情欲する蜜
 第一章-1-
 1〜8
 2019.10.12〜2019.10.21

-1-
小林麻美が男たちに連れ込まれてきたのが、京都大原にある清風館と呼ぶミニシアター兼アダルトショーを行うスタジオです。コンビニのバイトを終え、自分のワンルームへ帰る途中、夜九時過ぎ、三条河原町を上がったところで、三人の男たちに拉致されたのです。乗用車は黒のベンツ、三人の男は学生風で、麻美の名前を呼んだから、顔見知りなのかも知れません。
「いやん、なにすんのよ、なにするん、うううっ」
麻美は口をタオルでふさがれ、後ろから抱きつかれ、足を持ち上げられ、車の後部座席へ運ばれたのです。目隠しをされ、口をタオルで封印され、どれくらい時間が経ったのか、ベンツが到着した場所は、麻美にはわかりません。
「おとなしくしていれば、命を落とすことはない、わかったか」
目隠しのまま降ろされぎわに、男の低い声がする。麻美は、もう胸が張り裂けんばかりの恐怖です。手首をあわせて後ろで括られ、三人に抱きあげられて、エレベーターに乗せられます。目隠しを取られて、まわりが見えた麻美。そこは豪華な調度品が置かれた広くて明るいリビングルームです。
「小林麻美って名前だな、コンビニでフリーターしているんだな」
「どうして、わたしの、なまえを、しっているんですか」
麻美は、名前を知られていることに驚いたのです。
「おまえのことは、調査済みだ、おれたちの好みの女なのだ」
手を後ろに括られたまま、一人用の茶色い革張りソファーに投げ出された麻美。車に乗せられたときの三人の男ではない男が二人、麻美を見下ろし、ソファーを囲んでいるのです。
「いい玉だな、可愛いじゃん、21才か、仕込んでやりたいねぇ」
普段着姿とはいえ、ズボンにブルーのセーター姿の男が、麻美を見下ろしながらいいます。麻美は白っぽい半袖ワンピース姿、インナーはブラにパンティ、パンストは穿いていないけど、白いソックス姿です。男三人はまだ若い感じで、清潔な身なりをしているので、麻美には、男への怖さは感じませんが、拉致されてきたことの恐怖は、言い知れません。
「脱がしてやろうぜ、麻美を、素っ裸に、してやろうぜ」
ブルーのセーターを着た男が、二人に言います。黄色いシャツを着た男と紺色のシャツを着た男。まだ若い、学生風の優しそうなイケメン男子、二人です。
「さあ、立ちな、この鉄棒につかまって、ほうら」
鉄棒。組み立て式の鉄棒セットです。麻美が座ったソファーの後ろに、組まれてあったのです。男に支えられて立った麻美は、頭のうえ30pほどに渡った鉄棒をつかまされます。鉄棒にはベルトの枷が取り付けてあり、麻美は双方の手首を留められてしまいます。
「ああん、だめ、いや、なにするの、ああん、こんなの、やめて」
何をされるのか、女の直感、殺気を感じます。犯される、輪姦される。麻美は、奈落の底へ落とされた感覚で、ゾ〜っとする気持ちに襲われます。
「心配するな、殺しはしない、やらせてもらう、それだけだ」
男が麻美の横から声をかけてきます。男の数が増え、五人になっています。

-2-
麻美のまわりに五人の男がいます。広くて明るいリビングルームです。アンティークな調度品が中世ヨーロピアン調です。鉄棒に腕をひろげられ、手首をベルトで括られた麻美。
「ようこそ清風会へ、入魂の儀式だ、一発づつ、やらせてもらうぜ、麻美」
赤いセーターの男が言い、ブルーのセーターを着た男が、麻美の前に立ちます。
「ふふふふ、麻美お嬢さん、お股の真ん中、見せてもらうから、覚悟は、いいね」
にたにた、ブルーのセーターを着た男が、麻美が着ているワンピースの裾を、前から持ち上げ太腿から腰が見えるように引き上げます。
「ああっ、なに、なに、なにするの、いや、いや、やめてよぉ」
白いソックスを穿いてふくらはぎを隠している麻美の足。白い太腿、白い薄手のパンティが、前に立った男に見えてしまいます。黄色いセーターを着た男が、後ろからめくりあげてきて、麻美の腰から下が、露出されてしまします。
「いいねぇ、いい尻してるねぇ、それに、太腿、なんて白い肌なんだ、麻美お嬢さん」
麻美が小林財閥の娘であることを知った男たちが、たくらんだ誘拐です。学生で、ひとり暮らしをしている麻美を、同じ学校の男、俊二のリサーチで、拉致して連れ込んできたのです。京都大原の清風館、この所有者は東京に住む黒田という男で、アダルト映像を仕掛ける会社を経営している男です。その現場が京都大原の清風館です。元は旅館だった敷地に、洋館で地下一階地上二階の三フロアーを有する建物です。
「スカートはたくし上げておいて、尻、丸出しにしてやれ」
赤いセーターの男の名は、赤川二郎と名乗る三十半ばの男で、男優でもあります。ブルーのセーターを着た男は村田五郎と名乗り、この男は緊縛師で男優、三十半ばの美男子です。麻美の腰上にベルトを締めさせた五郎が、スカートを丸め、腰ベルトに留めてしまいます。
「いいねぇ、麻美お嬢さん、たっぷり、かわいがってやるぜ」
男たちに囲まれたバンザイ立ち姿の麻美は、下半身、パンティを穿いたまま、ソックスを穿いたまま、剥きだされてしまって、屈辱と羞恥にまみれます。まだまだ序の口、剥かれていく麻美ですが、まだ洋服は着けたままなのです。
「白いパンティ、脱いで、もらうかな、麻美お嬢さん」
黄色いセーターを着た男、池上三郎がニタニタ顔で、麻美の前に片膝を床に着いて、身をかがめます。麻美の腰、腰の左右のパンティのゴム部をつまむ三郎。つまんで、臀部からパンティを抜き、太腿の根元まで、下ろしてしまったのです。
「ああん、やめて、やめてください、いやぁああん」
大学生の恭介はカメラマンです。麻美が鉄棒につかまされ、バンザイ姿にされたときから、ビデオカメラを回しています。パンティが太腿の根元まで下ろされて、カメラのレンズが、麻美の陰毛からY姿の真ん中をクローズアップで撮っているのです。拉致されてきて、まだ三十分と経っていないのに、麻美と男五人がいるリビングは殺気だっています。男たちの欲望、情欲と、麻美の屈辱と羞恥が混じった情が入り乱れていくのです。
「麻美お嬢さん、いただくぜ、五人前、ゆっくり、たっぷり、お召し上がれ」
「いや、いや、いやん、こんなの、だめ、だめ、だめですぅ」
恐ろしさに顔面真っ青、男たちに犯されにいく麻美。白いパンティを脱がされると同時に、黒革張りの40p四方高さが70pのテーブルに、お尻の芯を置かれ、膝がひろげられ、持ち上げられ、鉄棒の手首を括った外側に、ベルトで膝が留められます。そうして麻美の綺麗な股が丸見え、の姿にされたのです。

-3-
リビングに組み立てられた鉄棒に手足をひろげてベルトで留められた麻美。高さ70p、40p四方の黒革張りテーブルにお尻を置かされた麻美。
「おおおお、いい眺めだねぇ、この子が小林財閥、噂のお嬢さま、麻美さまなのか」
「ああん、いやぁああん、ああ、見ないで、みちゃいや、ああん」
臀部は持ち上がり、背中をテーブルに着け、股が斜め前を向く格好、顔が斜め上に向く格好。力を抜けば、頭が後ろ向きに垂れてしまう格好です。五人の男たちが、自分の恥ずかし恰好した股の前に、集まっているんです。麻美は、恥ずかしさを越えてしまって、失神してしまいそうなほどに、頭の中真っ白です。
「いい毛してるじゅじゃ、、陰毛、陰唇のまわりにも、ちょろちょろ生えているんだね」
白いワンピースを着たまま、白いソックスを穿いたまま、パンティを脱がされてしまった腰から下はМの格好で、裸に露出なのです。麻美は、男たちの心のなかはわかりません。男経験は大学一年生の夏から秋に、クラブの先輩と関係しただけです。
「処女じゃないだろうな、処女だったら、たまんないなぁ」
「ああ、いや、そんなこと、わたし、ああ、いやぁああん」
最初は赤いセーターの赤川二郎が、麻美を犯すのです。獲物の最初のセレモニー、入会の儀式には序列があって、二郎、五郎、三郎、それに学生の俊二、カメラマンの恭介、おおむね二時間かけて、入魂の儀が終えられます。ただいま、午後10時だから午前零時には、儀式がおわり、麻美は地下室の檻へと移される予定です。
「麻美、初めてじゃないんだろ、経験ずみなんだろ、そうだよな、美女だしなっ」
二郎は赤いセーターを着たままで、腰から下は裸です。半勃起ちんぽを丸出しにして、麻美と向き合ったのです。最初だから、麻美の股の唇を開いてやらなければ、いけません。明るい部屋、中世ヨーロピアン調のリビングは32畳の広さ、フローリング仕立てです。鉄棒が組み立てられたスペースは、入口ドアから右奥八畳のスペースが、照明設備も整ったスタジオです。
「ひやぁああ、ひやぁああっ、ひやぁあああん」
まだ濡れていない膣へ、二郎の勃起はじめたちんぽが、挿入されていくのです。
「ギシギシする感じが、たまらないねぇ、おおっ、よく締まるんだねぇ、麻美お嬢さん」
「ひやぁあ、ひやぁああん、ああ、ああ、ああん」
ゆっくり、ぶすぶす、最初は半分ほどしか挿し込めなかった二郎の勃起ちんぽが、だんどか抜き挿しして、根元まで埋めることができたところです。麻美は鉄棒に両手首をひろげて括られ、両膝をひろげて括られた姿で、股の前に立っている二郎は、鉄棒につかまり、足をひらき、腰を前へ、ぶすぶすするため突き出すのです。半袖の白いワンピースを着たまま、白いソックスを穿いたままの麻美です。手を触れられずに、男の性器だけで、犯されていくのです。全裸にされて弄られるのは、入魂の儀式が終えられてからです。

-4-
麻美はパンティだけを脱がされ、組まれた鉄棒に、手首と膝をひろげられ、ベルトで留められている格好。背中が高さ70pで40p四方の黒革張りのテーブルに乗せられた格好で、白っぽいワンピースは着たまま、スカート部がめくりあげられ、腰から足がすっぽんに剥かれた格好で、五人の男たちの前です。ふくらはぎまでの白ソックスをつけたままです。
「ひやぁああん。ひやぁああん、ううっああっ、ひやぁああん」
手足をひろげて仰向いて、股を開いている麻美。男たちが囲んだ麻美の前で、二郎が勃起ちんぽを挿入しているのです。
「ほうら、おおおおっ、締まるねぇ、いいねぇ、おおおおっ」
「ひやん、ひやぁあん、ああ、だめ、だめ、ああん」
ぶすっ、ぶすっ、二郎の感触では、麻美の膣の中が、少しは濡れてきていて、ギシギシ感が薄れてきたところです。
「いい声だねぇ、お嬢さまはお悦びになっておられる、ゾクゾクだよぉ」
「いやいや、まだまだ、おっぱいも、見たいよなぁ」
「まあ、手入れしてない女の股だぜ、陰毛も乱れて、ゾクゾクするよ」
見ている男たちの声が、ささやかれるなかで、麻美の入魂の儀が執り行われているのです。アンティークなつくりの32畳の応接間、その片隅に仕掛けられた鉄棒の下に、パンティを剥がされた開脚、М姿の女です。ワンピースを着たままの腰から胸まわりは未露出で、触られることもないままに、五人の男の輪姦です。数分間、二郎が麻美をもらったあとは、五郎に変わります。五人が、射精するところまで占有ではなくて、輪番で麻美を犯しながら、ずんずんと昇っていって、順番に射精するのです。
「ほうら、変わって、おれが、やらせてもらうよ、麻美さん」
ブルーのセーターを着た五郎は、腰から下を剥き身にして、勃起するちんぽの陰茎を握って、麻美の膣へ、亀頭を挿し込みます。左手で鉄棒を握り、右手で陰茎を握って、ぶすぶすっ、麻美の膣へ挿し込んでしまいます。手で麻美のからだは触らない、というのが入魂の儀の掟です。
「ぎやぁああん、ひやぁああん、ひやっ、ひやっ、ひやぁああっ」
膣を勃起ちんぽで突かれ抜かれる麻美が、声を荒げ悲鳴をあげます。麻美にしてみれば、恐怖のどん底へ蹴落とされている感覚で、野獣と化した男のお供えにされているのですから。
「いいねぇ、おおっ、こいつは、これまでにない、いい玉だ、いい女だねぇ」
「ひやっ、ひやっ、ひやぁああっ」
ぶすぶすっ、数分間、麻美の膣はしだいにヌレヌレになってきます。口を塞がれず、からだを触られず、膣襞だけを、男の生勃起ちんぽで、擦られる、麻美はわけのわからないからだの疼きに堪えていきます。
「いいねぇ、いいねぇ、お嬢さんのおめこ、最高だねぇ」
「ほんと、素敵だ、おおおお、出したくなるよなぁ」
「そろそろ、出す準備、スキンをつけてやらないと、いけないね」
男たち、順番に、高じてきてスペルマを、麻美の中で射精です。入魂の儀、クライマックス、五人目の男が学生カメラマンの恭介です。もう、もう、一気に出してしまいたい、ぶすぶすっ、ぴしゅんぴしゅん、ぴくんぴくん、もう声も絶え絶えになった麻美の入魂の儀、最後です。終えて、麻美は鉄棒から解かれ、ワンピースを着たまま、ソックスを穿いたまま、パンティだけを剥かれて、黒革張りテーブルに乗せられたまま、エレベーターで地下室へと運ばれていったのです。

-5-
<清風館の地下室>
一階が接客用ルームとアダルトショップ、二階がミニシアター兼アダルトショーができるスタジオをもった京都大原の清風館。その地下室は、連れてきた女を、檻に入れておいて、アダルトショーに出演できる女に仕立て上げる処なのです。三畳の檻が四つ、それぞれ独立して設えられています。廊下があり、檻とは対面で調教場が作られているのです。仕切れば六畳間が四つ作れるスペースで、24畳敷のフローリング仕立てです。
「今夜から、おまえは、ここの住人だ、いいな、麻美」
五人の男に輪姦された麻美は、黒革張りのテーブルに乗せられ、檻の中に入れられます。白っぽいワンピースはを着たまま、白ソックスも穿いたまま、パンティは脱がされています。
「ああっ、ここは、いや、檻のなかって、いや、こんな処」
気がついた麻美は、あたりを見回し、地下室であることを悟ります。檻の後ろにはダークな板張りの壁、檻の左右は天井から床までのピンク系カーテンです。
「まあ、少し休んで、ここで、最初に、麻美の身体の点検だ、いいな」
黄色いセーターの池上三郎とブルーのセーターを着た村田五郎が、檻の前に立っています。麻美に声をかけたのは五郎で、麻美は分厚いウレタンマットが敷かれた床に、足を海老にして寝そべっています。檻の照明は眩くもなく暗くもなく、白い照明です。ワンピの裾が乱れ、太腿の半分が露わになっている麻美です。三郎が、可憐な麻美を眺めています。
「泣いても仕方ないぜ、もう、俺たちの餌食なんだから、可愛がってやるぜ」
麻美は、恐怖におののいている気持ちを、逆撫ぜするかの言葉に、イヤイヤと顔を振るだけです。どうして、こんなことになったのか、わけもわからないままの麻美。麻美は小林財閥の三番目の娘、京都の大学で三年生、家族から離れての一人暮らし、コンビニでアルバイトしている女子です。小一時間が過ぎたころ、麻美は、五郎に連れられ、廊下の向こうの調教場へと導かれたのです。パンティを穿かないままのワンピース姿で、男たちが待ち受ける調教場。
「ああ、あなたは、俊二さん、わたくしを、どうするというの、わたくしを」
麻美が、学校で見知っている俊二を確認して、それは助けを求める風にもみえる感じで、おろおろとして言ったのです。俊二は、無言、横を向いて、知らん顔です。麻美は五郎と三郎に脇から腕を持たれて、立たされています。赤にセーターを脱いでブルーのトレーナーに着替えた赤川二郎が、黒革製の背凭れ椅子に座っています。立っている麻美の前です。
「吊るしてやれ」
二郎が一言、三郎と五郎が、麻美の手首にロープを巻きつけ、天井から下ろしたフックにロープを留めます。するするフックが持ち上がって、麻美、手を頭の上にあげたところで止められたのです。
「ああ、いや、なにするの、ああ、いや、いやっ」
手をあげたところで、三郎がワンピースの裾をつまみ、そのままめくりあげだし、首のところまでめくりあげてしまって、丸められたのです。麻美は、ブラジャーをつけているから、まだ乳房の露出はしていません。男たちは、あまりしゃべりませんが、麻美には、男の目が注がれてくるのを感知して、羞恥にうつむいてしまいます。
「ふふふふ、いいだろ、剥いてやれ」
「へいへい、剥いてやりますとも、麻美お嬢さん、裸にしてあげますよ」
「そうだ、裸だ、ブラを外して、ソックスを脱がして、ワンピースは首の後ろだ」
椅子に座った二郎の目の前、2メートルのところで、素っ裸で、括られた手首が頭の上になった麻美が立ったのです。

-6-
着ていたワンピースとブラジャーがたぐりあげられ、立った姿の首後ろに留められた麻美。素っ裸にされてしまって、手首を括られた腕は頭の上です。
「いやぁああん、はだかだなんて、ああん、みないで、そんなに、みないで」
五人の男たちに囲まれている麻美。目の前に座っている赤川二郎が、立ち上がり、麻美の裸体に手を触れてきます。
「いい乳房してるな、ぷっくら、盛り上がって、うまそうだな、ふふっ」
二郎が右手のを軽く丸め、人差し指を、麻美の左乳房の裾にあてがい、上下にゆさゆさと揺するのです。二郎の左手は軽く麻美の背中にまわっています。
「いや、いや、やめて、いや、いや」
麻美の顔が赤らみます。羞恥です。男たちの前に、裸体を見せていると思うまでもなく、本能的に羞恥です。気品高い良家の三女ですが、身だしなみを整えることは、教えられてきた麻美です。裸になれば乳白の肌を持つ麻美。淡い乳白の乳房が揺すられ、たぷたぷと揺すられます。
「白い肌だな、柔らかい、いい乳だ、男が、よろこぶ、乳房だな」
乳房を揺すった二郎の手は、中指の腹で乳首を撫ぜ、つまみはしません。それから左右の手を、麻美のわき腹に置きます。そこから腰へ、骨盤のところまで手をおろし、両手、親指の腹で、臍の横を撫ぜるのです。
「いい曲線だな、腰が、細いから、うっふふ、ふふっ、尻が、おっきく、見える」
二郎の左手が、臀部にあてられ、右手は、陰毛が生える恥丘を、まさぐられるのです。手首が頭の上とはいえ、立っている裸体は、足を床にペタンと置いても、膝が少し曲げられるから、太腿ぴったし閉じたまま、麻美が裸体を、臀部を微妙に揺するのです。
「ああん、いや、いや、なぶらないで、ください、ああん」
「ふふふっ、こそばいか、指で弄られて、くすぐったいか、麻美」
臀部を撫ぜながら、陰毛を指に挟んでもてあそびだす二郎に、麻美が屈辱に輪をかける声で、弄らないでと訴えます。
「いい玉だ、声もかわいい、バストもヒップも、ボリュームあるし」
「それに腰、ウエストのくびれなんて、情欲だなぁ」
「そうだよ、顔もいいし、公表したらたちまちアイドル、間違いなしだよなぁ」
「おれたち、たっぷり、楽しませてもらって、いいねぇ」
五郎も三郎も横で腕組みして、会話しながら静観です。先に輪姦して麻美を味わい済みだから、余裕です。
「それに、ショーには、フアンがついて、ひとりショー、しろしろ、しろくろ、いいねぇ」
カメラマンの恭介は、麻美の顔をアップで、乳房をアップで、そうして陰毛まわりをアップで、撮っています。俊二は、麻美と顔見知りであるだけに、複雑な心境です。二郎に弄られたといっても、股をひろげられることなく、膣まわりは触られなかった麻美です。すでにうずうずしだしている麻美。二郎に代わった村田五郎は、麻美を椅子に座らせ、股をひろげさせ、性器まわりを、各部位、ミリ単位で寸法を測るのです。ショーのパンフに使うため、麻美の身体を隅々まで採寸するというのです。麻美が縛られ、調教されだすのは、そのあとです。

-7-
清風館の地下室に造られた調教場は24畳のひろさです。檻から出されてきた麻美が、括られた手首を頭の上にして吊るされ、二郎に弄られたあとです。代わった調教師の五郎は、麻美を背凭れ椅子に座らせます。手首を括っていたロープをほどき、全裸にしてしまいます。ネックレスもなく、全裸です。
「座って、手で胸を隠してもいい、足を閉じていてもいいんだよ、麻美」
全裸の麻美、右腕を胸にまわして乳房を隠します。足は膝をぴったし密着させ、股を完全に隠してしまいます。ダークな部屋です。24畳を四等分した6畳分の隅に置かれた背凭れ椅子に座らされた麻美。正面には、五郎が立ち、カメラマンの恭介が麻美の左前です。二郎と三郎は麻美の後ろに立っているので、麻美には姿は見えません。
「おれの言うとうりにするんだ、いいな」
黒いトランクスを穿いた五郎が、手にしているのはノギス、厚さや長さを測る器具です。麻美の各部位の寸法を細かく測るというのです。それからミリ単位のメジャーになった丸いスリコギ状の丸棒が、巻き尺が、サイドテーブルに置かれています。
「はぁあ、それ、なに?、どうするの?」
麻美が、うすうす何をされるのか、予測がついて、ふっと恥ずかしい気持ちを抱いてしまって、訊いたのです。ノギスよりも、巻き尺よりも、丸棒のほうが、麻美には怖い気がしたのです。スリコギ状の棒ですが、男の性器に似せて作られてあるからです。
「測るんだ、女の麻美の寸法を、きっちり測って把握するんだ」
麻美が載せられる女のカタログには、麻美にかかること細かなデーターが記されて会員に、配布されることになるのです。
「うえから、じゅんばんに、測ってやるから、なっ」
「はぁああ、ああっ」
「唇の厚さからだ、それから、口径も測る」
男を喜ばせるためには、フェラチオが十分にできるように仕込むから、それに合う寸法かどうか。
「手をあげろ、バンザイだ、乳房を測る」
手をあげさせられた麻美は、乳房の盛り上がり寸法を測られ、裾から裾の、縦、横を測られ、それから乳輪の寸法、乳首の寸法、手をあげたまま、胸まわりの寸法、腰まわりの寸法、上半身の測定が終えられ、少し休息です。麻美は、ノギスと巻き尺で、自分の身体の寸法を測られていることに、羞恥心が満ちてくるのを覚えます。感じるから、微妙に快感、乳首をノギスで挟まれて、寸法を測られ、ミリ単位で言葉にされ、声ごと録音録画されていることに、です。
「じゃあ、太腿の太さからだな、立って、足をひろげろ」
背凭れ椅子から立った全裸の麻美は、足をひろげさせられ、太腿の根元を巻き尺で測られます。股の感じるところすれすれに、巻き尺で巻かれて、こそばゆいけれど、我慢しなければなりません。全裸の麻美、自由に動かすことができる身体だけれど、動かすことを許されていないから、はがゆい気持ちに羞恥心です。
「座れ、太腿をひろげろ、尻を前へずらせ」
全裸の麻美、背凭れ椅子に座って、太腿をひろげさせられ、股を突き出させられるのです。いよいよ女性器の細部を測定するというのです。
「ああっ、ああっ、ああ、ああん」
陰唇をひろげられ、ノギスをはめられ、厚さを測られていくと、麻美、どうしてだか、感じてしまうのです。内側の根元にまで指をおろされ、ノギスをあてられてきたとき、その奥が感じだしてしまったのです。五郎は、無言ですが、指で陰唇を弄り、膣口まわりを弄り、じわじわと、麻美の奥から蜜を汲みだそうという魂胆なのです。そうして陰核も測られ、膣前庭、小水口、会陰、お尻の穴まで測られて、いよいよ男の性器に似せた測りで、奥行きの寸法を測られだすのです。

-8-
長さ20p太さ3.5p男根棒の輪には、1ミリ単位の印がしてあり、先の3pは亀頭と同じ形です。亀頭と陰茎のつなぎ目は5ミリの段差です。五郎は、男根棒の根元を握り、背凭れ椅子に座る麻美の目の前に突っ立てて見せるのです。
「これで、寸法を測ってやるから、動いちゃだめだ、わかったか」
「ううっ、はぁああっ、ああ、ああっ」
その計測棒を見せられて、声にはならないほどの小声を洩らす麻美。全裸で股を太腿をひろげ、開いている麻美は、放心したようなまなざしです。股の計測では、陰唇を指に挟まれ、ひろげられ、ノギスで測られていて、それなりにうずうずになっていたところです。
「うれしそうだな、麻美お嬢さん、入れたり、出したり、捩じったり、してやるよ」
にやにや、調教師の五郎が、男根計測棒の亀頭部を、麻美の乳房にあて、乳首をはねたのです。動くなと言われている麻美ですから、かすかな悶え声を洩らすだけです。
「尻を、前へ、もってきて、太腿をひろげろ、そう、そうだ」
麻美は、言われるままに太腿をひろげ、お尻を前にずらしてきて、股をひらいたのです。五郎は、麻美の股を見て、やはり男だから、興奮します。情欲がこみあげてきます。左の手指で陰毛をかきあげ、陰唇をひろげます。その真ん中下へ、男根計測棒の先を、埋め込みます。
「あっ、あっ、ああっ」
麻美の表情が軋みます。声を洩らします。太腿をひろげ、股を突き出し、手は椅子の座部、お尻と背中の間に置いているのです。
「ほうら、5p、6p、7p、まだ、半分だな、麻美、ふふっ」
麻美の膣に挿し込まれる直径3.5pの男根棒です。ミリ単位の目盛りが70ミリまで挿入されたところで、ストップさせられ、引き抜かれてくるのです。きっちり5ミリの深さのカリ首が、麻美の膣襞をこすりだすのです。
「ううっ、あっ、あっ、ううっうう」
麻美は足の指を内側に巻きいれ、お尻のところで支え置いた手をこぶしにします。真ん中が感じてくるのに、動あせない裸体です。亀頭のところまで引き抜かれ、ふたたび、ゆっくりと挿し込まれていく男根計測棒。
「ふふふふ、8p、9p、10p、まだまだ、いま、10pまで、お入りだね」
「ああああっ、はぁああ、ああん、あん、ああん」
「ふふふふ、動くなよ、麻美、いいんだろ、感じるんだろ、ふふふふ」
10pの目盛りまで挿入されて、7pまで引き抜かれ、にゅるにゅると挿し込まれて13p、14pのところで、麻美の表情は、目を閉じ、口を開け、ああっ、ああああっ、との声を洩らします。五郎は、麻美の奥行きが14pであることを確認するも、そこから10ミリ、1p、挿し込み、15pまで挿し込んだのです。麻美は、ぐっとこらえる表情で、唇を噛み、顔を横に、小刻みにふって、限界の合図を五郎に送るのです。長さ20pの男根計測棒が15pまで挿入されたところで、すぽん、と一気に引き抜かれてしまった麻美の膣です。























































































































































































































































































































































































































































































































































小説

愛欲の蜜






HOME

淡水小説集目次



情欲する蜜

表紙目次に戻る