愛欲の蜜
 第一章-1-
 1〜6 2019.8.18〜2019.8.26

-1-
京都は奥嵯峨に大きな屋敷があります。敷地は300坪とか、竹藪に囲まれた屋敷には、若い肉体の女たちが収容され、情欲男たちに供されているのです。
「いいでしょ、一式揃えて、投資していただければ、ありがたいです」
「もちろん、女の世話は、私たちでやりますから、オーナーになっていただければ」
「オーナーになっていただければ、好きなだけ、女と戯れて、いただけますよ」
北野老人に三億の投資を持ちかけるのはスタジオの経営者高井翔太です。小椋啓介、奈倉明夫のスタッフとともにアダルト作品制作を手掛けている高井商会です。
「いいねぇ、気に入った、投資しよう、そのぶん、楽しませてもらうよ」
北野慎之介は画家で資産家。もう還暦をすぎて、過度なセックスをする体力はなくなったけれど、女どもが責められる場面を、楽しみたいとの要望があります。
「ええ、このあとには、二時間ほど、ショータイムを作りましょう」
「さっそくだね、楽しみたいね、よろしく」
奥嵯峨の大きな屋敷には、和風の庭をはさんで別館があります。別館の名は清風館。風水スタジオは32畳敷のスタジオです。スタジオから地下室に通じる階段があり地下室には三畳敷鉄格子の檻が四つ作られているのです。最大四人の女を、単独で同時に収容できるのです。
「どうですか、ただいま三匹の牝がおりますが」
「ここで、調教、するんかね、女たちを」
「そうです、このスペースが調教場です」
北野老人が地下室に案内され、檻を囲む六畳のスペースが調教場だと示されたスペース。北野慎之介は、いくつもの責め具を手でさすりながら、満足気です。三つの檻に、T字帯だけを腰から股につけた女が、それぞれ収められていて、北野慎之介は、調教場から眺め、階段をあがってスタジオへ戻ったところで、三人の女の説明をうけるのでした。高井啓介が、三人の概略を説明していきます。高安麻美は大学生の21歳、ここへ連れてこられてセックスの調教を受けているところです。落合佳織は元銀行OLの23歳、志願してここへきて三か月。それに二十歳のフリーター小暮真弓が、ここへ連れてこられて三日目、というところです。北野老人の視察が終わって、スタジオへ戻ったところで、ショータイムの準備がなされます。調教担当の翔太とカメラマンの明夫が、スタジオの窓から遠いところの一角に、柵を取り除いたベビーベッドを置きます。まわりに照明器具が設えられ、背凭れの椅子が置かれ、見物用の椅子が置かれていきます。
「連れてきますから、そばらく、お待ち、いただけますでしょうか」
啓介が地下室へ行って女を連れてくる、というのです。しばらくしてドアが開かれ、チリンチリンと鈴の音、首に細紐で鈴をつけたかわいい女子が現れたのです。連れてこられたのは、二十歳の小暮真弓です。腕を後ろにまわして、手首が括られています。腰にはT字帯をつけているので、陰毛から股間は隠されていますが、鈴以外、素っ裸です。
「かわいいねぇ、ええっ、真弓って名前だと、聞いたけど」
「あっ、はい、まゆみ、真に弓と書いて、まゆみです」
ぷっくらおっぱい、腰がくびれ、お尻がふくらみ、背丈は150pと小柄ですが、肉付きはよろしい、北野慎之介は、まじまじと真弓を見つめてしまいます。
「いいですか、後ろ手縛りで乳房亀甲、これでいきましょうか」
ここへきて三日目という真弓です。初日には、男たちから輪姦の儀式が行われたところです。縛られるのは初めてのこと、真弓は、もう、放心したかの表情です。
「いいね、真弓、きっちり、後ろ手に縛って、乳房に麻縄を掛けてやるからな」
「ああ、後ろ手、乳房、麻縄、ああっ」
真弓は、そういう言葉を聴いただけで、若い肉体の芯が疼くのです。
「あっ、はあっ、ひやぁあ、ああっ」
麻縄で絞られるたびに、小さく甲高い声を洩らす真弓。フリーターで生活あぷあぷするより、モデルがいい、と志願してきた真弓です。男たちのなかで、なにが起こされるのか、真弓は目を閉じ、啓介が手にする麻縄で、きっちりと縛りあげられてしまうのです。
「いいねぇ、お乳が、ぷっくら、膨らんで、いいねぇ」
亀甲に絞り上げられた真弓の乳房を、還暦迎えた北野慎之介には、瑞々しい、新鮮な乳房です。

-2-
二十歳の真弓は、まだあどけなさを残した少女といった感じで、頭髪はおかっぱ、それが男の情欲をそそるのです。
「ああっ、はぁあっ、ああっ」
啓介が、麻縄で後ろ手縛りにし、乳房を絞り上げるように縄をかけていきます。
「いいな、真弓、お客さんが来ていらっしゃるんだ、裸をお見せするんだ」
「はぁあ、はいぃ、あっ、いたい、はぁああっ」
真弓は、小声を洩らすばかり、自分がなされていることを想像し、しだいに放心していきます。亀甲縛りになった乳房が、ぷっくら膨らみ、乳首が起っています。
「ほうら、ぷっくら、真弓の乳首、起ってるよ、ほうら」
「ああっ、あん、あん、あっ、ああっ」
「いいねぇ、この子、真弓って名前だって、いいじゃない、なぶっていのかね」
「ええ、弄ってやってください、きっと、よろこびますから」
還暦を迎えた北野慎之介は、若い真弓の、縛りあげられた乳房まわりを目の前にして、手をだそうとして、まわりを見まわします。150pの真弓の裸体は、色白で、腰がすぼみ、臀部がふくらみ、太腿から足先まで、ぷっくらの体形です。腰に白い晒しのT字帯をつけた裸の真弓を、北野は、欲しそうに見入ります。
「さあ、北野師匠、触ってやっても、かまいませんよ」
啓介が、北野の欲望を満たさせるように、上半身緊縛姿の真弓の裸体を、触ってもよいといいます。真弓は、俯いて、放心したかの表情で、おかっぱ頭で、足をそろえて、立っています。
「真弓、顔をあげて、胸を張れ、師匠に弄ってもらって、よろこびなっ」
32畳のスタジオ、その一角です。北野慎之介からは、真弓のそばの、柵を外したベビーベッドが気になるところです。真弓の目線の先は、スタジオの向こうの明るい窓があります。逆光で、北野師匠の顔がわかりにくい。
「ひやっ、あっ、ああっ」
北野師匠から、右手を伸ばされ、ぷっくら膨らまされた乳房を、撫ぜあげられる真弓です。乳輪からふくらみの裾へ、北野の右手中指の腹が、撫ぜてきて、触られるぷるぷるを感じる真弓。喉の奥から鼻に抜ける小さな声を洩らしていく二十歳の真弓です。
「ひやっ、ああっ、ひゃあ、ああっ」
乳輪を撫ぜていた北野の指が、乳首をはねていきます。人差し指の横腹で、撫ぜあげ、中指、指先の腹で撫ぜおろしてきます。微妙な行為なのに、真弓には、からだの芯がびりびりと感じてしまう刺激です。
「いい声だね、かわいい声だ、いいねぇ、真弓、二十歳だってねぇ、いいねぇ」
真弓の乳首に唇をつけるところまではしない北野慎之介には、次に来る真弓のポーズに、こころを沸かせるのです。
「仰向いて、寝そべるんだ、真弓、ベッドに背中を置いて、ほうら」
啓介が、後ろ手縛りで乳房亀甲縛りの真弓を、ベビーベッドに寝かせるのです。ベビーベッドには柔らかいクッションとなる布団が敷かれていて、縛りあげられた手腕が、埋まるようになっているところです。
「はぁああ、寝るの、仰向いて、ここに、はぁああ」
真弓がベッドへ仰向きに、寝そべると、足がはみ出ます。啓介が、足首をもちあげ、足首を交差させ、そこへ麻縄で括りだします。括り終えられると、足首を括った麻縄の余りが、胸の真ん中へ引き上げられ、括られてしまったのです。足がひし形になって、ベッドに仰向いた肉肌とは直角です。T字帯に覆われた陰毛、それに股間は未だ隠されたままです。

-3-
スタジオの一角に置かれた柵が外されたベビーベッドに、後ろ手高手小手に縛られた真弓が仰向きに寝かされています。撮影のための照明が点けられ、ベッドのまわりが明るく浮き上がっています。
「さあ、北野師匠、真弓を、開いてやって、くださいな」
二十歳の真弓は、T字帯で腰から股が隠されています。鈴がつけられた細紐を首に巻いているほかは、裸です。
「はぁあ、ああっ、いや、いや、こんなの、いやぁあん」
様子を知った真弓が、半泣きの声を洩らしだします。後ろ手に縛られ、乳房を絞り上げられている真弓。足首を交差して縛った麻縄の、余りが乳房の間のみぞおちに通され、交差させた足首に戻され縛られているのです。
「いい格好だ、小柄だが、ぽっちゃり、この女、いいからだしてるねぇ」
北野が、ベッドに上向いて真弓のかわいい顔をみながら、世話役の啓介にいいます。縛りあげられた真弓の肉体です。足をひし形にして持ち上げられた格好は、女の肉体をいっそう膨らませているのです。
「たっぷり、真弓を、いい声で、泣かせましょう、初体験です」
「ああっ、いやっ、さわらないで、ああっ、ああっ」
仰向いた真弓が、北野老人の手がからだに及んでくるのを察知して、甲高い声を洩らします。静かなスタジオです。いよいよ女体の秘所が開かれていくのです。
「ふふふふん、おっぱい、いいねぇ、いいじゃない、真弓ちゃん」
まだ白い木綿のT字帯で秘所は隠れたままですが、太腿から膝は、大きく広げられている格好。二十歳の真弓の若いぷちぷちの柔肌、絞り上げられた乳房を、撫ぜあげられていきます。
「いやん、いや、ああん、いやん、こそばい、ああっ」
「感じるんだね、敏感なんだね、真弓ちゃん、ほうら」
「ひやん、ひやああん、だめ、ああ、ひやぁああん」
還暦を迎えた狡猾な北野老人が、真弓の乳首をつまんで、揉みだしたのです。真弓がいやいやの表情をつくって、乳首から注入される刺激に、裸身を悶えさせます。顔を振るたびに、ちりん、ちりんと鈴の音が醸されます。
「いいねぇ、いい、いい、それじゃ、めくってあげよう、この布」
北野慎之介は、真弓の恥丘から股を隠している白布の、真ん中を、ずらして、ひろげてしまいます。真上を向いてひろげられている真弓の秘密が、晒されてしまったのです。
「おおおおっ、おめこはまだ、閉じてるんだねぇ、陰毛、黒い毛、いいねぇ、ええっ」
布を除けてひろげさせた真弓の股を、観察する男の目、立ち会っている啓介が、ライトを向け、その部分を明るく照らします。ここへきて三日目、初めての緊縛される羞恥体験、二十歳のフリーター、小柄な小暮真弓です。
「はぁあん、ひやぁああん、みないで、みたらあかん、いやぁああん」
「師匠、この布は邪魔だから、外して、おめこを、露出、させましょう」
啓介の進言に北野はうなずき、真弓はおどろきの表情です。世話役で緊縛師の啓介は、腰に巻いた紐を解いて白布を真弓からはずしてしまいます。
「おお、いいねぇ、真弓ちゃん、お尻、おっきいねぇ、きれいな股だねぇ」
ベビーベッドに仰向いて乗せられた真弓は、後ろ手高手小手の開脚海老縛りです。女の急所が真上に向いて、露出した陰の唇は未だ、閉じたままです。

-4-
柵をはずしたベビーベッドは大きなまな板のようです。分厚い白マットが敷かれているまな板のうえ、後ろ手に縛られた真弓の裸体が、マットに沈みます。足首をクロスさせられて縛られた真弓の足の型はひし形です。乳房の上下にまわされた縄の真ん中に、その足首を縛った縄の余りが巻かれています。
「情欲そそる女の格好ですな、二十歳なんだね、この真弓って子」
「新人です、初めて、縛ってやったところです」
「初めてにしては、きついようだが」
「いいえ、真弓はマゾ女ですから、悦びの、ほら恍惚の表情でしょ」
「おめこ、丸出し、海老縛り、いい玉のようだ、なぶってあげようね」
北野慎之介が、二十歳のフリーター真弓と顔をあわせた最初です。緊縛師で世話役の啓介との会話です。真弓は、縛られて身動き取れない格好で、息苦しいですが、柔軟な肢体をもっている女子だから、男たちの欲望に応えていけます。
「ああっ、ああん、はぁあああっ」
顔を横にして男の目線を避ける真弓が、太腿のうちがわを撫ぜあげられ、呻きの声を洩らします。
「ふふふん、柔らかい、弾力がある、それに、毛、いいねぇ、陰毛」
「いやん、さわったらぁ、こそばい、いや、いやん」
真弓が仰向いたベビーベッドの、臀部の前にまわった初老の北野。若い真弓の柔肌を触りながら、にんまり、生唾呑む声で、つぶやきます。
「かわいい、いい声だ、ねぇ、見せてもらうよ、奥の奥まで」
北野は、真弓の腰から太腿になる処、平らな股になる処に、陰唇をはさんで手の平を、ペタンと置いたのです。
「はぁあっ、ああっ、ああっ」
「恥ずかしいのかね、ううん、恥ずかしなら、恥ずかしいといえばいいから、ねっ」
「はぁああ、恥ずかしいです、こんなこと、恥ずかしいですぅ」
うわずった声を洩らしながら、仰向いた真弓が、かすかに裸体を揺すらせます。緊縛されているから、これ以上の身動きはできません。
「ああん、見ちゃいや、恥ずかしい、恥ずかしいですぅ、ううっ」
真上を向いた真弓の股です。真弓の羞恥の声が北野の心に届きます。真弓の声を聴きながら、はっきりと北野の目の前には、女の恥部があるのです。
「肌色と陰唇の色が、微妙だね、使っていないから、ピンクなんだろうね」
北野は、啓介を相手に話だし、まだ閉じた陰唇を、両横から挟むようにして、手の平を置くのです。
「ほぉおお、おおっ、陰唇を、すそから、ひろげて、ほぉおおおっ」
「ううっ、ああっ、うううっ、あああっ」
北野が陰唇を開きにかかりだしたのを察知して、真弓は顔を横に向けたまま、呻きます。
「ほうら、ピンクのうちがわ、クリトリス、いいねぇ、膣前庭、小便が出る穴、いいねぇ」
狡猾な北野の目線が、二十歳の真弓の性器の構造を、開いて観ているのです。足をひし形にされて、乳房の前にまで引き上げられた格好で、真弓はこれまで味わったことのない羞恥心と屈辱感に見舞われてきます。露骨に、初対面の男から、卑猥な言葉をあびせられるのですから、身も心もズタズタにされていく真弓です。

-5-
後ろ手縛りにされ、乳房を絞り上げられた上半身を、仰向いた格好で背中をベビーベッドに置かされている真弓です。足首を交差させて括られ、胸にまで引き上げられているので、足はひし形です。股間が真上を向く格好で、お尻の前には北野が立っているのです。狡猾な初老の北野慎之介です。初々しい二十歳の真弓を、弄っているのです。
「ピンクだ、きれいなピンクだ、膣のまわりが、濡れている、透明な蜜だねぇ」
北野は、両手を陰唇を挟むようにして、ペタンと真弓の股に当て、手を左右にひろげ、陰唇をひろげ、クリトリスを剥きだし、膣前庭を露出させ、膣口までをひろげるのです。
「いや、いや、いやぁああん、だめ、だめ、いやぁああん」
「ふふふふ、かわいい声だ、感じてるんだろ、ねっとり、蜜がにじみだす」
「あん、いやん、ひやぁああん」
真弓の股に置いた北野の手、人差し指の先ではクリトリスを剥きだし、陰毛の生え際をまさぐります。そうして左右の親指で、膣口をひろげ、そのまま指を挿し入れてしまいます。
「ほうら、ひらいたぞ、真弓ちゃん、おめこ、ひらいているんだよ」
「ああ、いや、だめ、ああっ」
顔を横に向け、喘ぎの声を洩らしながら、海老縛りにされた裸体を、揺すろうとする真弓です。左右二本の親指が、容赦なく真弓の膣に挿入されてしまいます。
「ああああ、だめ、いや、ああああっ」
真弓が力を込めるので、膣口の奥の肉襞、その塊が膣のなかを締めてきます。ぎゅっと締めてきた肉襞が、その扉を開いてきます。
「おおおお、なかなかの、おめこ、だねぇ、蜜もたっぷり、出してくる」
「お気に入りですか、北野師匠、この子、まだ、これから、仕込む、ところなんですよ」
「そうか、これからか、いい玉に、なりそうだね、肉付きもいいねぇ」
「乳房も、臀部も、ぽっちゃり、いいですよね、それに、色白、かわいい」
「気に入ったよ、真弓ちゃん、高値で買い取るよ、楽しみだなぁ」
「まあ、師匠、そろそろ、泣き縄を、入れてやりましょうか」
世話役で緊縛師の啓介が、木綿の細紐を手にして、真弓の腰に巻きつけ、臀部の上部の腰で括ります。親指大のローターを真弓の膣に埋め込んで、腰を括った細紐の、余りを股にまわして腰の横紐にくぐらせるのです。そうして細紐は足首に括りつけられてしまうのです。
「いいでしょ、封印、ローターおめこに組み込み、縦紐、女泣き紐、ですよ」
「いいねぇ、今日が最初だろ、壊れないかなぁ、まだ経験少ない女だろ」
「まあ、まあ、壊れる前に止めてやりますとも、今後のこともありますから」
ベビーベッドに仰向いて、海老縛りにされた真弓。そのうえに膣にローターを埋め込まれ、股が縦紐で封印されたのです。

-6-
真弓の腰を括った細紐を、臀部の割れになるところで結び、股に通す調教師の啓介です。二本の細紐が肛門から会陰にきて、ローターが埋め込まれた膣口を塞ぎます。
「こうして、紐で封印してやると、女は喜ぶんですよねぇ」
「はぁあ、ああっ、ひやぁあっ」
「真弓、感じてるんだろ、ふふん、もっと、もっと、感じさせてやるからな」
細紐は、陰唇を割り、陰毛の真ん中を這わせて臍のしたへ、です。腰に巻かれた細紐に、この細紐がくぐらされます。そうして交差させている足首に括られてしまった真弓です。
「ローター責めですか、いいねぇ、悶え方が楽しみだね」
還暦を迎えた北野慎之介は、画家で資産家です。清風館の風水スタジオの出資者としてオーナーになるところで、新入り真弓の初公開に立ち会っているところです。
「じゃあ、ローターのスイッチを、入れてやりましょうか、ね」
スイッチを手にするのは、北野です。啓介から手渡されたローターのスイッチ。オンにする北野。真弓が、その振動に反応してきます。
「ううっ、ああっ、ひやっ、ひやぁああっ」
真弓の膣のなかでローターが振動する音。くぐもった鈍い音がかすかに洩れ出てきます。真弓が、緊縛された裸体を揺すってきます。北野は、真弓の肢体を見ているだけで興奮しているのに、呻き悶える声を聴き、変わっていく喜悦の表情に、心を奪われていきます。
「ひぃいい、ひぃいい、いやぁああん、ひやぁああん」
「いいねぇ、真弓ちゃん、いい声だ、ジンジンしてくるよ、いいねぇ」
「ううっ、ああっ、ああ、ああ、だめ、ああ、ああ、うううううっ」
真弓が、果てていきそうになる様子をみて、北野はあわててスイッチをオフにします。高揚していた真弓の声が、おさまります。スイッチを切られたローターは、そのままにしておいて、北野は、陰唇をひろげ、縦に渡った細紐が、ねっちょり真弓の蜜にまみれているのを観察します。クリトリスを剥いてやります。膣口をひろげてやります。
「ううっ、ああっ、うううううっ」
股を弄られる真弓が、呻きを洩らします。アクメに昇りきらせるまえに、ストップです。縄を解かれる真弓。そのあとには、北野の初入れ儀式が行われるのです。縄が解かれた真弓は、ベビーベッドのうえに仰向き、開脚Мの格好で、北野のちんぽを、迎え入れます。北野は、若いときほどの完全勃起とはならなくても、女に挿入することは、できます。
「師匠、あとは、ゆっくり、お楽しみください、わたしは、隠れますから」
世話役の啓介が、風水スタジオから、姿を隠します。真弓が仰向いたベビーベッドの三方は、衝立で囲んで、ひろいスタジオが見えないようにして、気が散るのを防ぎます。
「真弓ちゃん、楽しませてもらうよ、いんだね」
北野は、二十歳の真弓をマジマジと見つめ、縄の跡がついたままの裸体を、抱くのです。衝立で囲まれた広さはは畳三枚分のスペース、ベビーベッドの横に、お布団が敷かれています。二十歳の真弓は、還暦を迎えた北野慎之介と、布団のうえで、初めての性交です。












































































































































































































































































































































































































































































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