佳織の愛
 第三章-1-
 
1〜14  2007.4.1〜2007.4.22

 

-1-

京阪電車の淀屋橋で降りて、会社まで歩いて五分ほどなんですけど、わたし、会社へ行くのがとっても憂鬱な気持ちでした。金曜日の夜から日曜日の朝までの出来事を、わたし、まるで夢を見ていたような感じがしているんです。月曜日の朝の御堂筋を歩いていると、みんな黙々と足早に歩いていて、まるでかごの中の鳥さんみたいな気がしてきます。
「おはようございますぅ」
タイムカードを押すときに、わたしは居合わせた人に、目を合わせずにそういいます。わたしが、おはようございます、というと「おはよう!」と返してくれる人もいるし、無視する人もいます。

わたしは秘書課にいるOL一年生です。主な仕事は、まだなくて言われるままに事務処理をするOLです。営業課の北村補佐に会いたいとわたしはおもう。わたしのことを知ってくださって、いちばん身近な人なんです。このまえ難波のサンホテルでお別れしたきり、夢のような数日があったから、もうずっと前のことのように思えてしまいます。わたしは、内線で北村補佐に電話をしました。北村補佐は、いつも内線電話では他人扱いをします。でも、わたし、北村補佐のお声を聞けて、少しは気持ちが和らいだように思います。わたしの申し出で、仕事を終えてから、心斎橋の喫茶店で待つことになりました。

     

「佳織、今夜は二時間だけだよ、わかったね」
北村さんが喫茶店へ来られたのが7時過ぎで、来るなり二時間だけサンホテルへ行こう、とおっしゃったのです。わたしは、ほんとうは、北村さんとゆっくりお話がしたかった。でも、最近の北村さんとのデートは、いつもサンホテルへ行くことだったから、わたしは、いつものようにそれに従っていきます。わたしは、北村さんにすがりつきたい気持ちでした。
「少し疲れた顔してるな、休み中、遊び過ぎたんやろ、佳織」
心斎橋筋の裏道を歩きながら、北村さんは、わたしにそのように言うのです。

サンホテルは、もう慣れているから、わたしはルームへ入って、靴を脱いだだけで、そのまま肘掛椅子に座ります。
「ねえ、補佐、わたし、とっても凹んでる・・・」
わたしは、何があったのかを北村さんに言うことなんてできない心境でした。ただただ、サンホテルのルームで、悪夢の出来事を忘れたい気持ちでいっぱいでした。
「うん、うん、佳織、ぼくがルンルンにしてあげる、可愛い子なんやから、ね」
肱掛椅子に座ったわたしの後ろから、北村さんは囁くように声をかけてきて、わたしの肩から胸元へ手を差し伸べてくるのでした。

-2-

ヨーロピアン調のサンホテルは、わたしを落ち着かせてくれます。蝋燭の灯をおもわせる柔らかな光。肘掛椅子の後ろから、北村さんに肩を抱かれ、わたしはお顔を横にしてキッスを受けます。ブレザーのボタンをはずされ、ブラウスのボタンが三つはずされ、北村さんは、肩に置いた手を、わたしの胸に挿しいれてきます。わたしは、からだの力を抜いています。悲しい気持ち。わたしは、北村さんの奥さまや子供さんに会ったことはありません。わたしは、北村さんから、家庭のことは聞きたくない。わたしのまえに、北村さんがいる、それだけです。

「佳織が好きだよ、この気持ちわかってくれるよね」
「じゃぁ、わたしとずっと一緒にいてくれるの・・・」
「うん、ずっと一緒にいたいんだよ」
わたし、胸に手を入れられて、ブラの中に手を入れられて、北村さんの手の感触を意識しながら、背後の北村さんとことばを交わしています。
「じゃぁ、今夜は朝まで、ここにいてくれる・・・」
わたしがそういっても、北村さんとの約束は二時間だけ。わたしの悲しみをわかってほしい、とわたしは心のなかで呟いていました。

     

ブレザーとブラウスを脱がされ、ブラのホックがはずされて、わたしの上半身が裸になってから、北村さんが肱掛椅子に座ったままのわたしの前にきます。
「佳織、うれしくないのか、今日はへんだぞ!」
ああ、北村さん、わたしを好きにして、めちゃめちゃにして・・・。わたしは心のなかで呟いています。北村さんが上半身裸になり、床に座りこんで、わたしのスカートをめくりあげてきます。わたしは無意識にお尻を浮かせてしまいます。そうして、北村さんは、パンストとパンティをお尻から抜き取るようにして、太ももの中ほどまで、降ろしてしまう。
「ああ、抱いて、抱いてほしい・・・」
わたしは、肱掛椅子に座ったまま、小さな声で北村さんにいいました。

「いつものように、佳織の点検からだよ」
北村さんは、わたしの気持ちを察してくれない。わたしは、いつものように、北村さんに触られながら見られるのです。太ももに留め置いたパンストとパンティを、北村さんに抜き取られ、わたしは、スカートだけを腰まで引上げられた姿で、肱掛椅子にあぐらを組む格好にされていきます。
「ああ、だめ、抱いてほしい、ねぇ、抱いてほしい・・・」
「うんうん、あとでゆっくりたっぷり、まだそのまえだよ」
正面から、見上げる格好で北村さんが、わたしのおっぱいに手を伸ばしてきます。そうしておっぱいを掬うようにして、ゆさゆさと揺すってくるのです。

-3-

わたしは、肱掛椅子にあぐらをかいて座ったまま、手をだらんと降ろしてからだの力を抜いています。北村さんが、おっぱいに手を当てて、したから揺すってきます。そうして乳首をつまんでくるのです。
「佳織、ぷりんぷりんおっぱい、ぶるぶる震えてるよ、ねえ」
「はぁ、そんなこといわないで、わたし、ああ、抱いてほしい・・・」
わたしの今夜は、ことばで弄られたくない。おもいっきり抱いてほしいんです。
「ふふん、言葉責め、恥ずかしいんやろ、佳織」
「はぁああ、そんなんじゃない、そんなんちがう・・・」
わたしの様子がへんだったのか、北村さんは、わたしのおっぱいから手を離し、そうしてわたしに、何か変だぞと聞いてくるのでした。

「ううん、なんでもない、わたし、ああ、おもいっきりやってほしい・・・」
「そうだな、佳織、SMってやってもいいよね」
「・・・ああ、好きにして、わたし、どうでもいいの・・・」
北村さんは、わたしの落ち込んだ気持ちを、少しは察してくれたのかも知れません。わたし、やけっぱちな気分でした。北村さんは、ルームのの隅に置いていたカバンから、太い紐を取り出してきて、わたしの交叉させた足首に巻きつかせてきたのです。
「ああ、補佐、なにするの・・・」
わたしは、悪夢のような出来事を思いだしてしまいます。エンジェルで鏡を前にして、お股をおもいっきり開かれてしまった姿を、思いだしてしまいます。
「ちょっとお遊びしたいんや、もっともっと佳織を、ねっ、可愛がりたいんや」
足首を括った紐が広げられて、肱掛椅子の背中へ回されて括られてしまったのでした。

     

おとこの人って、みんな女の子を拘束して可愛がりたいと思うのでしょうか。わたしは、北村さんがそんなことするなんて、信じられない気持ちになりました。
「ほれ、佳織、縄の味って、いいんだってねぇ」
「ああ、わたし、こんなの、ああ、補佐、だめよ」
肱掛椅子の背中で括った紐を、ぐいぐいと引き締めていく北村さん。わたしの足首が、持ち上がってお腹にぐっと近寄ってきて、そうしてだらんと降ろしていた手首を背凭れの後ろへまわされて、手首も括られてしまったのです。
「佳織、どうした、うれしい?、それとも悲しい?」
北村さんは、開いた太ももを持って、わたしのお尻を前へとずらせてしまうのでした。

わたしは、お股の真ん中を、正面に向かせて拡げられてしまったのです。わたしは、孝と秀の二人からされた屈辱を思い出しています。わたしは、悲しいというより、うれしいというより、情けない気持ちに見舞われています。
「佳織、オレのこと好きなんだろ、嫌いになってもいいんだよ!」
ああ、わたし、北村さんのことばに、動揺してしまう。わたし、北村さんしか頼る人がいない。わたしは、肱掛椅子に足首を括られた姿で、手を後ろで括られて、もう情けなくって泣きたい気持ちです。
「佳織、いいねぇ、たっぷり見てやるから、歓ぶんだよ、わかったね」
北村さんがもうひとつの肱掛椅子をわたしの前において、ズボンを脱ぎ、トランクスだけになって、座ってしまいます。

-4-

わたしは肘掛椅子のうえで、お股をひろげさせられて、北村さんに可愛がられます。足首を交叉させられてしまって、ぎゅっと引上げられてしまって、わたし、閉じるに閉じられない。
「佳織、うれしいんやろ、こんな格好にされて・・・」
肱掛椅子に座った北村さんが、開いた太ももの間に手をさしいれてきて、わたしのおっぱいを触りながらいいます。
「ああん、補佐、ああ、わたし、うれしいなんて・・・」
「ははっ、いやじゃないんやろ、いいんやろ」
この前には、初めてお股をひろげられたまま、ぶすぶすされてしまったわたしでした。今夜は、最初から、わたし、括られてしまったのです。

おっぱいをまさぐってくる北村さん。ふたつのおっぱいに、ふたつの手をかぶせてきて、すそから持ち上げるようにして、人差し指の腹で先っちょを弾いてきます。
「ああん、だめ、ああ、だめよ・・・」
わたし、乳首を触られだして、びりびりっと電気を通されたみたいな刺激が伝わってきて、こころもちからだを揺すってしまう。
「やっぱり佳織はええねぇ、すぐ感じてくれるから、ね」
「ああ、補佐、ああ、だめ、ああん、わたし・・・」
左手でおっぱいをまさぐられたまま、北村さんの右手で、お腹の真ん中を縦に撫ぜられ、お股の黒毛をつままれてしまう。
「ふふ、佳織、このかわいいおまんこ濡らせるんだよ」
「ああ、だめ、ああっ、ああっ」
黒毛をかきあげられて、陰唇の先っちょを親指で擦られて、わたし、ぴりぴりと感じてしまう。

     

北村さんが手にしたのは、バイブレーターでした。
「佳織に、ね、これを使ってやりたいんだよ、いいね」
ぶっといバイブ。根元にスイッチがついたぶっといバイブレーターです。北村さんは、そのバイブを、わたしのお股へ、ぺたんとくっつけるようにしてあてがってしまいます。わたしの、悲しくて空しい気持ちも、バイブで消されてしまいそう。エンジェルのお部屋で、孝にバイブでされた感触が、よみがえってきます。
「ああ、補佐、わたし、こわい、そんなのこわい・・・」
手首を背凭れの後ろで括られているわたし。足首を交叉させて括られているわたし。太ももが拡げられてしまているわたし。北村さんは、バイブの頭を、わたしの真ん中にあてがってしまいます。

北村さんの顔色が変わってきています。淫らな狼のような顔色です。右手に持ったバイブの頭を、わたしの真ん中に挿し入れてしまいます。ぶっとくて入らないバイブ。わたしはからだを折られた格好で、チツがまっすぐではないのです。北村さんは、無理矢理挿し込もうとしてきます。わたし、苦痛のような快感のような、ぐぐっと拡げられる感触に、ぐっとこらえているのです。
「ああ、だめ、だめ、きつい・・・」
バイブの3分の1ほどが埋め込まれて、北村さんの手が止まります。
「きついのか佳織、痛いのか、苦しいのか、どうなん佳織」
「ああ、きつい、痛い、苦しい・・・」
わたしは、北村さんのことばを繰り返してしまいます。まだはじまったばかりです。ぶっといバイブを、わたしは入れられたくない。ああ、入れるんなら、北村さんのナマを入れて欲しいんです。

-5-

北村さんは、きっと奥さんにはできないことを、わたしにしようと思っているんです。一流商社の営業課の補佐というお仕事をこなしていらしゃる北村さん。わたしは秘書課のOL一年生。サンホテルのお部屋で、わたしは彼の欲望を満たせてあげる恋人です。
「佳織は、かわいい、可愛いね、じゅるじゅるにしちゃうんや・・・」
「ああん、補佐、そんなことゆわんといて、恥ずかしい、ああん」
ぶっといバイブをわたしから離し、そうして北村さんは、わたしのひろげられたお股の真ん中へ、顔を押しつけてくるのでした。ふぅっとお花の香りがただようホテルのお部屋。わたし、肱掛椅子に足首を括られて引上げられたまま、開けてしまったお股を、舐められていくのです。

「はぁあん、だめ、ああ、だめ、だめよ・・・」
北村さんの唇が、わたしの恥の唇に押し当てられて、ぺろんぺろんとしてきます。恥の唇をぐちゅぐちゅして開かせてしまう北村さん。わたしは、窮屈な体位のまま、北村さんのすることを受け入れていきます。
「ふふん、いい匂いや、佳織の匂いや、可愛い匂いや・・・」
北村さんは、鼻をクンクン、唇をぐちゅぐちゅ、そうして舌の先っちょを、わたしのなかへ挿しこんできてしまう。
「ああん、はぁああん、あぁん、ああ、あかん・・・」
わたし、北村さんの舌先で、秘密の壷の入り口を刺激されだして、にぶいじゅるじゅる感に満ちだしてしまいます。

     

さっきまでの悲しみの気持ちが薄らいできて、わたしは北村さんのしてくれることを受け入れ、そのことにのめりこんでしまいます。北村さん、バイブをわたしのそばに置いてしまいます。そうして手の平で、陰唇をはさむようにぺたんとくっつけ、横にゆすってはぐっと開けてしまいます。
「佳織、ぬらせ濡らせ、べちょべちょ、お汁をしたたらせ」
ああ、わたし、秘密の壷が開かれていきます。手の平でひろげた恥唇を、人差し指を丸めて弾いてきます。親指で陰唇を、うちがわから抉じ開けるように開いてきます。そうして北村さんは、顔を押し当て、舌を壷のなかへと挿しこんできてぺろぺろ、わたしをじゅるじゅるにさせてしまうのです。

わたしは、手を背凭れの後ろに括られ、足首を交叉させて括られたまま胸元まで引上げられているのです。肱掛椅子にお尻を置いて、Vのかたちで、北村さんの愛を受け入れているのです。わたしは、呻き声を洩らしながら悶えてきています。
「佳織、いい気持ちやろ、佳織、もっとしてやるよ」
「はぁ、あああん、もっともっと・・・」
からだのなかがぐじゅぐじゅしてきて、からだが火照ってきて、じんじん快感に満たされてしまうわたし。壷の奥がムズイです。
「ああん、もっと奥、もっと奥のほう・・・」
わたし、入り口だけの刺激から、奥のほうをぐりぐりしてほしいと思っているのです。あわれなわたしのからだです。

-6-

この夜、わたし、いつも以上に燃え上がってしまったと思っています。北村さんに肱掛椅子のなかで括られて、身動きとれないようにお股をひろげさせられて、北村さんの勃起したモノを挿しこまれていくのでした。
「佳織、好きなんやね、こんなことされるん、そうなんやね!」
わたしが感じ出して、その反応をみながら、北村さんがいいます。
「ああ、補佐、わたし、ああ、めちゃめちゃにして・・・」
足首を括られて、お股が閉じられないと思う快感に、わたしは酔ってしまったのかも知れません。北村さんがトランクスを脱ぎ捨て、腰から突き立ったモノを見せられたとき、わたしは失神してしまうほど、心臓が高鳴っていきました。

「入れて欲しいんやろ、佳織、ホンモノでしてほしいんやろ!」
「ああん、入れてほしい、おもいっきり入れてほしいですぅ・・・」
手を背凭れにまわしたまま、足首を交叉させて胸元まで引上げられたまま、北村さんのおちんぽを、わたしは要求しているのです。
「ほれほれ、佳織、じゅるじゅるおめこ、悦べよな!」
北村さんがじぶんでぎゅっと握ったまま、わたしに詰め寄り、その頭をお股の真ん中へぶすっと挿しこんできます。わたしにのしかかってくる北村さん。ぐぐっと勃起したおちんぽが挿しこまれてきて、わたし張り裂けるような刺激をうけます。ああ、無理矢理挿入される圧迫感が、ジンジンとからだの芯に伝わってきて、わたし、うわぁあ〜!っと悲鳴をあげだしてしまったのです。

     

太ももを広げたままからだを折られての挿入は、つよい圧迫感があります。わたし、秀にやられて、北村補佐にやられて、それまで味わったことのない強い刺激で、からだが裂けてしまう感じで、めろんめろんになってしまうのです。
「佳織、ぎしんぎしん、じゅるんじゅるん、よう締まる、よう締まってくるぜ!」
北村さんは、ぐいぐいと奥まで挿しこんでしまって、ピクンピクンと痙攣させているんです。わたしのからだは、ぎゅっと密着してくる快感に、悲鳴をあげて悦んでしまう。
「ああ、ああ、ひぃいい。いい、ひぃいいい・・・」
悲しみも苦しみも、すべてを忘れてしまって、わたしはからだの快感に溺れてしまっているのでした。

北村さんはおちんぽを、ゆっくり抜いていき亀頭だけをチツに残します。そうして一気に、ぐぐっと挿しこんできて根元を上下に揺すります。
「ああ、ああ、ひぃいい、いい、ああ、ひぃいいい〜!」
猛烈な刺激に、わたしはぬるぬるお汁を、ほとばしらせてしまいます。
「佳織、嬉しいんやろ、ほれほれ、なけなけ、もっと啼け!」
「ぎゆぅううわぁああ〜わぁあああ〜あああ〜!」
わたしは、わけもわからず快感だけを求めて、啼いてしまってる。からだが膨張していく、ぴんぴんに張っていく感じに見舞われて、わたしはアクメを迎えてしまいます。
「いくいく、ああ、いくいく、ああ、いい、いいい〜!」
「出る出る、おお、出るぞ〜!」
北村さんも刺激がきついのか、いつもより早く射精の瞬間を迎えます。そしてわたしは、射精がはじまる前から、じゅるじゅるびしゃびしゃとお汁をしたたらせ、潮を吹いてしまってオーガズムを迎えたのでした。

-7-

肱掛椅子のうえで、強烈なオーガズムを迎えてしまったわたしは、しばらく意識がなかったみたいで、ふっと気がつくと、わたしはベッドの上に寝かされていました。紐は解かれていましたけれど、裸のままで、毛布をかけてもらっておりました。北村さんは、服を着てスーツ姿で、肱掛椅子に座っています。
「佳織、目がさめたのか」
北村さんは、ベッドのわたしを見ながら言ってきます。
「ぼくはもう帰る時間なんだ、お泊りしてしまうのかい」
まだ様子がつかめないわたしに、北村さんは言葉を投げかけてきます。
「ここにいて、いっしょにお泊りして・・・」
わたしは、北村さんの言葉で、急に淋しさの気持ちがこみあげてきて、いっしょにお泊りしたいと、言ってしまったのでした。

北村さんは、いつものように、終わるとお家へ帰ってしまいます。わたしは、ひとりサンホテルに残されてしまいます。北村さんは、それ以上のことは言いません。奥さんと子供さんが待っているんや。きっとそのように思っているんや。わたしは、北村さんの言葉にはしない心の内を見抜いているのだと思います。
「ぼくは泊まらないって約束やろ、わかってるやろ!」
ああ、わたしをひとりぼっちにしないで、おねがい、わたしを一緒に連れてって・・・。
「それよか、変な噂が立ってるんだよ、警戒しなくちゃ、だよ!」
わたしも知っています。わたしが営業課の北村補佐といい仲だとの噂が立っていること。一緒に入社した小夜子とお昼ごはんを食べながら、わたしに耳打ちして訊ねてきたことがあったから・・・。

     

北村さんがルームから出て行ったあと、わたしは無性に悲しくなってきて、涙がぽろぽろこぼれてきました。終電車に間に合う、わたしは京都まで帰ろうと思いました。
<わたし、どうしたらええのやろ・・・>
お洋服を着ながら、わたしは悲しい気持ちのなかで、どうしたらいいのかと迷います。北村さんとの関係が終わるかもしれない・・・。わたしは、ふっとそんな想いが込みあがってきて、恋してる自分を自覚してしまう。
<ああ、わたし、どうしたらええのやろ・・・>
あの高級マンションの辱部屋へ、わたしは、来るように言われています。

淀屋橋からの最終特急に間に合って、わたしはうつらうつらしながら、なかば考える気力もなくなって、明るい特急電車のなかで、時折、ぼんやりと暗い窓の外を見ているのでした。わたしは、一流商社のOLです。そんな自負も、なんだか空しくなってきて、わたしは北村さんの顔を思い浮かべながら、たぶんもう終わりなんやろなぁ、と考えているのでした。終点の出町柳駅で降りたわたしは、深夜料金のタクシーに乗り、金閣寺近くのワンルームへと帰ってきたのでした。学生のときからもう5年も過ごしてきたわたしのワンルーム。お帰り、佳織ちゃん、待ってたんよ、お帰りなさい。スヌーピーのぬいぐるみが、疲れ果てたわたしに声をかけてくれているようにも、わたしには思えました。

-8-

朝、目が覚めると、わたし、裸になったままで寝てしまったことに気がついて、それからもう明るい光が窓辺から射しこんでいるのに気がついて、ベッドのあたまの目覚まし時計を見たら、もう8時前でした。
<ああ、会社遅刻や!>
わたしは、寝過ごしたことに、びっくりしてしまい、あわててしまい、一瞬血の気が引いていく気分に見舞われてしまったのです。ベッドから起き上がり、パンティとパジャマの上を羽織って、わたしは、どうしょ、どうしょ、どうしたらいいのと、このあとのことを考えていたのです。八時半になったら会社へ電話して、ああ、仮病つかって、係長に休みたいと申し出よう。わたしは、けだるいからだをもそもそ動かしながら、思うのでした。

牛乳をマグカップに入れ、電子レンジで二分間チンして、ああ、昨夜、ワンルームへ帰ってきて、お化粧も落とさずに寝てしまったことに気づいて、洗面所で顔を洗うわたし。こころは凹み、何かしらないモノに圧迫されている感じで、わたしは憂鬱な朝をむかえたのでした。その日、わたしはお休みをもらうことになりました。係長は、わたしの病気の申し出を、こころよく了解してくれました。わたしは、ちょっと肩の荷がおりた感じがして、ゆっくりお風呂に入りたいと思ったのでした。バスタブにお湯をはり、からだを暖めていると、気分が落ち着いてきて、臨時休みになったことで、ちょっと元気が出てきたように思えました。

     

辱部屋の孝から、メールが来ていました。おととい解放されて、昨夜は北村補佐と夜の二時間を過ごしたわたし。孝は、わたしが屈辱を受けている写真を添えたメールで、今夜、会いたいというのでした。わたしは、くらくらと目眩に襲われてしまう。メールもそうだけど、添付された写真に、わたしは目眩を覚えたのです。エンジェルで、お股をおもいっきりひろげさせられた格好のわたし。わたしは、添付された小さい写真を見て、その日のことを思いだしてしまいます。孝とはメールのやりとりで、結局、孝が京都まで出向いてくることになりました。わたしは、わたしの素性を知られてしまった孝を、拒否することができないのです。

わたしは、北村さんとの関係が壊れていくことを知っています。社内で知られてしまった関係を、北村さんは自分を犠牲にする筈がありません。わたしは、新入社員のOL一年生。家庭を持った課長補佐が、わたしだけを選ぶわけがないんやと思って、わたしも、悲しいけれど、そのほうがいいんやと思うのでした。でも、わたしの悲しみは、消えそうにはありません。孝とは、午後6時に、高島屋の前で落ち合うことになりました。わたしは、孝から、からだを求められることを覚悟で、会うことにしているんです。

-9-

<祇園の風火ホテルにて>
孝と6時に、四条河原町で待ち合わせて、それからわたしは祇園の方へと連れていかれました。一力の角を右に曲がり、京都の祇園のなか、きらびやかな通りを突き当たって、お寺の門の横から少し行ったところにある風火ホテルと小さな看板に書かれた処へ、秀に連れていかれたのです。
「ここは静かでいいんや、京都でも特別なお宿なんやぜ」
秀は、大阪の人やとばかり思っていたけど、京都にも詳しいんや、とわたしは思いました。和風のホテルというより、小さな旅館といった感じで、ラブホテルのような、高級旅館のような、わたしには詳しいことはわからなかったけれど、男と女が二人だけになるお部屋に通されて、わたしは、秀とセックスするんです。

「佳織、落ち着く感じやろ、朝までここで過ごすんだぜ!」
風火ホテルの、わたしが通されたお部屋は、畳敷きの四畳半と襖のむこうがベッドルームです。
「なあ、佳織、たっぷりかわいがってやるから、期待しとけよ、なっ」
ああ、わたし、明日の出勤をどうしょ、とばっかが頭のなかをぐるぐる回っています。黒い座敷テーブルが四畳半の真ん中に置かれたお部屋は、羞恥部屋と呼ぶんだと秀がいいます。わたしは、もう覚悟はできていたとはいえ、連日のセックスに、ちょっとからだが疲れているような物憂い気分でした。
「わたしと、どうして京都で会うの・・・」
わたしは、顔見知り以上に慣れてしまった孝に、ちいさく訊ねたのでした。

     

「佳織が好きになってしもたんや、佳織のからだもこころも、なっ」
四畳半の和室は、紅色の壁に柱がむき出しになっていて、ワッパが三つ縦にはめられてるのにわたしは気がつきました。天井には、角材が井型に組まれていて、和室とベッドルームの間の鴨居にも、ワッパが二つ付けられています。
「気がついたんやな、佳織、そうだよ、佳織をたっぷり可愛いがることができる、オレ好みの羞恥部屋や」
わたしは、辱部屋のことを思い出し、エンジェルでのことを思い出し、京都にまでやってきて、わたしをもてあそぼうという孝を、ちょっと憎い気持ちになりました。

わたしは、座敷テーブルを前にして、孝に抱き寄せられていきました。フリルのついた茶系のロングスカートで、膝を隠して横座りしたわたしを、孝にぐっと抱き寄せてしまわれたのです。ああ、孝の匂い、男の匂い、わたしは、抵抗なんてしません。なるようになる、汚れてしまったわたし、わたしは一流商社の秘書課に勤めるOLです。
<ああ、孝、わたしを好きにして、いいのよ、もう、いいの・・・>
わたしは、ブラウスのうえから、孝にまさぐられだして、目を閉じてしまいました。
「ふうん、佳織、ええ匂いや、二十三か、ええ年やなあ、たっぷり可愛いがったるぜ」
孝は、からだの力を抜いてしまったわたしを、ぎゅっと抱きしめながら、そのように言うのでした。

-10-

羞恥部屋とゆう四畳半の和室で、わたしは孝に抱かれたまま、からだの力を抜いてしまいました。
「佳織、縛ってほしいんやろ、好きになったんやろ」
孝が抱いたわたしにいいます。
「ううん、わからへん、秀の好きにして・・・」
わたしは、自分の気持ちがわからない。わたしは座敷テーブルの縁に座らされます。孝がカバンのなかから、紐の束を取り出します。そうしてわたしの足首のそれぞれに紐をぐるぐる巻きつけて括ってしまいます。そのうえ左右の手首にも紐をぐるぐると巻きつけて括ってしまうのでした。

わたしはセーターにロングスカートのまま、ええ、もちろんブラもパンティもつけたままです。
「こうして紐を括っておいて、ふふ、佳織、いいことしてやるからな」
孝が押入れから持ち出してきたのは、1mほどの棒でした。
「ああ、なにすんの、なにするのよ、そんな棒で・・・」
わたしは、咄嗟に、手足を広げて括られるんやと思い、ちょと身構えてしまったんです。
「なにするって、想像にお任せだよ、佳織、ふふ、服は着たままがいいね」
わたしは座敷テーブルに腰掛けたまま、紐が巻かれたけれどぴったしくっつけていた足首を開きにかかります。1mの棒を畳の上に置いて、わたしの足首を括った紐端を棒の端に括りつけるのでした。

     

左の足首が1m棒の端に括られ、それから右の足首を引きひろげられ、もう一方の端に括りつけられていくのでした。わたしは太ももを閉めたまま、でも膝が開いてしまいます。
「ふふん、佳織、いいやろ、足をひろげてしまうんやぜ、オレ好きなんや、これが・・・」
わたしは、うつむいて、ひろげられてしまった足首を見てしまいます。ロングスカートを穿いてきてよかったと思いました。孝が、1m棒を持ち上げてきたので、わたしはテーブルのうえに倒れそうになり、手をついてからだを支えます。1mの棒が、座敷テーブルの上へと置かれてしまって、わたしは、背中をテーブルに着けて立膝のかたちとなったのです。膝を立ててしまって、スカートがめくれ落ちて、わたしは太ももをむき出しにされてしまったのです。

「さあ、佳織、手も括っておくよ、いいね」
「はぁあ、こんなのにして、どうするん・・・」
「まあ、まあ、お楽しみだ、佳織の美を作ってやるのさ」
わたしは、右手で右足首を握る格好で棒端に括られ、左手首で左足首を握る格好で棒端に括られてしまうのでした。ああ、なんの匂いやろ、わたしは、座敷テーブルの上に寝かされて手足を広げた格好です。ぷんとお香の匂いが、たちこめているのが分ったのです。床の間に、椿の赤い花が一輪、花瓶に挿しこまれているのにも気がつきました。紅色の壁、黒い天井のダウンライトが目に入って、眩しいと思ったのでした。
「はぁあ、ああん、あんましきついことしんといてね・・・」
わたしは、風火ホテル四畳半の羞恥部屋で、これから孝に可愛がられていくのです。

-11-

漆黒の座敷テーブルに寝そべった格好で、1m網棒に手首と足首を広げて括られたわたし。立てた膝をわたしは内側へ倒しているけど、ぴったしくっつかない。スカートがめくれあがって、白いパンティが露出してしまっています。
「佳織、さて、どっから料理してやるかな・・・」
孝は、膝の内側に手を置いて、ぐっと広げながらいいます。わたしの太ももが、ぐぐっと広げられて、秀がその真ん中をじろじろと見つめまています。
「ふふ、佳織は白パンティか、清潔ってとこやな」
「ああん、見ないで、そんなじろじろ見ないで・・・」
孝は、手首と足首を広げて括った1m棒の両端に縄を巻きつけ、真ん中で束ねて括ります。

孝が立ち上がり、天井から吊られた滑車を降ろしてきます。
「佳織、ここはいろいろ装置が揃っているんや、京都では一番やで」
わたしは、降ろされてくる滑車を見て、怖い気持ちになってきます。
「どうするの、わたしをどうするの・・・」
「ふふ、佳織を、ちょっとかわいがってやるだけや!」
わたしの足首と手首を括った棒の縄が、一本に括られて、滑車に通されていきます。そうして通された縄が、壁の梁に埋め込まれたワッパへと通されて、ぐいっぐいっと1m棒が引きあがっていくのでした。

     

「ああん、こんなこと、ああん、わたし、うごけへん、ああん・・・」
足が真直ぐ上に伸びきるところで留められてしまったわたし。肩が持ち上がり、手首が締め付けられる感じで、わたしは悲鳴をあげてしまう。孝は、ベッドルームから大きなクッションを持ち出してきて、わたしの肩から背中へと押し込んできます。
「佳織、どうや、ふふ、うれしいかい、どうや!」
「ああん、うごけへん、こんなん、あかん、ゆるして・・・」
「はは、まあ、ゆっくりと裸にしてやるから、楽しみにしとけ」
「ああん、はだかになんかしないで、おねがい、裸にしないで・・・」

わたしは、孝に呼び出されて、からだを要求されるだけやと思っていました。それが、こんなことをされだして、わたし、恥ずかしいというより屈辱の気持ちの方がつよかった。手と足を広げて括られて、それに高く持ち上げられた格好で、わたしは全く無防備のまま、孝の思うがままに、お料理されていくことになるのです。
「もうちょっと露出やなぁ、佳織、剥いてやるよな!」
セーターが裾からめくられて、強引に頭から脱がせるようにして、首後ろでまとめられ、それからブラウスのボタンが外されていきます。
「ああん、やめて、はだかにするの、やめてよ・・・」
「なに、佳織、女は裸にしてなんぼなんやから、剥かれて当然やろ!」
「ああん、だめ、そんなこと、恥ずかしいことしんといてぇ・・・」
孝は、わたしの気持ちを無視してきます。わたしは、屈辱にまみれ、羞恥にまみれていかされてしまうのです。

-12-

手首と足首を1mに開いたまま上にあげた格好で、わたしはおっぱいを露出されてしまいます。セーターがまくられて首後ろにまとめられたあと、ブラウスのボタンが外され、ブラのホックが外されてしまったのです。ロングスカートはめくれ下りて、白い生成りのパンティは穿いたままでした。
「ふふ、佳織、ええかっこうになってきたぜ」
「ああん、だめよ、こんなの・・・」
わたしは、まだパンティは穿いたままですけど、おっぱいを露出させられて、恥ずかしい気持ちになってしまったのでした。
「佳織の乳房は、たぷたぷ、触って握って、ふふ、揉みがいあるやろな」
孝は、せせら笑うようにいい、剥きだしてしまったわたしのおっぱいを、触ってきます。

四畳半の羞恥部屋です。座敷テーブルの上に手足をあげて、寝かされているわたし。孝はわたしの横で、胡坐をかいて座り込んでいます。
「佳織、触っていくぜ、その気になっていくんだぜ、わかってるよな!」
「はぁあん、こんなかっこうで、紐をほどいてほしい・・・」
きっちり上へ伸ばしてしまった手首と足首が広げられているので、わたしは身動きできないのです。孝が手をさしこんできて、おっぱいをふもとから握ってきます。膨らんだおっぱいに手の平をかぶせ、ゆっくりと揺すりだします。
「ええ肉付きや、ぷりぷりや、なあ佳織、やらかい乳首を膨らませたるからな!」
孝はそういいながら、おっぱいにかぶせた手指のあいだに、先っちょをはさんでしまうのです。

     

そのうえパンティの中へ手を入れてきて、広がったお股の真ん中へ手を置いてきたんです。わたしは、孝の二つの手で、おっぱいとお股をいっしょに触られてしまう。
「どうや佳織、触られてうれしいんやろ、嬉しいと言ってみな!」
「ああん、あかん、こんなかっこうで、うれしない・・・」
「まあ、な、まだパンティ穿いたままやもんな!」
「そんなんちゃう、ああん、そんなんちゃう・・・」
孝の手が微妙に動いてきて、わたしの感じる処を刺激しだします。わたしは、身動きとれないまま、ぴりぴり、じゅるじゅる、感じ始めてしまいます。

「お尻を剥いてやろかな、佳織!」
孝は、左手をおっぱいにかぶせたまま、右手でパンティを後ろからズリあげ、お尻を剥きだしにしてしまう。太ももの付け根でパンティが留められて、お股が丸見えになってしまう。
「ほら、佳織、見えちゃたぜ、佳織のかわいいおめこちゃん、ふふっ」
「ああん、だめ、だめ、そんなんあかん、恥ずかしい・・・」
パンティが太ももで拡がって、わたしは、服を着たまま、恥ずかしい処が見えるようにされてしまったのです。
「はは、佳織、恥ずかしいのかい、あかい顔して!」
「ああん、恥ずかしい、恥ずかしいですぅ・・・」
わたしは、もう心の中が、恥ずかしさでいっぱいです。

-13-

「はは、裸よりえろっぽいぜ、佳織、かわいいぜ!」
孝は、わたしのおっぱいとお股をまさぐりながら、独り言のように、いいえ、わたしに聞こえるように言っているんです。
「ああん、だめ、ああん、さわっちゃだめってばぁ・・・」
わたしは、手首と足首を広げられて括られたまま、孝におっぱいとお股の真ん中をさわられて、むずむず感じだしてしまってる。
「佳織、感じだしてるんやろ、ほら、もっとしてほしやろ!」
ああん、おっぱいの先っちょを指ではさんで、お股の真ん中へちょろっと指を挿しこまれてしまって、わたし、顔をしかめて感じだしてしまってるんです。

孝は、慣れた手つきで、女のわたしが感じてしまう方法を知っているんです。お洋服を着せたまま、感じる処だけ剥きだして、わたしは羞恥に見舞われて、そうしてじわじわと責めだしてくるんです。
「佳織、どうや、恥ずかしいか、まあな、昼間は綺麗なOLさんやしなぁ」
「ああん、たかしさん、あかん、そんなことゆうたら、あかん・・・」
わたしは、屈辱に耐えているのに、孝はわたしの気持ちをいっそう恥ずかしくさせてくるんです。手と足を広げられて吊られたわたし。隠しようもなく広げてしまった恥ずかしい処。漆黒の座敷テーブルの上に背中をおいて、わたしは、悶えあえいでいかされるのです。

     

「佳織が好きなローターで、ちょっと遊んでやるよ、うれしいやろ!」
「ああ、たかしさん、うれしいことなんて、だめ、そんなの、だめ・・・」
孝がピンクのローターをぶらさげて、わたしに見せながら、微笑みながらいいます。クッションを背中に置いたわたしは、手と足を1mに広げたまま、おっぱいとお尻からお股を剥きだされてしまってる。
「おっぱいからおめこへと、まあ、順番にする、やな!」
「ああ、そんな、つらい、わたしつらい・・・」
「オレの指より、ローターの方が、佳織は好きなんやろ、バイブはその後や」
孝がピンクのローターのスイッチを入れてしまいます。

風火ホテルの羞恥部屋。和風の調度品に包まれて、わたしはローター責を受けだします。びびびび、びびびび、わたしの耳元でローターの振動する音が唸ります。肩に降ろされたローターが、わたしの肌を刺激しだします。
「ああ、ああん、だめぇ、だめぇよぉ・・・」
びびびび、わたしは小刻みに震えるローターの刺激で、からだがいっしょに痺れそうな感じです。孝は、肩に降ろしたローターを、ゆるゆると降ろしてきて、おっぱいのうえを這わしてきます。びびびび、わたしは、一箇所だけの刺激で、からだぜんぶが、じんじんふるえているように感じています。そうして孝は、おっぱいの先っちょへローターを当てだすのでした。

-14-

手と足を1mにひろげて棒に括られて、その棒を吊り上げられてしまったわたし。孝は、ローターをおっぱいの先っちょに触れさせてせは離し、触れさせては離します。
「ああ、だめ、ああ、だめ・・・」
わたしはおっぱいの先っちょにローターが触れるたびに、びりんびりんと振動の刺激で、からだが震えだしてくるのです。
「佳織、感じてんだろ、いい顔色になってきたぜ!」
「ああん、だめぇ、ああ、ああん、だめぇ」
びびびびっ、ローターの振動がひろげたからだの中へ、じんじん滲みこんできてしまいます。わたしは、そんpローターの威力で、お股を濡らしてしまいます。

乳首に当てられたローターが、お股の真ん中をめがけて降ろされてきます。足首を1m棒にひろげたまま、パンティが太ももの中ほどで紐みたいになったままのわたし。丸見えになったお股に、ローターがぽとんと落とされて、わたしは電気が通ったような刺激を受けてしまいます。
「ほれ、ほれ、佳織、股はひろげておいてよかったやろ!」
孝は、恥の唇をローターでこすってきます。びびびびっ、ローターがわたしを刺激してきます。わたしは、ああああ、もうあああああ、咽ぶお声を洩らしてしまいます。
「佳織、感じろ、ほれ、感じろ」
「はぁああ、ああ、だめ、ああ、だめ、ああ」
わたし、チツのなかが濡れだしてきているのがわかります。ムズムズ、ああ、入れてほしいと思います。

     

和室四畳半の羞恥部屋です。天井から吊られた滑車に通されたわたしを広げた1m棒で、ローターの刺激をうけて、からだを揺すってしまうわたし。揺すっても足を閉じることも手を閉じることもできないのです。
「なかへ入れてほしいんやろ、佳織!」
ああ、ローターをチツのまわりに這わしていく孝が言います。わたしは、もう我慢ができないで、うんうんと頷きます。
「佳織、いいかい、入れてほしけりゃ、入れてくださいとお願いしろ!」
孝は、わたしに要求しろというのです。わたしは、びびびびの振動にたえかねて、呻くように、いれてくださいと言ってしまいます。

「なに、聞こえねえよ、どうしてほしいんだって!」
「ああ、入れてほしいです、ああ、いれてほしいです」
「なにを入れるんだね、佳織、指を入れるんかい」
「ああ、ああん、そのローター、ローターを入れてください」
わたしは、たじたじ、うずうず、孝にローターをチツへ入れてほしいとお願いしてしまうのでした。
「はは、佳織、そうかいそうかい、おめこがローターを食べたいってねぇ」
孝は、恥ずかしさに溢れているわたしをあざ笑うように、天井にむいたお股に指をあて、恥の唇を開いて、ローターを挿しこんでくるのでした。


小説

佳織の愛






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