがナマナマしいです。
「うん、うん、裕子、おお、おお、裕子」
「ううっ、うう、うう、ううううっ」
口に咥えられ、ぶちゅぶちゅしてくる裕子の刺激に、浩介が半生ちんぽを勃起させていきます。
「いいよぉ、もっと、咥えて、してくれよ、おおおっ」
裕子はカエルのように太腿をひろげてペタンと座る格好。
「うん、はい、浩介さま、なめてあげます、食べてあげます、おちんぽぉ」
裕子は、浩介の、大きくなったちんぽに、陰茎の前から手の平かざし、陰茎裏の根元から、舌でべろべろ、ぺろぺろ、そうして唇に挟んで、ぶちゅぶちゅ、じゅるじゅる、なめあげます。
「おおおっ、バイブ、スイッチ、入れるぅ、おおっ」
バイブレーターのスイッチは浩介の手の中です。ストップさせていたところでしたが、スイッチオン。弱ですが、びびびび、くねくねくねくね、裕子のなかを掻きまわし、刺激を注入してやります。
「ううっ、うぐ、うぐ、うぐっ、ううっ」
陰茎をしゃぶっていた裕子が、バイブ稼働の刺激で、ちんぽを亀頭から咥えこみ、ぎゅぎゅっと締めあげ、バイブの刺激に応えるのです。裕子のワンルーム、夜八時を過ぎたところ、FMの放送からはクラシック音楽が、流れています。六畳のワンルームです。自由にできるのは畳一枚分のカーペットの上だけです。
「ほうら、裕子、スイッチ、強い、どうだ、おおっ」
バイブの強度をあげると、裕子の手と口に力が込められ、ちんぽの陰茎がぎゅっと握られ、亀頭をぎゅぎゅっと吸い込み、肩を揺すって身悶えします。感じすぎてくると、勃起ちんぽを口から抜いて、顔をあげ、うう、うう、止めて、止めてと呻くのです。バイブのスイッチを切られた裕子は、ボルテージを下げるため、深呼吸です。裸体を起こし、膝から立つ格好で、太腿はひろげたまま、おっぱいを啓介の顔に擦りつけてきて、頭をだいてしまうのです。
「ああああ、浩介さまぁ、ああああ、濡れています、わたくし、濡れていますぅ」
「おお、おお、裕子ぉ、好きだよ、好きだよ、裕子ぉ」
「わたくし、ああ、浩介さま、好き好き好きっ、好きですぅ」
裕子の呻きあえぐような悶えの声は、感じている証拠。優しいトーンの声質で、うっとりしている裕子です。観音様、優しい表情、まだまだ、たっぷり、かわいがってもらいたい25歳の才女、裕子です。熟れたからだが、もう我慢しきれなくて、からだの奥からバイブで、逝き切らせて欲しい気持ちです。

-15-
ふたたび、みたび、バイブレーターのスイッチを入れられる裕子。もう膣のなかはとろとろ、ぐじゅぐじゅ、卑猥な愛のお蜜が太腿を伝ってしたたり落ちています。
「あああん、浩介さまぁ、あああん」
「そう、立ったままだ、足をひらいて、立ったままだよ」
赤いカーペットのうえ、動けるのは畳一枚分ほどの空間しかない裕子のワンルームです。浩介は、下半身裸のまま、あぐら座りしています。裕子は、バイブレーター付きの紐パンティを穿いていて、足をひろげ、窓を背にして立っています。
「ああん、だめ、ああん、いやん、だめったらぁ」
バイブレーターはストップしているんですが、座った高さの浩介が、裕子の股のバイブの根元を握って、引き抜こうとするのです。膣のなかでの振動くねくねではなくて、抜いて挿して、をしてやろうとするのです。紐で根元を括られたバイブレーターですが、根元を引っ張ると腰の紐が骨盤で止まり、バイブの半分ほどを引き抜くことができるのです。
「ああん、いやん、ああん、だめったらぁ、ああん」
大学院で博士の課程をおえ、大学の事務員で生計をたてる裕子です。エッチなことをするのは、からだ欲求するからです。大学で助教している浩介と恋仲になるまでは、もっぱらオナニーに耽っていたけれど、いまは、週に一晩だけど、男の浩介とセックスできるのです。
「いい、いい、あああん、もっと、もっと、もっと、して、欲しいですぅ」
深く深く、からだの奥で、快感を得るところまで、もうへとへとになってからだが壊れるまで、セックス三昧のドy法の夜です。
「おおっ、裕子、おお、お、感じろ、もっと、感じろ」
バイブレーターのスイッチを握った浩介が、裕子を責め続けます。イク寸前まで登られておいて、スイッチを切る。そうすると裕子は、ぴくんぴくん、からだを痙攣しそうになって、静止だから、小休止で深呼吸です。
「あん、ああん、浩介さまぁ、わやくし、ああん、もう、だめ、イカセテ欲しい」
はやくイカセテ欲しい気持ちと、もっともっと持続させて欲しい気持ちとが入り混じって、もう正気を失い、ただただ快楽を求める女になりきっています。
「まだ、まだ、もっと、もっと、喜ばせてやるよ、えっちな裕子」
「いやぁああ、ああ、ああ、だめ、だめ、いく、いく、あああっ」
浩介が、前ぶれもなくバイブのスイッチを、突然に入れるから、裕子は、その瞬間に、突きあがてくる快感にほんろうされてしまいます。好きです、とっても、どうしようもなく身悶える裕子。
「いきたいか、裕子、ふふっ、イカセテ欲しいのか、よしよし、イカセテやるよ」
びびびびっ、バイブにスイッチを入れたまま、引き抜き挿し込みを始めた浩介です。膣から抜いて挿すだけじゃなくて、挿し込んだまま、前へ後ろへ、揺すり動かすのです。裕子は立ったまま、ぐっとこらえて、アクメが襲ってくるまで、立ち尽くします。
「ひぃいい、あああん、ひぃいいっ、いく、いく、ああああっ」
裕子は、崩れません。立ったまま、シュミーズを身に着けたまま、股をひろげ、乱れます。
「うぐっ、うぐっ、いく、いく、いくぅううううう〜〜!」
浩介の前に立ったまま、からだを硬直させ、自分の乳房を握りしめ、反り返りながら、アクメに昇っていきます。お小水を洩らし、昇った瞬間には、からだを崩し、カーペットの上に寝転んでしまいます。ハアハア、ハアハア、荒げた息も、小康になります。裕子は快感の余韻を貪り、バイブレーターは埋め込まれたまま、スイッチはオフにされたまま、しばらく正気が戻るまで、放置されるのでした。

-16-
シャワーとバスタブのスペースは、畳半分のひろさです。キッチンとトイレとバスルームで畳一枚半、それに六畳のフローリング、裕子のワンルームです。それでも女の園だから、カーテンは薄い桃色、ピンク系です。
「シャワーで洗えよ、お湯、かけてやるから」
裕子と浩介は全裸、立っているんですけど、抱き合う感じの広さです。
「あああ、いいきもち、ああ、ああああ、いい気持ちよ」
「うん、うん、裕子、いいねぇ、おっぱい、ぷっくら、好きだよ」
「ああん、いやねぇ、そんなぁ、おっぱいだ、なんて、言ったら恥いよ」
「洗ってやるよ、股、ヌレヌレだったから、きれいに」
「うん、ああ、あったかい、おゆ、いいわぁ、ああ、きもちいい」
浩介が、シャワーを腰から股へと移してきて、裕子はバスタブに右足をのせ、股を露出させるのです。
「ああ、だめ、ああん、やさしく、して、洗ってよ、ああん」
シャワーをビデのかわりにして、お湯を股にあて、ああ、浩介が、指を入れてきて、お湯で膣のなかを洗浄してくるんです。
「ほうら、ヌルヌル、洗い流してやったから、また、新鮮になったよね」
「ああん、浩介さま、洗って、あげます、お、ち、ん、ぽ、ぉ」
明るいバスルームにしてあるから清潔そのもの。浩介のちんぽを握った裕子が、シャワーをかけながら、亀頭をおもいっきり剥きだし、亀頭から陰茎を握った指を、前後にうごかし、しごいてやるのです。
「ねえ、ねえ、浩介さま、いつもおっきいんだと思ってたのよ、わたくし」
「そうなん、裕子とするときだけ、おっきくなるんだよなぁ」
「いまなら、わかるよ、でも、中学校のころ、そう思っていたのよ」
シャワーを終え、バスタオルでからだを拭き、ルームに戻った裸の裕子。下着をつける。ショーツを穿き、ブラジャーをつけ、スリップをつける、それにスカートはロングにします。浩介に見られるのが恥ずかしいから、浩介はまだお風呂場にいます。まだ、これから、二回ほど、いい気持ちにならなくっちゃ、と裕子が思います。
「さっき撮ったビデオ、見ようよ、裕子」
「恥ずかしいな、わたくし、変態されてるところ、でしょ」
バイブレーターを挿し込まれ、抜けないようにされ、イッテしまうところを、撮ったビデオ。浩介が、カメラから直接モニターにつないで、ああ、モニターにアダルト、主人公は裕子、顔がばっちし映し出されて、おもはゆい、はずかしい、気持ちになってしまうけど、見ていると、じい〜〜んと、からだの芯が濡れてくる感じがしてくるんです。さりげなく、座ったまま、モニターを見ながら、浩介の手を握ってしまう裕子です。また、最初から、お洋服を脱ぐところから、始まる夜の部、時間はもう九時過ぎです。
「ううん、だいじょうぶよ、寒くないわ、でも、少しあっためます、お部屋」
空調を暖房にしてあって、スイッチを入れると暖かい風が吹き出してきて、部屋を温めてくれます。浩介が、裕子を抱き寄せ、かるく抱き合い、かるくキッスしてくれるから、裕子は、従うだけ、女だから受け身になろうと、裕子は思っているのです。

-17-
<浩介の部屋で>
高梨浩介は32歳になるまでに、二度、交際する女を変えてきました。三杉裕子は25歳、大学の事務員をしている女で、大学ではまだ助教の浩介には三度目の女です。週に一回ペースで、裕子のワンルームへいったり、裕子が浩介のマンションルームへ来たりして、愛を確かめに、性行為をします。かなり濃厚な性行為で、浩介は、これまでにない性の欲求を、満たします。裕子もまた、浩介との性行為は、たっぷり、からだが崩れてしまうまで、へとへとになるまで、翌日には腰があがらなくなるまで、愛欲に耽るのです。
「うん、だいじょうぶよ、体調良好、ああん」
まだ土曜日の昼過ぎで、レースのカーテン越しに光がさしこんでいる浩介のマンションルームです。広さは六畳の勉強部屋と四畳半の寝室、この二部屋にバストイレ、畳一枚分のキッチン。築三十年ほどのマンションだから、古いといえば古いけれど、声が外に洩れない高級なマンションルームです。
「まあ、座れよ、裕子、泊まっていくんだろ」
「ええ、そのつもり、浩介さまを、へっとへっとにして、あげるわよ」
黒いリクルートスタイルでやってきた裕子が、浩介の勉強机の椅子に座ります。胸がピチピチ、お尻がマルマル、黒いスーツ姿のタイトスカートからは太腿が、はちきれそうに膨らんでいます。背凭れのついた勉強椅子に座ると、露出した膝が艶やかに見えます。パンストを穿いた裕子。スーツのボタンを外して、脱ぐと、白いフリルがついたブラウスです。ブラの盛りあがりが透けて見え、浩介は、ぐっと生唾を呑み込み、一週間溜めた性の欲求に、うずうずしてしまいます。
「ああん、まだよ、だめよ、まだ、来たばかりよ、ああん」
立ち上がった浩介が、裕子が座った椅子の後ろへまわって、ブラウスの真ん中のボタンを外して、手を入れてしまうのです。予期していることとはいえ、裕子には恥じらいという感情もあるから、そこは女らしく、期待しながらも、浩介の手を退かせるそぶりを見せます。
「ああっ、冷たい、ああっ、だめよ、ああっ、まだ、来たばっかよぉ」
六畳の間の壁際に置いている机は、浩介が研究者の卵らしく、大きな机です。椅子は背凭れの肘掛椅子です。椅子は回転するので、裕子は、机が後ろになる格好です。裕子の前の壁面は、本棚が組まれていて文学研究者らしく関係書籍が、並べられていて、裕子が学生時代の研究と、ダブルところもあるので、親密感を覚えるところです。厚めの紅いカーペットを敷いてあるから、落ち着いた研究室みたいな雰囲気です。
「ああん、だめったらぁ、ああん、いけない子ねぇ、浩介さま、ああん」
拒否の合図ではないから、裕子のだめという声も、鼻声に、息といっしょに洩らす呻きのような声になっています。浩介の右手が、ブラウスのなかへ入れられ、ブラの上部から手を挿しいれ、乳房にかぶさっているのです。乳房を触られている裕子には、からだが反応してきます。後ろから浩介が顔をまわしてきて、裕子は浩介の顔に顔を向け、唇をかさねられてしまいます。

-18-
浩介のマンションルームへやってきた裕子が、愛モードにはいります。背凭れ肘掛椅子に座った裕子が、浩介に椅子のうしろから抱かれ、ブラウスの胸、ブラのなかに手を入れられ、乳房を触られたのです。顔を横に向け、浩介の後ろからの顔、唇に唇をあわせられ、舌を絡まされて、いっきに愛モードです。
「うううっ、うふ、うふ、うふうううっ」
唇をかさねたまま、舌をからませたまま、浩介の右手が乳房にふれて、左手がスカートをめくって股にあてられます。
「ふぅううっ、ううっ、ううううっ」
パンストのうえから股を愛撫され、腰からパンストの中へ手をいれてくる浩介の手に、裕子は逆らいません。なされるがまま、膝を、太腿を、ひらいて、ショーツの中へ手を入れられてきて、陰毛を撫ぜられ、股の唇に指が触れてきて、裕子、キッスしている浩介の舌を、じゅるっと吸い込んでしまうのです。
「ううっ、うっ、うっ、ああっ」
まだスーツをブラウスを着たまま、タイトスカートを穿いたまま、パンストだってショーツだって着けたままで、乳房の乳首と、股の陰唇の内側へ、指でまさぐられ、つままれ、揉まれだしたのです。キッスを解かれた裕子は、顔を正面に向け、仰向き、空をつかむような、ため息のような声を洩らします。
<ああ、そこ、ああ、感じる、ああ、感じますぅ>
椅子の後ろの浩介が、前にまわってきて、裕子の前に立ちます。膝を裕子の膝の間に入れてきて、裕子は穿いたスカートは、太腿の半分のところまですれあがり、パンストを穿いた股が、ちらちらと見えます。
「はぁあ、ああっ、ぼたん、はずします、あん、ああん」
ブラウスのボタンをはずして、胸をはだけさせる裕子です。ブラを外し、浩介の前に、乳房を丸出しにしてしまう裕子です。立っている浩介が、ズボンのベルトを外して、足元に落とし、腰まわりをブリーフだけにして、裕子と向きあいます。裕子が、浩介のちんぽを剥きだし手の平に陰茎を置きます。手の平にのせた陰茎に、頬をあて、こすって、ちんぽを勃起させてあげるのです。
「はぁああ、あったかい、ああっ、あああん」
ひらいている手の平をまるめて陰茎を軽く握ります。握った手を浩介の腰の方へおろして、亀頭を剥きだすのです。だんだん勃起状態になってくいる浩介のちんぽを、口に咥えて、フェラチオしていくのです。
「ああ、裕子、うん、うん、ああっ、ああっ」
浩介は、裕子が勃起させたちんぽを握って、しごきだし、亀頭を唇に挟んで、咥えてしまう行為に、呻き声をあげます。浩介の左手が裕子の肩に、右手が乳房におろされます。乳房をまさぐり、乳首をつまんでやる立ったままの浩介。裕子は、浩介の手の動き、乳首をつままれると、唇で亀頭をぎゅっと締めあげてきます。
「ふううっ、ふぅうううっ、はぁああっ」
裕子の声はもう愛モードです。咽ぶような、喘ぐような、溜息のような、呻き声を洩らします。胸は露出しているものの、黒いタイトスカートは穿いたまま、ストキングとショーツも穿いたままです。浩介のマンションルームの昼下がり、明るい六畳の部屋、おおきな机と本棚の勉強室、背凭れ肘掛椅子に腰を下ろした裕子と、立っている浩介です。音楽はチャイコフスキー、裕子の淫らな格好が、姿見の鏡に映っています。










































































































































































































































































































































































































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